このページではパナソニック「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 O.I.S.」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
- 2021-02-18:正式発表されました。
- 2021-02-16:製品画像を追加しました。
- 2021-02-04:レンズ仕様とレンズサイズ比較を追加しました。
- 2021-02-02:間もなく「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 O.I.S.」が登場と噂され始めたので専用の情報収集ページを作成しました。
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
品番 | S-R70300 |
---|---|
レンズ構成 | 11群17枚(UEDレンズ1枚、EDレンズ2枚、UHRレンズ1枚) |
マウント | ライカカメラ社L-Mount規格準拠 |
画角 | W(f=70mm):34°?T(f=300mm):8.3° |
光学式手ブレ補正 | ○(O.I.S.) |
Dual I.S. 対応 | ○(Dual I.S.2) |
焦点距離 | f=70-300mm |
開放絞り | F4.5-5.6 |
最小絞り | F22 |
絞り形式 | 11枚羽根 円形虹彩絞り |
撮影可能範囲 | 0.54m?∞(W端) / 0.74m?∞(T端)(撮像面から) |
最大撮影倍率 | 0.5倍 |
フィルター径 | Φ77mm |
防塵防滴※1 | ○ |
最大径×長さ | Φ84mm×約148mm※2 |
質量 | 約790g (レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを含まず) |
動作環境(使用可能温度 / 湿度) | -10?40 ℃ / 10?80 % |
付属品 | レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ |
MTFチャート
レンズ構成図
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レンズサイズ比較
品番 | S-R70200 | S-E70200 | |
---|---|---|---|
レンズ構成 | 17群23枚 UEDレンズ1枚 EDレンズ2枚 UHRレンズ1枚) |
17群23枚 非球面レンズ1枚 UEDレンズ1枚 EDレンズ3枚 UHRレンズ1枚) |
17群22枚 非球面レンズ1枚 EDレンズ3枚 UHRレンズ2枚 |
光学式手ブレ補正 | ○(O.I.S.) | ||
Dual I.S. 対応 | ○(Dual I.S.2) | ||
焦点距離 | f=70-300mm | f=70-200mm | |
最小絞り値 | F22 | ||
開放絞り | F4.5-5.6 | F4.0 | F2.8 |
絞り形式 | 9枚羽根 円形虹彩絞り |
11枚羽根 円形虹彩絞り |
|
撮影可能範囲 | 0.54m?∞ | 0.92m?∞ | 0.95m?∞ |
最大撮影倍率 | 0.5倍 | 0.25倍 | 0.21倍 |
フィルター径 | Φ77mm | Φ77mm | Φ82mm |
防塵防滴 | ○ | ||
最大径×長さ | Φ84mm×148mm | Φ84.4mm×約179mm | Φ94.4mm×約208.6mm |
海外の評価
DPReview
DPReview:Field review: Panasonic S 70-300mm F4.5-5.6 Macro OIS
レンズの紹介:
- Lマウントのフルサイズ対応望遠ズームレンズだ。野生動物やスポーツ、航空機、自動車のみならず、ポートレートを含めた遠くの被写体をしっかりフレームへ納めるのに役立つ。
- 印象的な接写性能を備えており、手ごろなマクロ撮影としても利用することができる。
- 主な仕様
・焦点距離:70-300mm
・絞り:F4.5-5.6
・小絞り:F22
・フィルター径:77mm
・最短撮影距離:0.54m Wide・0.74m Tere
・最大撮影倍率:0.5倍 Tere
・絞り羽根:11枚
・フード:同梱
・重量:790g
・レンズ構成:11群17枚(2ED・1UED・1UHR) - 一眼カメラでは一般的な焦点距離だが、フルサイズミラーレス用としてはソニー「FE 70-300mm F4.5-5.6 G」に次いで2本目である。
