このページではVenus Optics「Laowa 10mm F2 Zero-D MFT」に関する情報を収集しています。
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最新情報
- 2021-01-15:国内販売が開始されました。1月29日発売予定。
- 2020-12-19:中国国内で先行販売されていたVenus Optics「Laowa 10mm F2 Zero-D MFT」が国外向けに正式発表された模様。399ドルで公式ウェブサイトにて販売開始しています。
管理人のレビュー
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購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
Focal Length | 10mm |
Max. Aperture | f/2 |
Angle of View | 96° |
Format Compatibility | MFT |
Lens Structure | 11 elements in 7 groups |
Aperture Blades | 5 |
Min. Focusing Distance | 12cm |
Max. Magnification | 0.15X |
Filter Thread | 46mm |
Dimensions | 53 x 41mm |
Weight | 125g |
Mounts | MFT |
MTFチャート
レンズ構成図
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海外の評価
Digital Camera World
Digital Camera World:Laowa 10mm f/2 Zero-D review
- レンズの紹介:
・Venus Optics「LAOWA」は一眼レフやミラーレス用の高品質な広角レンズやマクロレンズで評判を急速に確立したブランドだ。
・この10mm F2はマイクロフォーサーズ専用設計である。
・広い画角に明るいF値を採用しているのみならず、カメラとの通信に対応して自動アシストや絞り制御が可能となっている。 - ビルドクオリティ:
・電子接点と絞り用モーターを搭載しているので、絞り優先AE以外の露出モードにも対応している。
・自動絞りに対応したが、絞りリングは無くなってしまっている。
・決して高価なレンズではないが、質感や操作性に安っぽさは見られない。
・オリンパス17mm F2.8と同サイズだが、より良好な作りで、より頑丈に感じる。
・金属製レンズフードまで付属する。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・記載なし。 - オートフォーカス:
・記載なし。 - マニュアルフォーカス:
・最短撮影距離は12cmと短く、非常に近い距離まで寄ることが可能だ。F2と組み合わせるとマイクロフォーサーズ用広角レンズながら大きなボケを得ることが出来る。
・フォーカスリングを操作するとカメラの自動アシストが起動する。この感度が高すぎて、誤操作しやすい。
・フォーカスリングの無限遠表示と実際のピント位置に少しずれが見られる。ゾーンフォーカスしたいレンズとしては少し残念だ。
・さらにフォーカスリングは無限遠を超えて回転するため、ハードストップで無限遠の判断が出来ない。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・Imatestを使ってテストしている。
・中央はF2からF8まで優れた結果だ。
・四隅はそれほど見事では無く、20mmの画角を考慮するともう少し良好な画質を期待していた。
・しかし、超広角のラボテストは接写する必要があり四隅が低下しがちだ。実写でフレーム端の画質低下は見られない。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・十分近寄ることでボケを得ることが可能だ。 - 色収差:
・色収差はほとんど見られない。なんと素晴らしいレンズだろう。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・他のZERO-Dレンズと同じく、歪曲はとてもゼロに近い。このため歪曲が問題となることは無い。
・僅かな樽型だがZERO-Dの名に恥じないものだ。自動補正されていない数値と考えると実に見事である。 - 周辺減光:
・APS-C用9mm F2.8と違い、このレンズは光量落ちは極僅かだ。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。
総評
小型単焦点レンズが好きなマイクロフォーサーズユーザーにとって素晴らしい広角単焦点だ。このタイプのレンズとしては優れた光学性能を備え、F2の明るい絞りで20mmに相当する広い画角を持ち、電子接点対応で自動アシストや絞り制御に対応している。
無限遠の正確さやフレーム端がもう少しシャープだと良かったが、それは些細な不満である。手ごろな価格で素晴らしく小さなマイクロフォーサーズ用レンズだ。
