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VILTROX AF 23mm F1.4 STMは純正24mmと比較してお買い得なレンズ

Sony Alpha BlogがソニーEマウント用交換レンズ「VILTROX AF 23mm F1.4 STM」のレビューを公開。絞り開放の四隅が甘く、色収差が目立つものの「E 24mm F1.8 ZA」よりお買い得と高く評価しています。

35mm相当としてはおススメのレンズ

Sony Alpha Blog:Viltrox 23mm F1.4

  • 仕様
    重量:260g
    価格:299ドル
    全長:72mm
    フィルター径:52mm
    絞り羽根:9枚
    最短撮影距離:30cm
    AF:対応
    ファームウェアアップデート用USBポートあり
    レンズフード同梱
    レンズケース同梱
  • ビルドクオリティは非常に良好だ。総金属製であり、特にクリック感のあるロックで固定できるレンズフードは注目に値する。
  • 絞りリングはクリックレスのため静止画より動画に適している。カメラ側で制御できる「A」ポジションが存在する。
  • AFは高速かつ正確だ。ノイズは小さいが無音では無い。静かな環境で動画撮影をすると音を拾うかもしれない。
  • フォーカスリングは大きく、十分滑らかだ。MFが必要な場合はとても操作しやすい。
  • 互換性
    ・α6600との組み合わせで完璧に動作する
    ・古いα6000だと動画AFと絞りリングがうまく動作しない
    ・Viltroxは不具合について現在対応中とのこと
  • シャープネス
    ・α6000 2400万画素
    ・中央:絞り開放から非常に良好な結果だ。F2~F8で優れた結果を出すことが出来る。
    ・四隅:絞り開放はとても低解像だが、F5.6以降で優れた結果を発揮する。
    ・ポートレート用としては問題無いが、低照度用として問題になる可能性がある。
  • 周辺減光は絞り開放で影響が大きいものの、F4で無視できるまで低下する。
  • 色収差はとても目立つ。
  • 歪曲収差は適度な樽型だ。
  • 逆光耐性は問題無いが、もっと良いと良かった。
  • F16まで絞るといくらか光条が発生する。
  • ボケは不自然な描写が無く、とても丸い。
  • 後ボケは良好だが、複雑な背景では少し騒がしくなることがある。
  • 発色は良好だ。
  • 動画でも非常に良好な描写だ。発色は良好だが、サムヤン21mm F1.4がより優れている。
  • F2まで絞るとコントラストが上がり、クリックレスの絞りリングにより滑らかな操作が可能だ。
  • Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAとの比較
    ・レンズ口径はF1.8とやや暗い
    ・3倍以上高価だ
    ・中央シャープネスはViltroxが上だが、四隅はソニーが良好だ
    ・ソニーは絞りリングを持たない
    ・この焦点距離としてはViltroxのコストパフォーマンスが光る
    ・MFで問題無い場合は「21mm F1.4 ED AS UMC CS」の光学性能が優れ、「PERGEAR 25mm F1.8」はコストパフォーマンスが光る。

ソニーAPS-C Eマウント用の非常に良好なAFレンズだ。フルサイズで換算35mmに相当する画角であり、一般的な焦点距離である。主なセールスポイントは「優れた中央シャープネス」「F1.4の大口径」から生み出される素敵なボケと、「高速かつ正確なAF」「クリックレスの絞りリング」だ。

ただし、開放付近の四隅は甘く、風景撮影やストリートフォトで使う場合はF4-5.6まで絞りたいところだ。そして、絞っても重い色収差の影響を受けるため、後処理で補正する必要がある。
ソニー24mm F1.8 ZAと比較するとお買い得なレンズだ。

長所:絞り開放の中央シャープネス・F5.6-8で全体的に優れたシャープネス・高速かつ正確なAF・非常に良好なビルドクオリティ・クリックレスの絞りリング・AFレンズとしてはリーズナブル・良好なボケ・良好な発色・USBポートからファームウェアアップデートが可能

平凡:F4まで周辺減光・完全に無音ではないAF・中程度の歪曲収差・逆光耐性

短所:色収差が目立つ・四隅がF2.8までソフト・一部カメラで互換性の問題

とのこと。
コストパフォーマンスの高いAPS-C用の明るい広角レンズに仕上がっているみたいですね。絞り開放の全体的な解像性能は期待しないほうが良いものの、絞り値による変化を楽しめるレンズと割り切れば面白い使い勝手と言えそうです。

私も以前にこのレンズを1か月ほどお借りしたことがあり、確かに良いレンズと感じました。開放付近は非点収差やコマ収差の影響で四隅が少し甘くなるものの、F5.6前後まで絞ると単焦点らしいシャープネスとなります。近距離時は像面湾曲の影響を受ける為、Sony Alpha Blogでのテストはそれが原因で四隅の評価が低下している可能性あり。

特筆すべきは、モダンレンズとしては非球面レンズを使わない珍しい設計のレンズとなっているため、玉ボケが非常に滑らかで綺麗であること。口径食や色収差の影響はありますが、楽しめるレンズだと思います。

VILTROX AF 23mm F1.4 STM 交換レンズデータベース

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