Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTArtisan 500mm F6.3」のレビューを公開。手ごろな価格のMFレンズですが、解像性能はシグマやタムロンのズームレンズよりも良好と評価。ただし逆光耐性やMFの操作性を指摘。
Sony Alpha Blog:TTArtisan 500mm F6.3
- 外観:とても良好なビルドクオリティ。着脱可能な三脚座。
- 構造:総金属製。電子接点なし。
- 携帯性:大きく重い。一般的なバッグに収納は難しい。
- 操作性:記載なし。
- AF:焦点距離は非常に長いがMF限定。
- MF:フォーカスリングが固くて回すのが難しい。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:中央はF6.3からExcellent。隅もVery good。この価格としては優れた結果。遠景でも非常に良好で、F8でコントラストが少し改善する。大部分のズームレンズよりもシャープだが、逆光でコントラストが低下する。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:玉ボケは優秀。後ボケは柔らかく素敵な描写。
- 軸上色収差:かなり目立つ。
- 倍率色収差:記載なし。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:ゼロに近い。
- 周辺減光:減光はないが、イメージサークルが少し足りていないかのように見える。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:悪い。
- 光条:F32まで絞っても光条はほとんどない。
- 作例集:
- 総評:低価格で高品質な500mmを利用できる素晴らしいレンズ。弱点はAF非対応で被写体は選ぶ必要がある。最良の結果を得るには三脚の使用がおススメ。
- 競合について:レフレックスレンズと比べると遥かに良好。AF対応レンズは遥かに高価。このレンズと直接競合するような製品はない。
- 備考:
とのこと。
販売価格を考慮すると面白い選択肢だと思いますが、MF限定で光学手振れ補正やAF非搭載である点には注意が必要のようです。また、F6.3がやや低コントラストなっているので、ベストを尽くす場合はF8-F11まで絞る必要がある模様。作例を見た限りでは(5万円の500mmレンズとしては)安定感のある描写にみえますが、コントラストが必要な場合は現像ソフトなどで調整が必要かもしれません。ただし、反射光学系の500mm F8のようなレンズと比べると、かなり良好な画質とのこと。
ズームレンズの「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」「100-400mm F5-6.3 DG DN OS」より良好な解像性能が得られているので、MFや手振れ補正非搭載で問題なければ面白い選択肢となりそう。超望遠レンズで静止した被写体のみ、RAW現像による調整が苦にならないのであれば、検討する余地が残されているように見えます。
銘匠光学 TTArtisan 500mm F6.3 最新情報まとめ
TTArtisan 500mm F6.3(簡易検索) | |||
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レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
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発売日 | 2023年9月23日 | 初値 | ¥53,820 |
マウント | E/RF/Z/L | 最短撮影距離 | 3.3m |
フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 不明 |
焦点距離 | 500mm | フィルター径 | 82mm |
レンズ構成 | 5群8枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F6.3 | テレコン | - |
最小絞り | F32 | コーティング | MC |
絞り羽根 | 12枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ88×317mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 1610g | AF | MF限定 |
その他 | 金属鏡筒 | ||
付属品 | |||
金属製フード・三脚リング |
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