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Dustin Abbottがコシナ製交換レンズ「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」のレビューを掲載しています。絞り開放はNOKTONらしい滲みを伴う描写で、絞ると信じられない程シャープでコントラストの高い描写となる模様。
Voigtländer Nokton 40mm F1.2 Review
外観・操作性
- ツアイス「Planar T* 1.4/50」を彷彿とさせる描写のレンズだ。
- このレンズは金属とガラスの塊だ。比較的コンパクトだが、非常に高いグレードの作りで見た目より僅かに重い。
- F1.2のレンズながら全長はわずか59.3mmだ。ソニーαとの組み合わせに適している。
- シグマ「35mm F1.2 DG DN」は160%大きく、131%重い。
- 金属製レンズフードはねじ込み式だが、フードのネジ山にフィルターを装着することができる。浅底フードは嵩張らないため、レンズに付けっぱなしだ。
- レンズの半分を占めるフォーカスリングは滑らかで完璧な抵抗量で動作する。回転角は130度で高精度なピント合わせが可能だ。NOKTON以上のMF操作が可能なレンズはほとんど無い。
- 絞りリングは1/3段ごとに正確に動作する。
- マウントには電子接点を備えているものの、防塵防滴仕様ではない。価格を考慮するとシーリングを施して欲しいものだ。
- 絞り羽根は10枚と多いが、円形絞りでは無いので玉ボケが角ばりやすい。F1.4でさえ少し角ばっている。
画質
- 絞り開放から非常にシャープなレンズを探しているのだとしたら、これは適当ではない。全体的に夢のような美しい描写を探している人に適している。タグを削除:
- F1.2~F1.8はコントラストが低く、絞ると非常に高いコントラストとディテールとなる。
- F1.2を使うと背景はクリームのように柔らかくなるが、ピント面のマイクロコントラストやディテールが低く、全てが少し霞んでいる。
- しかし、F4まで絞るとモニターから飛び出さんばかりのディテールとコントラストになる。
- 歪曲収差はほとんど影響が無い糸巻き型だ。NOKTON 35mmよりも優れている。
- 周辺減光は発生しているが、緩やかな直線型だ。絞ってもすぐには解消されず、F4でもわずかな改善に留まる。
- 軸上色収差はハイコントラストな領域でいくらか発生し、F2.8まで絞ると大きく改善する。
- F2まで絞るとマイクロコントラストとシャープネスは劇的に改善する。F5.6まで絞れば四隅の端まで非常にシャープで高コントラストだ。
- 絞り開放でも全体的なコントラストは良好だ。霞んで見えるのは等倍でチェックする時だけだ。
- 驚くほど美しい発色だ。
- 明るく天体撮影に向いていると思いきや、フレーム端のコマ収差はかなり目立つ。F2まで絞ると改善するが解消はできない。
いくつかの大きな強みと、深刻な弱点を併せ持つ個性的なレンズだ。おそらくラボテストだけではこのレンズの全てを知ることは出来ないだろう。
素晴らしい焦点距離で驚くほど豊かな発色を備えている。大衆向けとは言えないが、意図して芸術的な写真を撮りたい場合に検討する価値がある。
長所:美しいビルドクオリティ・巧みなクラシカルデザイン・F1.2ながらコンパクトサイズ・ゴージャスな発色・美しいボケ・絞った際に信じられない程シャープでハイコントラスト・小絞り時の描写
短所:F1.2~F1.4でコントラストが低い・開放付近の滲みと色収差・防塵防滴非対応
とのこと。
開放は滲みを伴うNOKTONらしい描写で、絞ると非常にシャープなレンズとなるようですね。決して万人向けのレンズではありませんが、このような描写を好む人は少なからず存在するはず。絞った際のシャープネスとコントラストは凄いですね。作例を確認すると確かにモニターから飛び出てきそうな描写に見えます。
開放の描写は癖が強く好みが湧かれると思うので、レビューを参考にしつつ、作例を確認して購入を検討してみるのがおススメ。(Flickrのグループページで大量のユーザー投稿を確認できます)
10万円を超える高価なMFレンズですが、つい最近登場した静止画向けモデル(SE)は9万円を切る価格設定となっています。デクリック機構が必要無ければSE版を検討しているべし。
- Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalの最新情報を集めるページはコチラ
- Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical SEの最新情報を集めるページはコチラ
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