近日登場のニコン「Z 9」のプロモ動画がリークされたと話題になっています。「8K 60p」「ローパス上のダブルコート」「120fps連写」「世界初のスキャンレート」「100-400mm F4.5-5.6 VR S」などが判明。
既に削除されていますが、独自に動画を確認。
この動画の内容に関する信憑性は不明ですが、これまで見たことが無いZ 9の製品画像を使用している点を考慮すると本物である可能性が高く見えます。この動画から読み取ることができるのは以下の通り。
- 【世界初】8K 60p
- 【世界初】ローパスフィルター上のダブルコート
- 【世界初】スキャンレート
- 【世界初】120fps 連続撮影
- 【ニコン初】マルチ軸チルトモニタ
- 【ニコン初】20fps RAW連写
- NIKKOR Z 100-400m f/4.5-5.6 VR S 装着
- Z 9の外観
8K 60pや120fps連写は噂通り。8K=3300万画素で秒間60コマの撮影が可能となっているのは凄いですね。この設定でRAW出力が可能なのか不明ですが、8K 60pの動画切り出しも面白そう。さらに「120コマ秒連写」にも対応しており、噂通り1100万画素のDXモードで撮影可能となるのか気になるところ。
さらに高速スキャンレートやローパス上のダブルコートなど、新しいキーワードも登場しました。スキャンレートはAF/AEの演算処理でしょうか?ソニー「α1」の演算能力が「最大で秒間120回」なので、Z 9はそれ以上となる可能性あり。ローパス上のダブルコートがどのような役目を果たすのか不明ですが、ミラーレスで良くあるセンサー面の反射を抑制するものだとしたら、その効果に注目ですねえ。
装着しているレンズは未発表、レンズロードマップ掲載の「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」ですね。Z 9と同時に複数の望遠レンズが登場すると言われており、このレンズがそのうちの1本となる可能性が高そう。もう一つの「NIKKOR Z 400mm f/2.8 VR S」は開発発表止まりとの噂。
そして初めてZ 9の上面をハッキリと確認できる製品画像。
左肩はニコンお馴染みの四つ葉ボタンを搭載。D6とは異なる形状で、MODEボタンの配置や各ボタンの役割は異なっています。右肩には大きなサブ液晶パネルを搭載し、各種設定が見やすい。シャッターボタン周辺は従来通りですが、電源スイッチをさらに回転することでパネルを点灯することが可能となっているように見えます。これを絞りプレビューなどにカスタマイズできると面白そうですねえ。
ティザー動画#1でチラッと確認した3Wayチルトモニタを搭載。右方向に少なくとも90°は展開するみたいですね。この状態で上下の方向にもモニタを動かすことができるのかは不明。チラッと見えるホットシューを見る限り、デジタル対応のピンは無さそう。ソニーに加えてキヤノンも「EOS R3」でデジタル接続を実装しているので、この辺りが趨勢に影響するのか気になるところ。
左側面に何らかのボタンを搭載していることも確認。ボタン頂点の形状や配置を考慮すると、一眼レフ時代の「AFモードボタン」でしょうか?この場所に固定されると好みが分かれそうですねえ。カスタマイズ対応だと良いのですが…。
チラッと見えるアクセサリポートを見ると、上部にマイク・ヘッドホン・LANに対応、中間にHDMI、下部はUSBでしょうか?