- 同マウントには「100-400mm F5-6.3 DG DN OS」「APO-VARIO-ELMARIT-SL 90-280mm f/2.8-4」が存在するが、いずれもサイズや焦点距離・F値が異なるので直接競合するものではない。
ビルドクオリティ:
- 外装はポリカーボネイト製だが、非常に頑丈な作りだ。
- 外装の質感は上質だ。500?600ドルの典型的な70-300mmレンズ以上のクオリティである。ただし、キヤノンLシリーズやソニーGMシリーズほどの質感ではない。
- フィルター径は77mmと通常よりも大きめだ。
- 防塵防滴仕様であり、DPReviewTVチームが実践してみせたように耐凍結仕様である。
携帯性:
- 焦点距離とF値を考慮すると、予想していたよりも少し大きい。それでも少し軽量だ。
- 直径はソニーと同等だ。一眼レフ用レンズと比べると少し小さいが、全長はソニーや一眼レフ用レンズよりも長い。
- Lマウントの望遠ズームレンズの中ではコンパクトだ。
- ソニーよりも少し軽い。
- LUMIX S1Rのような大きいボディと組み合わせてバランス良好だ。LUMIX S5と組み合わせても快適である。
操作性:
- ズームリングとフォーカスリングはどちらも操作が軽い。
- 側面には4つのスイッチがある。AFモードスイッチは頻繁に操作すると思われ、優れた触感を得られる形状だ。ファインダーから目を離さずに操作可能である。
オートフォーカス:
- リニアドライブモーターのAFは非常に高速だ。
- 全域を2秒で、AFリミッターを使うことで1.1秒まで短縮する。
- 特にマクロ性能の高いこのレンズにおいてAFリミッターの存在は重要だ。
- 望遠ズームレンズとしては接写性能が高い。
- フォーカスブリージングは最小限だ。動画撮影に適している。
マニュアルフォーカス:
- 残念ながらフォーカスクラッチ構造は省略されている。
手ぶれ補正:
- 公称値で5.5段分の補正効果があると言われている。
- 非常に効果的で、ファインダー像の安定化に役立つ。
解像性能:
- シャープネスは個体差があった。2本はどちらも広角側で優れていたが、片方は望遠端で著しく良好だ。
- 70mmはF5.6からとてもシャープである。像面はフラットで、F8まで絞るとディテールが少し改善する。
- 200mmでも良好だが、200mmを超えて300mmに達するとかなりソフトとなる。
- 個体差が悪いほうのレンズはF8まで絞ると、300mmのソフトさを確認できる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 心地よい描写だ。このレンズの強みと感じる部分である。
- 11枚の絞り羽根のおかげで絞っても円形を維持している。
- 口径食はいくらか存在するものの、かなり良く抑えられている。
- 玉ボケに非球面レンズの影響は見られない。
色収差:
- 倍率色収差は良好に補正されている。
- 軸上色収差は基本的に問題無い。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲は最小限だ。
周辺減光:
- 光量落ちは良好に補正されている。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 逆光耐性は驚異的なものではないが、確かに見栄えが良い。
総評
多くの魅力があるレンズだが、一部のキヤノンLレンズやソニーGレンズとほぼ同じ価格帯である。しかし、このズームレンズを比べると、ビルドクオリティや光学性能の点で比肩するものとは言えない。特に望遠端のシャープネスは少し残念である。しかし、将来的に値下がりする可能性があり、より適切な価格設定となるかもしれない。
- 長所:
・Lマウント初の70-300mm
・上質な感触
・防塵防滴
・非常に高速なAF
・最小限のフォーカスブリージング
・効果的な手ぶれ補正
・最小限の歪曲と光量落ち
・心地よいボケ
・優れた逆光耐性
・優れたマクロ機能 - 短所:
・少し高い
・77mmフィルターが大きい
・予想より全長が長い - 絞り開放の300mmが少しソフト
- 像面湾曲は300mm側でフラットではない。
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Panasonic Lumix 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.?Review
レンズの紹介:
