Xitekが富士フイルム「XF56mmF1.2 R WR」のレビューを公開。AF、耐候性が強化され、一新した光学系はF1.2からシャープな結果が得られると評価しています。
Xitek:富士X系?新晋“人像王” :XF56mmF1.2 R WR??
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- 外装は金属製で、とても良好な作りだ。
- 防塵防滴仕様となり、鏡筒には9か所にシーリングが施されている。
- 前面はフッ素コーティングでメンテナンス性が高い。
携帯性:
- 初代と同じくF1.2の大口径レンズとしてはコンパクトだ。
- Xマウントのボディとバランスが取れている。
操作性:
- 独立した絞りリングを搭載。Aポジションでカメラ側の操作に対応している。
フォーカス:
- 最短撮影距離が短くなり、撮影倍率も高くなっている。
- DCモーター駆動のAFはX-H2Sとの組み合わせで応答性が高い。
- 駆動音はとても小さく、動画撮影にも適している。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 中央はF1.2から比較的良好な結果を得ることができる。
- フレーム端のF1.2は許容範囲内だが、中央と比べると少し見劣りする。
- 絞ると全体的にシャープネスが向上する。
- F2.8で中央が大幅に向上し、F5.6まで全体的に向上する。
- F8まで絞るとフレーム全域の一貫性が高まり、ピークの画質となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- F1.2のボケは非常に柔らかい。
- F4まで絞っても十分なボケが得られる。
色収差:
- F1.2で色収差は残存するが、F1.4で減少し、F2で解消する。
- 全体的に補正状態は良好だ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 記載なし。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
新世代のポートレートキングだ。ポートレートはもちろん、ストリートや街、風景などの撮影にも適している。光学性能、フォーカス性能、耐候性がアップグレードしており、さらに最短撮影距離も短くなっている。多くの強みを備えたF1.2の大口径レンズだ。新世代の高解像ボディで、静止画/動画を問わず優れた結果が得られるだろう。
とのこと。
「XF56mmF1.2 R」の後継モデルとなる、新しい56mmレンズですね。焦点距離と開放F値は同じですが、操作性・光学系・外装など全ての点で異なっており、全体的に改善が見られるようです。販売価格がかなり高くなってしまったのが悩ましいところですが、改善点を考慮すると魅力的なレンズに見えます。ただし、前モデルのようなAPD仕様の派生製品は存在しないので、APDが良ければ前モデルを検討する必要あり。また、耐候性やF1.2が必要なければ「56mm F1.4 DC DN」や「VILTROX AF 56mm F1.4 STM」が半値以下で手に入るので、コストパフォーマンスを考慮すると不利と感じる可能性あり。
XitekのテストではF1.2から良好な解像性能が得られ、テスト機は2600万画素のX-H2Sながら、4000万画素のX-H2にも耐用できそうなポテンシャルを感じた模様。ボケは近距離では滑らかで綺麗ですが、口径食と色収差の影響は状況によって少し目立つかもしれません。このあたりは好みの問題だと思うので、既に200枚程度のユーザー投稿が公開されているFlickrなどでレンズの描写を確認しつつ、購入を検討してみるのが良さそうです。
富士フイルム XF56mmF1.2 R WR 最新情報まとめ
XF56mmF1.2 R WR | |||
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レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2022年9月 | 希望小売価格 | 130,680円 |
マウント | X | 最短撮影距離 | 0.5m |
フォーマット | APS-C | 最大撮影倍率 | 0.14倍 |
焦点距離 | 56mm | フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 8群13枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.2 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | S.EBC |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ79.4×76mm | 防塵防滴 | 対応 |
重量 | 445g | AF | DC |
その他 | 絞りリング | ||
付属品 | |||
レンズフード |
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