「NIKKOR Z 400mm f/2.8 VR S」をよく見てみると、おそらく脱着不可の三脚リングを搭載しているように見えます。形状は70-200mm F2.8と似ていますね。ズームリングはレンズ先端に配置されているので、ズーム操作中でもバランス良くカメラとレンズを保持することができそう。フォーカスリングの位置は70-200mmと同じですが、コントロールリングはマウント付近からフォーカスリング寄りに移動しているように見えます。こちらのほうが使いやすそうですね。
参考:Z 9の噂まとめ
噂など
確定情報
- Nikon Z 9公式ティザーサイト
- Z 9が開発発表されている
- インタビューで「2021年内」と述べている
- インタビューで「高解像積層型CMOS搭載」と述べている
- 被写体認識AF
- 8K動画の長時間撮影
- 海外認証機関に新型バッテリー「EN-EL18d」が登録されている
- 3Wayチルトモニタ
- 未発表バッテリー充電器「MH-33」が海外認証機関に登録
- 未発表カメラ「N2014」
・GNSS対応
・EN-EL18dバッテリー使用
・MH-33充電器仕様
最近の噂
- 4500万画素積層型CMOSと確認
- イメージサイズ:8256×5504
- 低解像で最大120fpsに対応
(一部の情報では160fps) - 解像度を下げたDXモード(1100万画素)で120fps
- 20コマ/秒(当初の報告では30コマ/秒の可能性もある)
- ローリングシャッターがない(ソニーA1やキヤノンR3よりも優れている)
- ピクセルシフト機能がない(後にファームウェアのアップデートで実装される可能性がある)
- あらゆる状況でブラックアウトのないファインダー(約500万ドット)
- GPS内蔵(おそらくGNSS)
- D6と同じバッテリーで、USB-Cでの充電が可能な新型も登場する
- レンズ交換時にセンサー保護シャッターが動作する
- 人物・動物の瞳検出に加えて車検出を搭載している
- 3Dトラッキングが改善
- 新しいAFトラッキング
(人間、動物、鳥の目のAF+車、バイク、飛行機のAFトラッキング) - ポートレートでも使えるような改良型チルトモニタ
- デュアルCFexpress用の新スタイルのロックフラップ
- 顔を近づけて撮影する際の3つ目のAFジョイスティック
- 撮影スタイルに合わせて調整できる多くの新メニュー
- シャッター音を無音から大音量まで調整可能
- 正式発表は2か月以内だが、部品不足により納期がとても長くなる可能性あり
- 8K 60p(1時間の制限付き)
- シャッターは、センサーを保護するためにカメラがオフ時に閉じられる
- 同時に1~2本のレンズが登場する
- カラーバランスの大幅な改善
- Z 9の価格は、現在6,500ドルで販売されているニコンD6よりも安くなる見込み
過去の噂情報
- タワージャズ製の完全自社開発のCMOSセンサーとなる
- 2021年8月に複数のフォトグラファーがテストし始める
- 2021年秋ごろZ 9が登場する
- 2021年11-12月に登場する
- Z 8はまだ正式に計画されていない
- Z 9のプロトタイプは来年の東京オリンピックで使用されるかもしれない
- Z 400mm F2.8もまた、来年のオリンピックに向けて登場すると言われている
- Z 9はD6のボディに、R5のイメージング、α9 IIのAF、ブラックアウトフリーのEVFと言われている
- 4600万画素センサー(以前の噂では6100万画素と言われていた)
- 高解像積層型CMOSセンサー
- 20コマ秒連写
- 8K 30p・4K 120p
- 新しいEXPEEDプロセッサ(8K用の設計)
- AFが向上(被写体認識AF)
- デュアルXQD・CFexpress Bスロット
- ISO64-25600 Hi1・Hi2
- 高解像・ブラックアウトフリーEVF
- 新しいユーザーインターフェース
ーD6のような背面サブモニタなし - 新型バッテリー:EN-EL18x
- ギガビットLAN・USB-C・Wi-Fi・GPS(GNSS)
- 6000-7000ドル
参考:開発発表時のプレスリリース
ニコン:フラッグシップモデルのフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 9」を開発
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)は、「ニコン Z マウント」を採用した初のフラッグシップモデルとなる、フルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコン Z 9」の開発を進めています。発売は、2021年内を目指しています。
ニコンの最先端技術を「Z 9」に結集させ、静止画・動画ともに過去最高の性能を発揮することを目指しています。幅広いジャンルで活躍するプロフェッショナルの極めて高いニーズに応えるべく、鋭意開発を行っています。
新開発のニコンFXフォーマット積層型CMOSセンサーと画像処理エンジンを搭載。また、次世代の映像表現を見据え、8K動画撮影をはじめとした、さまざまなニーズやワークフローに応える多彩な動画機能を有します。
「Z 9」は、道具としての使い心地を極め、これまでの一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを超える新しい映像体験を提供します。
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