- パナソニック初となるフルサイズミラーレス用の70-300mm望遠ズームレンズだ。
- Lマウントのため、シグマ「fp」やライカ「SL2」などでも使用可能である。
- 11群17枚のレンズ構成にEDレンズ2枚、UED1枚、UHR1枚を使用している。絞り羽根は11枚だ。
- 光学手ぶれ補正を搭載しており、補正効果は最大で5.5段分と言われている。
- 最短撮影距離は0.54mで、撮影倍率は0.5倍だ。
- 防塵防滴と-10℃の耐寒仕様、そして前玉はフッ素コーティング処理された頑丈な作りだ。
- イギリスでは1259.99ポンドで発売する。
ビルドクオリティ:
- 70-200mm F2.8やF4と異なり、脱着可能な三脚座に対応していない。
- 付属品は円形フードのみだ。
携帯性:
- 重量790g、全長148mmは決して軽量でもコンパクトでもない。
- LUMIX S1Rとの組み合わせでバランスは悪くない。
- ズームすることでレンズは60mm伸び、全長が208mmとなる。
操作性:
- ズームリングには70mm、100mm、135mm、200mm、300mmの焦点距離表示がある。
- ズームリングの操作は全体で90度だ。大部分のLマウントレンズと同じである。
- ズームリングはきちんとした抵抗量を持ち、滑らかに動作する。ズーム操作中はライブビュー上に焦点距離が表示される。
- フォーカスリングはS PROシリーズと異なりクラッチ機能を搭載していない。
- リングの他に、AF/MFスイッチやAFリミッター、手ぶれ補正スイッチなどがある。
- ズームリング用のロックスイッチもある。
オートフォーカス:
- 480fps駆動の高速センサードライブにより、オートフォーカスは高速かつ正確で静かに動作する。
- とても静かなので、動画撮影にも最適だ。
- フォーカスブリージングは最小限だ。ズーム中のピントシフト量も最小限である。
- 動画撮影でも滑らかに動作する。
- フォーカスリミッターに対応しており、近距離と遠景を分離することが可能だ。
マニュアルフォーカス:
- フォーカスクラッチ機構が無い。
- 両端にハードストップが無いので無限遠に合わせづらい。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 70mm:
・中央はF4.5でも良好だ。F16までパフォーマンスは維持される。
・端は中央ほどではなく、F5.6?F11で最良となる。 - 100mm:
・中央はF5でも良好だ。F16までパフォーマンスは維持される。
・端は中央ほどではなく、F8?F11で最良となる。 - 135mm:
・中央はF5.2でも良好だ。F16までパフォーマンスは維持される。
・端は中央ほどではなく、F8?F11で最良となる。 - 200mm:
・中央はF5.5でも良好だ。F16までパフォーマンスは維持される。
・端は中央ほどではなく、F8?F11で最良となる。 - 300mm:
・中央はF5.6でも良好だ。F16までパフォーマンスは維持される。
・端は中央ほどではなく、F8?F11で最良となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 作例のみ。
色収差:
- とても良好に補正している。あらゆる色ずれを見つけるのが難しい。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 300mmで僅かな糸巻き型だ。とても良好に補正している。
周辺減光:
- 絞り開放では70mmで若干の周辺減光が発生する。
- 一般的な被写体では目立たないが、白い壁を撮影すると目立つ。
- 300mmでは光量落ちが顕著となり、F8まで絞るとほぼ解消する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- F22まで絞るととても良好な光条が発生する。
- 逆光耐性はフードの有無にかかわらずとても良好だ。
総評
高価なLUMIX S PRO 70-200mm F2.8・F4のような華やかさはないかもしれない。しかし、一部のフォトグラファーにとって、300mmの焦点距離とハーフマクロ機能はより魅力的な選択肢になるだろう。
70-300mmズームレンズはアマチュアフォトグラファーに人気のある定番レンズだ。パナソニックがLマウント用でこのレンズを追加したのは素晴らしいことである。野生動物やスポーツ、結婚式やポートレート写真まで、さまざまなユーザーがこのような焦点距離のレンズを使うことだろう。
