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PhotographyBlogが「XF18mmF1.4 R LM WR」の第一印象と作例を公開

PhotographyBlogが富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」の第一印象と作例を公開。フォーカスクラッチ構造が無いのは残念と述べつつ、他のF1.4レンズ群と同じハイクオリティなレンズであると言及しています。

富士フイルムの新型レンズ「XF18mmF1.4」を数日間にわたって試用する機会を得たので、その詳細なファーストインプレッションをお届けする。新しいXF18mmF1.4は、富士フイルムのXシリーズが発表されてから9年間で39本目のレンズであり、16mm、23mm、35mmの大口径F1.4単焦点の一部である。人気の高い35mm換算の焦点距離28mm(正確には27mmだが、1mmを数える人はいないだろう)を実現しており、風景写真やストリート写真の定番プライムレンズとなっている。

富士フイルムにはすでに、XF18mmF2という小さな形の換算27mmレンズがあり、これは2012年にX-Pro1と発売した最初のレンズの一つである。18mmF2は新しいF1.4レンズと比べるとはるかに小さく軽く、価格も安い。しかし、開放F値が大きく、画質も劣り、防塵防滴ではなく、オートフォーカスも遅い。とは言え、F1.4レンズはF2レンズに代わるものでは無い。コンパクトさや価格を重視するならばF2を買うべきだ。

XF18mmF1.4は、18mmF2に比べてレンズのサイズが大きい。しかし、Xシリーズの中でも特に小型のX-S10に装着してもバランスの良いレンズに仕上がっている。重さは370g、サイズは68.8mm x 75.6mm、フィルターサイズは62mmと手頃だ。16mmF1.4、23mmF1.4、35mmF1.4のレンズと非常によく似ている。これらのレンズを組み合わせると、F1.4の優れた単焦点レンズ群となる。人によっては16mmと18mmのどちらかを選ぶかもしれない。

非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚を含む9群15枚のレンズで構成され、非常に複雑な光学構造となっている。今回のレンズはプリプロダクションモデルのため、等倍での画質チェックについてコメントはできない。

他の多くの富士フイルムレンズと同様、物理的な絞りリングを備えている。絞りの範囲は、F1.4から1/3段刻みでF16までで、カメラ本体で絞りを設定したい場合はオート設定も可能だ。F2モデルよりもはるかに滑らかな動作で、他のXシリーズレンズに近いものとなっている。絞りリングをAポジションに固定するロックが搭載されており、誤操作を防ぐことができる。

強力なリニアモーターによるAFシステムを搭載しており、X-S10との組み合わせで高速かつ正確だ。ほとんど音を立てずにオートフォーカスを行うことができた。失敗することはまずないだろう。18mmF2と並べてみると、その違いがよくわかる。F2レンズよりも高速で、静かで、光量不足でもハンチングしにくい。

機械式のクラッチを使ったフォーカスリングではなく、フォーカスバイワイヤ方式の滑らかなマニュアルフォーカスリングを採用している。特にフォーカスリングを少し動かしたときに、より正確に反応するように特別に設計されている。理由はよくわからないが、富士フイルムは、16mmF1.4と23mmF1.4に搭載されている(35mmF1.4には搭載されていない)マニュアルフォーカスクラッチを搭載しないと決めたようだ。16mmと23mmはフォーカスリングをスライドするとAF/MFを切り替えることが出来る。MF時は被写界深度マーク付きのピント距離目盛が現れ、マニュアルでピントを合わせることができる。この機能が18mmF1.4に搭載されていたら最高だったのだが…非常に残念だ。

高価格帯の製品だけあって、プラスチックではなく金属製の鏡筒を採用し、優れたビルドクオリティである。製品名に「WR」とあるように、鏡筒の8カ所にシールを施し、防塵防滴、-10℃までの耐寒仕様となる完全な耐候性を実現している。大口径ながら、62mmのフィルターサイズだ。ごく一般的なフィルターサイズであり、負担とはならないだろう。

このレンズは、センサーから20cmの距離新製品のXF 18mm F1.4は、9枚の丸みを帯びた絞り羽根を採用しています。開放F値と相まって、背景を完全にぼかすことが容易になり、28mmの広角レンズとしては魅力的なボケ味を得ることができる。

XF18mmF1.4 R WRは大口径F1.4単焦点の穴を埋めるレンズだ。16mmF1.4や23mmF1.4のようなクラッチ構造がないのは非常に残念だが、それ以外の点では小型軽量でありながら高品質なレンズという点で共通している。

とのこと。
サンプルギャラリーでは58点のオリジナルデータで作例を確認することが出来ます。ただし、PhotographyBlogは回折の影響を考慮せずにしっかりと絞って撮影するため、F8を超える作例が多いです。シャープネスを確認したい場合はF値に注意。

実際に作例を確認してみると、撮影距離に関わらずピント面はシャープに見えます。XF18mmF2のように、接写時に描写が甘くなるような傾向は見られません(個人的にXF18mmF2やXF35mmF1.4の描写傾向は好みなのですが)特に接写時のボケは滑らかで心地よく見えますね。コマ収差や非点収差を確認できる作例は無いので、夜景でどれほど実用的なF1.4に仕上がっているのかは他のレビューサイトを要確認。

富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」交換レンズデータベース

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