長所:小型・手ごろな価格・F2・接写性能・歪曲が無い
短所:微調整が難しいフォーカスリング・自動アシストの感度が高すぎる・無限遠が正確ではない
Optical Limits
Optical Limits:Laowa 10mm f/2 Zero-D MFT - Review / Test Report
- レンズの紹介:
・過去数年に渡り、LAOWAは全てのセンサーフォーマットで超広角レンズを作り続けてきた。そして、彼らはまだこのセグメントでニッチを探し続けている。
・LAOWA 10mm F2 MFTは最近リリースされたばかりのレンズだ。マイクロフォーサーズ用の7.5mm F2や9mm F2.8も存在するが、極端な広い画角を必要としていない場合は10mmのほうが扱いやすいだろう。
・マニュアルフォーカスレンズだが、電子接点を搭載している。カメラ制御の絞りやEXIFデータへの記録、補正プロファイルなどに対応している。 - 399ドルと手ごろな価格である。
- ビルドクオリティ:
・小型軽量なレンズだが、幸いにもビルドクオリティに悪影響はない。
・防塵防滴仕様では無いが、しっかりと構成された金属筐体である。
・レンズフードも金属製だ。 - 携帯性:
・超コンパクトデザインであり、これ以上の小型軽量化は望めないだろう
・パンケーキレンズでは無いが、非常に近い。
・わずか125gであり、本当にフェザー級のレンズだ。F2の開放F値を考慮すると決して暗いレンズでは無いにも関わらず、である。 - 操作性:
・フォーカスリングは滑らかに回転する。 - オートフォーカス:
・記載なし。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・ボディ内手ぶれ補正は手動設定せずとも利用可能だ。 - 解像性能:
・解像性能はこのレンズの非常に良好なカテゴリだ。本当にシャープな描写である。
・中央は既にF2で優れた結果となり、端や四隅も見事な結果だ。
・F2.8で性能はさらに向上し、F4でピークの画質に達する。この際はフレーム全体で優れたパフォーマンスを発揮している。
・回折はF8まで影響が中程度だが、それを超えると影響が大きくなる。
・テストした個体の偏心は問題無いが、右側が低下していた。 - 像面湾曲:
・過度では無いが、少し像面湾曲が見られる。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・倍率色収差は非常に穏やかだ。
・絞ると僅かに増加するが、目立たないままである。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・ゼロ歪曲は必ずしも光学的に補正していることを意味していない場合がある。しかし、このレンズの場合はそうではない。
・わずか0.3%の樽型歪曲で歪みは極僅かだ。「Zero-D」と名乗るのも当然だ。 - 周辺減光:
・小さなレンズサイズと明るいF値をどのように実現しているか疑問に持った人がいるかもしれない。もちろん周辺減光には悪影響がハッキリと表れている。
・F2の減光はRAWでほぼ3EVと非常に重い。通常、マイクロフォーサーズ用レンズのレビューに使うグラフの上限を遥かに超えるものだ。
・F2.8まで絞ると少し緩和するが、F8でも1EVほどの減光が残る。
・前述したように、補正プロファイルが組み込まれているので、自動補正を無効にしない限り減光はそれほど重くない。しかし少なくともF2では非常に目立つ。
・補正がオンの場合はF4でほぼ問題が無くなる。
・この特性に関しては設計が不十分と言わざるを得ない。レンズ直径を大きくするのが効果的だが、その場合はレンズサイズに影響を与える。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・周辺減光に続く弱点が逆光耐性だ。しかし、フレアが目立つには条件がある。
・絞ると10本の光条が発生する。 - 作例集
総評
F2から非常にシャープなレンズで、「ZERO-D」と関しているように歪曲収差は完全に抑えられている。ミラーレスでこのようなレンズを見るのは珍しく、オリンパスとパナソニックはなぜ実現できないのか疑問だ。四隅の画質が良好なのは、歪曲をデジタル補正していないことも一つの要因と言えるだろう。色収差の心配はなく、絞ると良好な光条が発生する。ボケのテストは実施していないが、実写ではかなり滑らかな描写に見える。ただし、周辺減光はデジタル補正が必要で、極端な逆光時はフレアが問題となることがある。
小型軽量ながらビルドクオリティに悪影響は見られない。逆に金属筐体の優れたクオリティだ。防塵防滴仕様では無いが、電子接点を搭載し、カメラ制御の絞りやEXIFに対応している。フォーカスはMF限定だが、超広角レンズで問題とはならないだろう。
驚くべき小さなレンズはマイクロフォーサーズの強みを強調するものだ。優れた軽量レンズで楽しいひと時を過ごすことが出来た。光学性能全てが完璧と言うわけではないが、広すぎない超広角レンズを探している場合は検討する必要がある。
Photo by Richard
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