レンズの描写は素晴らしい。シャープネスはS1Rの高解像度センサーを活かすものだが、周辺は中央ほどシャープでは無いため、絞り込まないと最高の結果が得られない。
11枚羽根の絞りで後ボケや浅い被写界深度の効果を魅力的に表現し、色収差、歪曲収差、周辺光量は大良好に補正されている。焦点距離300mmでハーフマクロが撮影できるのは、本当に便利だ。
このクラスのレンズは決して小さくはない。しかし非常によくできていて、少なくともS1Rカメラとのバランスは取れている。とは言え、大きく重い組み合わせになってしまうので注意が必要だ。
Dual.I.Sシステムは、暗い開放F値を補い、低照度でスローシャッターを余儀なくされるシーンでも、結果をシャープに保つために良い仕事をしている。
1749.99ポンドのLUMIX S PRO 70-200mm F4と比較すると、この70-300mmは少し手の届きやすいものとなっている。
今のところパナソニックのLマウントレンズの中では最も長い焦点距離をカバーしているので、一部のユーザーにとっては必携レンズとなることだろう。(ただし、シグマの100-400mmが存在する)
IMAGING RESOURCE
レンズの紹介:
- 今のところパナソニックLマウントレンズで最も長焦点をカバーする望遠ズームレンズだ。とは言え、シグマ「100-400mm F5-6.3 DG DN OS」も選択肢の一つである。
- マクロ性能は70-200mm F2.8やF4よりも優れている。
- 貸し出されたプリプロダクションモデルのファームウェアは「V0.22」である。このため、最終的なファームウェアではない。
- 主な仕様
・70-300mm F4.5-5.6
・最小F値:F22
・レンズ構成:11群17枚(UED1・ED2・UHR1)
・最大撮影倍率:300mm時に0.5倍
・最短撮影距離:0.54m Wide・0.74m Tere
・絞り:11枚円形絞り
・防塵防滴
・耐凍結
・重量:790g
・価格:1249.99米ドル
ビルドクオリティ:
- ハイエンド「S PRO」シリーズとは異なる「S」シリーズのレンズだ。
- S PROでは無いが、非常に頑丈な作りである。
- 金属マウントとポリカーボネイト製の外装だが、しっかりとした質感だ。
- 伸びるズームレンズの内筒はガタツキや遊びが無い。滑らかで正確に動作する。
- レンズは防塵防滴仕様だ。さらに前玉にはフッ素コーティングが施されている。
- 摂氏-8℃の環境でも問題無く利用できたが、私の手が持たなかった。
- 自重落下が少し発生する。幸いにも70mmで固定可能だ。
携帯性:
- フルサイズ用望遠ズームとしては適度に小型で軽量だ。
- 全長は焦点距離が70mmの時に148mmで、ズーム操作により76mm伸びる。
- レンズフードを装着するとさらに63mm伸びる。
- 重量はあるが決して重くない。S1Rに装着したとしてカメラのほうが重いくらいだ。
焦点距離と開放F値
- 70mm F4.5
- 100mm F5.0
- 135mm F5.2
- 200mm F5.5
- 263mm F5.6
- 最小F値は全域でF22だ。
操作性:
オートフォーカス:
- 70mmで0.54m、300mmで0.74と最短撮影距離が短い。これにより300mm時は0.5倍の撮影倍率を実現している。
- 480fpsのリニアモーター駆動で高速かつ正確なAFが可能だ。
- 動画時のパフォーマンスも十分良好で、フォーカスブリージングやフォーカスシフトが最小限に抑えられている。
- 特に日中での撮影で高速かつ正確だ。人工照明ではAF速度が多少遅くなることがある。ピント距離の長さも影響しているように見える。
マニュアルフォーカス:
- 2本の70-200mmレンズはクラッチ式のフォーカスリングを採用しているが、このレンズは一般的なトグルスイッチでAF/MFを切り替える。
手ぶれ補正:
- Dual I.S 2に対応しており、この際は最大5.5段分の補正効果を得ることが出来る。
解像性能:
- 屋外で確認する時間は短かった。
- それでもシャープネスとディテールはとても優れたパフォーマンスに見える。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- 記載なし。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 記載なし。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
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