パナソニック「LUMIX S 40mm F2」のレビュー第六回 周辺減光・逆光編を公開しました。
簡易的なまとめ
小型軽量な「40mm F2」が周辺減光の影響を受けるのは必然。このあたりは妥協してカメラ・現像ソフトの補正に頼るのが良いでしょう。また、絞れば光量低下を抑えることが出来るため、実際に問題となるシーンは多くありません。
逆光耐性はとても良好。レンズフード非対応ですがフレア・ゴーストの影響はほとんどありません。フレアの影響を強く受けた場合、装着しているフィルターが原因と疑ったほうが良さそうです。
It’s inevitable that a compact, lightweight “40mm F2” lens will suffer from vignetting. It’s best to accept this as a compromise and rely on corrections from your camera and image-processing software. Additionally, since stopping down the aperture helps minimize the loss of light, there aren’t actually many situations where this becomes a real problem.
Its performance in backlit conditions is very good. Although it isn’t compatible with a lens hood, there’s almost no flare or ghosting. If you do experience significant flare, it’s likely caused by a filter you have attached.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
LUMIX S 40mm F2 のレビュー一覧
周辺減光
周辺減光とは?
周辺減光とは、画面の中央に比べて四隅や周辺部分が暗く写る現象。英語では「ビネッティング(Vignetting)」とも呼ばれる。
本来は画面全体が同じ明るさで写るのが理想ですが、レンズの構造上、周辺部へ届く光の量が中央より少なくなることがあります。その結果、写真の四隅がわずかに暗くなり、特に青空や白い壁など均一な被写体を撮影すると目立ちやすい。
周辺減光は広角レンズや大口径レンズで発生しやすく、開放F値付近で最も強く現れることが多い。レンズを1〜2段ほど絞ると改善する場合が多く、近年のミラーレスカメラではソフトウェア補正によって自動的に軽減。
一般的には欠点として扱われるものの、必ずしも悪い現象とは限りません。画面の四隅が暗くなることで視線が中央へ集まりやすくなり、ポートレートやスナップ写真では雰囲気作りに役立つ場合もあります。そのため、あえて補正せずに利用する写真家もいるくらい。
- 良好
- 周辺減光
ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)で補うため、センサー由来のノイズが発生する原因となる点には注意。特に夜景や星空の撮影などで高感度ISOを使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。
最短撮影距離
F2で少し目立ちますが、F4まで絞るとほぼ改善します。
無限遠
最短撮影距離よりも影響が強く、四隅はさらに暗い。F4まで絞っても影響が少し残ります。
逆光耐性
逆光耐性とは
逆光耐性とは、太陽や強い照明が画面内、または画面のすぐ外にある状況で、画質をどれだけ維持できるかを示す性能。
逆光下では、レンズ内で光が反射・散乱することで「フレア」や「ゴースト」が発生。フレアは写真全体が白っぽくなってコントラストが低下する現象で、ゴーストは光源の形をした模様や色付きの像が画面内に現れる現象。
逆光耐性が高いレンズは、強い光源が画面内にあってもコントラストや色の再現性を維持しやすく、フレアやゴーストの発生も少ない。近年のレンズでは特殊コーティングの採用により大幅改善。
ただし、逆光耐性が優れていても完全にフレアやゴーストをなくすことは難しい。特に超広角レンズやズームレンズでは光学設計上の制約から発生しやすい場合があります。
レンズレビューで「逆光耐性が優秀」と評価される場合、太陽を画面に入れた撮影でも画質の低下が少なく、安定した描写が期待できることを意味しています。
中央
完璧ではないものの、強い光源を正面から撮影してもフレア・ゴーストの影響は僅か。絞るとゴーストが増えるものの、許容範囲内に見えます。
隅
光源を隅に移動すると、絞り値に関係なく問題ありません。逆光耐性はとても良好です。
光条
光条とは
光条とは、太陽や街灯などの強い点光源から放射状に伸びる光の筋のこと。英語では「サンスター(Sunstar)」とも呼ばれる。
光条は主にレンズを絞ったときに発生しやすく、絞り羽根の枚数や形状によって見え方が変化。例えば、夜景の街灯が星のように見えるのは光条の効果によるもの。
光条がシャープで均一なレンズは、風景写真や夜景写真を好む撮影者から高く評価されます。一方、光条が太かったり不揃いだったりすると、見栄えがやや不自然。
一般的に開放F値では光条はほとんど目立たず、F8〜F16程度まで絞ると現れやすくなる。ただし、絞りすぎると回折の影響で解像感が低下するため、光条の強さと画質のバランスを考慮する必要があります。
レンズレビューで「美しい光条が得られる」と評価される場合、夜景やイルミネーション撮影で点光源を印象的に表現しやすいことを意味しています。逆に「光条が不規則」と評価される場合、光の筋の長さや形が揃わず、やや雑然とした印象になることを示しています。
実写で確認
F8.0から光条が徐々に発生し始めています。F11で既に先細りするシャープな描写。7枚羽根のため、9枚羽根よりも光条の筋が密集しておらず見栄えが良い。
まとめ

小型軽量な「40mm F2」が周辺減光の影響を受けるのは必然。このあたりは妥協してカメラ・現像ソフトの補正に頼るのが良いでしょう。また、絞れば光量低下を抑えることが出来るため、実際に問題となるシーンは多くありません。
逆光耐性はとても良好。レンズフード非対応ですがフレア・ゴーストの影響はほとんどありません。フレアの影響を強く受けた場合、装着しているフィルターが原因と疑ったほうが良さそうです。
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作例
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