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DPReviewがソニー製コンパクトカメラ「ZV-1」をキヤノン「G7 X Mark III」や「iPhone」「RX100V」などと比べて類似点や強みなどを紹介しています。最大のライバルはハイエンドスマートフォンとのこと。
- ZV-1は面白いカメラだ。一部の使い慣れたコンポーネントをVlogger向けに設計しなおしている。
- RX100シリーズでは無いが、テクノロジーの多くは静止画用カメラから継承している。
- 競合カメラはキヤノン「PowerShot G7 X Mark III」だ。そして動画撮影ではキヤノンよりも有利である。特にオートフォーカスシステムは像面位相差AFに対応し、ソニーの優れたAFアルゴリズムで補完されている。G7 X Mark IIIと明らかな線引きが出来るポイントである。
さらにVlog向けの3カプセルマイクはカメラの方向における音を拾いやすくなっている。- 多くのVloggerにとって、バリアングルモニタはG7 X Mark IIIのチルトモニタより好ましいと思われる。
- ZV-1もG7 X Mark IIIも4K 24p・30pで撮影可能だ。初期設定ではG7 X IIIが最大10分間、ZV-1が5分間撮影可能である。ただし、ソニーは設定変更で制限を解除できる。
- G7 X IIIはワイヤレスネットワークに接続することでYoutubeに直接ライブ配信が可能だ。とは言え、ライブ配信は1000人以上のユーザーがフォローしていないと許可されていない。どれほど有用なのかは疑問が残る。
どちらもパソコンに有線で接続することでライブ配信は利用可能だ。- iPhoneはZV-1より手ぶれの補正が良好で肌の調子も良く見える。ただしiPhoneの自撮り用カメラでZV-1の「商品レビュー用設定」のような使い方は出来ない。
AFシステムは優秀だが、色やトーンをiPhone並にするためにはLogやHLGをグレーディングする必要がある。- iPhoneと比べて屋内など低照度での撮影や浅い被写界深度が必要な場合に優れたカメラとなるだろう。とは言え、ネット接続のiPhoneの利便性を超えるのに十分な性能かどうかは疑問が残る。
- ソニーの宣伝からも分かるように、このカメラはスチール向けでは無い。しかし、RX100シリーズと共通するポイントが多く、「RX100VIIにおける全ての改善点を備えたRX100VA後継モデル」とみなすことも出来る。
- RX100VAのシステムは明らかに古くなってきており、追従性能はそれほど洗練されていない。瞳AFはボタンを押す必要があり、動画用AFはあまり良好では無い。
- ZV-1はRX100シリーズと比べてEVFやフラッシュ、コントロールリングなどが省略されている。モードダイヤルも存在しない。
しかし、より良好なグリップを備え、フラッシュも装着できるホットシューを備えている。さらにRX100Vには無かったタッチパネルにも対応している。- 静止画撮影においてRX100シリーズほど優れた操作性では無いが、タッチ操作と優れたAFシステムでより簡単に撮影できるカメラと言うことが出来るだろう。
- ZV-1のオートフォーカスとマイクはVlog用カメラとしてG7 X Mark IIIより明らかに優れていると確認している。価格は同程度で同じ1.0型センサー、そして明るいレンズを搭載し、どちらもEVFを搭載していない。
- ZV-1は静止画でも優れたAF性能を発揮し、レンズは特に広角側でとてもシャープだ。一方、G7 X IIIは24-100mmとズームレンジが広い。さらに露出補正ダイヤルやレンズ周囲のコントロールリング、内蔵フラッシュなどを搭載したより静止画向けのカメラである。グリップはZV-1より快適だ。
ZV-1はこれまで見てきた中で最も優れたVlog用カメラだ。特にオートフォーカスが優れており、商品レビュー用設定などの機能は活用できると思う。
ただし、RX100シリーズを継承したZV-1のコンポーネントにはいくらか制限があるように見える。24mm相当の広角は自撮り時にそれほど広くなく、手ぶれ補正を利用することでさらに画角は狭くなってしまう。
オーディオ出力端子が存在しないので、録音前の音声を確認することが難しい。USBやBluetoothなどを介して音声出力を利用出来ないのは不思議だ。
用途からは外れてしまうが、良好だが高価なファミリーカメラとしても利用できる。Vlog用カメラとして最大のライバルは別途デバイスを購入する必要のないハイエンドスマートフォンになると思われる。
DPReview:Is the Sony ZV-1 the best vlogging camera, and what's it like for photography?
とのこと。
私も個人的に家族写真や行楽・旅行用のカメラとして検討していましたが、24-70mmのズームレンジが少し使い辛そうだなと感じました。出来ればレンズを一新して「20-50mm」相当の広角よりであれば良かったかなと。とは言え、それ以外の点ではとても使いやすそうに見えます。1型センサーと明るいレンズ、高速AF、バリアングルモニタ、指向性マイクと専用ウィンドスクリーンなどは類を見ない機能的なカメラと言えるでしょう。Bluetooth対応のシューティンググリップやMIシューによるワイヤレス外付けマイクを組み合わせるのも面白そうですね。
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