VILTROX カメラ レンズ 海外の評価

VILTROX AF 35mm F1.2 LAB 総合的に強く推奨できる一本

OpticalLimitsが「VILTROX AF 35mm F1.2 LAB」のレビューを公開。Viltroxが送り出したレンズの中でも非常に完成度が高く、画質面でも優れると高く表。全体的に強くおススメできるレンズに仕上がっているようです。

OpticalLimits:Viltrox AF 35mm f/1.2 LAB FE Review

  • 価格:価格は999米ドルで、シグマF1.2 ARTと並ぶ高価格帯。Viltroxとしては非常に野心的な設定。
  • 外観:全体的に優れた仕上がりの総金属製。耐候性を備え、フォーカスリングの回転も滑らか。花型のレンズフードが付属する。
  • 構造:記載なし。
  • 携帯性:開梱時にまず感じるのは、その大きさと重さ。ただしF1.2という大口径仕様を考慮すれば当然、シグマの同等レンズよりもわずかに小型・軽量。
  • 操作性:クリック解除可能な絞りリング、AF/MFスイッチ、2つのカスタムボタンを備える。無限スクロールの絞りリングは好みが分かれるが、動画撮影用途では有用。
  • AF:HyperVCMを採用。重量のあるレンズでもスムーズに駆動する。α7R Vとの組み合わせでAF速度は非常に良好。
  • MF:電子制御。焦点距離と絞り値を表示するTFTディスプレイを備える。この表示機能の必要性には賛否があるが、利便性は高い。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:F1.2で四隅がやや甘いが、中心部と周辺はすでに非常にシャープ。F1.6で明確な改善が見られ、F2ではさらに良好。F2.8〜F4でピークを迎え、広い範囲で高画質が得られる。F11までは回折の影響も軽開梱時にまず感じるのは、その大きさと重さである。ただしF1.2という大口径仕様を考慮すれば当然であり、シグマの同等レンズよりもわずかに小型・軽量である。微である。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:中央付近の玉ボケは滑らかで、輪郭も目立たない。11枚羽根の絞りによりF2.8でも円形を保つ。周辺部ではF1.2で楕円に近づくが、大きく崩れない。前景のボケはやや硬く、背景のボケは非常に滑らか。
  • 軸上色収差:F1.2では若干の色収差が見られるが、F2で大幅に軽減、F2.8では実用上ほぼ問題ない。
  • 倍率色収差:開放で非常に少なく、F2.8以上でわずかに増加、実写で気になるレベルではない。
  • 球面収差:後方へのフォーカスシフトはごくわずか。実写においてはほぼ影響しない。
  • 歪曲収差:歪曲補正プロファイルは試作段階で未搭載。ネイティブでの歪曲は0.7%の糸巻き型であり、ミラーレスレンズとしては優秀な部類に入る。
  • 周辺減光:F1.2で3EV以上の減光が見られるが、F2で半減、F4では許容範囲となる。自動補正を有効にすればF1.2でもある程度軽減される。F2以降は実用上の問題は少ない。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:11枚羽根の絞り構造のため、光条の生成には最適とは言えないが、F11〜F16では比較的良好な光条が得られる。開放では光条は発生せず、斑点状の見え方になる。
  • 作例集
  • 総評:Viltroxが送り出したレンズの中でも非常に完成度が高く、画質面でも優れている。F1.2でも実用的なシャープさを持ち、F2以降でさらに優れた描写となる。データと実写サンプルの一致度も高く、総合的に強く推奨できる一本である。
  • 競合について:Eマウントには競合が多く、最大のライバルはソニーFE 35mm F1.4 GMである。サムヤンAF 35mm F1.4 FE IIやシグマ35mm F1.4 DG DN ARTはより安価だが、画質面ではやや劣る。速度とスペックで直接比較可能なのは、シグマ35mm F1.2 DG DN ARTである。なお、シグマは後継機(Mark II)をまもなく発表予定。
  • 備考

2025年4月に登場したVILTROX製のF1.2 AFレンズ。VILTROXの初のF1.2 AFレンズを実現しつつ、最高級ライン「LAB」シリーズとして、優れた光学性能を両立。さらに防塵防滴仕様やHyperVCM駆動のAFなど、ソニーやシグマなどの国内製品と渡り合うことが出来るスペックとなっています。

販売価格はそれなりに高価で、VILTROX製品としては高めの部類。しかし、F1.2レンズとしては適度な値付けで高すぎることはありません。シグマ「35mm F1.2 DG DN」と同程度。

OpticalLimitsのレビューではF1.2から非常に良好なパフォーマンスを発揮するレンズのようです。超大口径ながら、色収差を適切に補正しているのは凄いですね。特徴であるF1.2を使いやすくなっています。ボケ質も良好で、滑らかな質感を実現しているとのこと。

VILTROX AF 35mm F1.2 LAB 最新情報まとめ

  • リリース:2025.4.16
  • 販売価格:169,200円

レンズの仕様

発売日 2025.4.16
初値 169,200円
レンズマウント E
対応センサー フルサイズ
焦点距離 35mm
レンズ構成 10群15枚
EDレンズ5枚
高屈折率レンズ3枚
非球面レンズ2枚
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 0.34m
最大撮影倍率 不明
フィルター径 Φ77mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング 不明
サイズ Φ89.2mm×121.8mm
重量 約920g
防塵防滴 対応
AF HyperVCM
絞りリング あり
(クリック切替対応)
その他のコントロール AF/MF
Fn1/Fn2
付属品 レンズキャップ
リアキャップ
フ-ド
収納袋

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