DPReviewが富士フイルム「X-E4」のハンズオンを公開。従来のX-Eシリーズと比べて立ち位置が少し変わり、X-AとX-Eを融合したようなカメラに仕上がっていると言及しています。
これまでX-Eと少し異なる
DPReview:Fujifilm X-E4 hands-on
外観・操作性
- 富士フイルムのレンズ交換式ミラーレスカメラ「Xシリーズ」の第2弾としてX-E1が登場して以来、X-Eの役割は微妙に変化してきた。
X-E1・X-E2は、X-Proの下位モデルだが、愛好家のためのレンジファインダースタイルのカメラだった。- しかし、人気の高いX-Tシリーズの登場により流れが変わった。X-E3は、コンパクトさを重視したカメラボディとなった。
- X-E4はこの傾向を引き継いでいる。X-T4よりもずっとコンパクトで、旅行に便利なカメラだ。ボディ内手ぶれ補正を省略したことで、この小型化を実現している。
- カメラを手にしてみると、X-S10のようなボディに、エントリーモデルの「X-Aシリーズ」や「歴代X-Eシリーズ」の要素を取り入れていることがわかる。
- X-E4は、シリーズの中で最もコンパクトなカメラである。そのため、デジタル一眼レフカメラの形をしたX-S10に比べて、格段に小型化されている。
- レンジファインダースタイルとダイヤルは、従来のX-Eから継承されている。しかし、AF補助光のLEDは四角い窓に変更したことで、低価格なX-Aモデルを彷彿とさせる。モニター固定のX-E3よりも柔軟性を高めたチルト液晶モニタはX-Aモデルを彷彿とさせる。
- X-E4のスタイルが気に入らない場合、オプションでホットシューに装着するサムレストや、専用ハンドグリップやベースプレートも用意されている。これらのオプションを利用できることにより、X-Aにはない、X-Eシリーズとしての地位を確固たるものにしている。
- X-E4の操作系は、大まかに前モデルを踏襲している。カメラ右肩の露出補正ダイヤルとシャッタースピードダイヤルはそのままだ。しかし、前モデルでは前後に1つのコマンドダイヤルがあったのに対し、X-E4では前面のみ1つのコマンドダイヤルがある。
- X-E4では、従来の「オート」スイッチの代わりに「Q」ボタンを搭載し、Xマウントカメラで初めてシャッタースピードダイヤルに「P」ポジションを搭載した(X-S10やX-Aは従来のモードダイヤルに「P」ポジションを搭載している)。
- 背面中央部には、4方向AFジョイスティックを搭載。誤操作を防ぐためか、かなり低い位置に配置されている。サムレストやハンドグリップがないので、手の位置を変えて指を伸ばすのは少し不安定な感じがする。
- カメラ操作の多くはタッチパネルを使うことになるだろう。タップしてAFポイントを配置したり、タッチFnなどを使うことができる。。
- X-S10のように(X-E3とは違って)カメラ前面にフォーカスモードのコントロールがないのも、X-E4の方向性を示している。
スペック
- X-E4は、X-S10と大部分のスペックを共有。2600万画素の優れたセンサーとクアッドコアの「X-Processor 4」を搭載している。
- 最新のオートフォーカスと高速連写は、X-S10と同じパフォーマンスだ。
- メカニカルシャッターモードでは最大8コマ/秒、1/4000秒までの撮影が可能だ。
- 電子シャッターモードでは、より高速なシャッタースピードで撮影でき、センサー全幅を使用して最大20コマ/秒、1.25倍クロップで30コマ/秒の連写速度で撮影可能だ。
- X-S10と同様、古いNP-W126Sバッテリーを使用しているが、このクラスのカメラとしては見事な460コマのバッテリーライフを備えている。カメラはUSB充電が可能で、460枚の撮影で十分だ。旅行の際もバッテリーの心配をする必要はないだろう。
- X-E4は、X-S10やX-E3と同じ236万ドットの有機ELファインダーを採用している。ついでにX-E2SやX-E2も同様だ。それはかなりまともなパネルであり、最大100fpsで駆動することができ、立派な0.62倍の光学系である。これは、ソニーα6400やニコンZ 50よりも少し低いが、大きな差ではない。
- 背面モニタは、タッチパネルに対応。さらに180度までのチルトに対応し、自撮りやVlogスタイルの動画撮影が可能だ。パネルは3.0型の166万ドットであり、このクラスでは高解像度の部類に入る。
- X-E4の動画スペックは、最大200MbpsのH.264エンコーディングを使用して最大30pでDCIまたはUHDでの4K撮影が可能だ。これはX-S10のものと一致する。
- 動画は8Bitとなるので、X-T4のように10Bitの柔軟性は得られない。ただし、外部レコーダーに10Bitを出力が可能だ。
- 標準の3.5mmマイク入力と、USB-Cを介してヘッドフォンを接続することが可能なアダプターが付属している。動画撮影時はフォーカスピーキングやゼブラ表示を利用することが可能だ。
X-E4は他のシリーズが変化したことで、従来とは全く異なる立ち位置となった。まだ魅力的で、コンパクトサイズだが、手ぶれ補正を搭載したX-S10が登場したことで、控えめなカメラに仕上がっている。
このため、前モデルよりも低価格となり、発売価格はX-E1・X-E2の1000ドルから、850ドルまで安くなっている。X-E3と比べても50ドル低価格だ。
比較的手ごろな価格で小型軽量、最も旅行に適したカメラを探している場合、単一のコマンドダイヤルに許容することができれば、良いカメラだ。これまでのX-Eモデルとまったく同じではなく、X-EとX-Aを融合したようなカメラに仕上がっている。
とのこと。
カメラはグリップやリアダイヤル、そしてフォーカスモードレバーが無くなり、よりコンパクトでシンプルな外観に仕上がっていますね。ダイヤル・ボタン数がかなり減っているので、従来機から乗り換える場合は操作性をチェックしておいたほうが良さそうです。同世代の他シリーズと同じ高機能なカメラに仕上がっているだけに、高機能を活かせる操作性が無いのはもどかしいと感じるかもしれません。
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