このページではキヤノンのフルサイズミラーレス「EOS RP」と多くの人が組み合わせると思われるEF・RFレンズと装着した使用感をレビューしています。
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EOS RP&レンズレビュー
マウントアダプター EF-EOS R
ミラーレスEOS Rシリーズで一眼レフ用EFレンズを楽しむためのマストアイテム。
現状でEOS RPと相性の良いサイズのRFレンズが少ないのでほぼ必須と言っても過言では無いでしょう。
キヤノン純正アダプターなのでEFレンズとの互換性は非常に高く、社外製レンズでも問題なく動作する場合が多い。(個人的な見解で)AFは一眼レフと遜色なく快適に利用可能。
キヤノンはマウントアダプターを4種類用意しており、
- 最もシンプルで安価な「マウントアダプター EF-EOS R」
- RFレンズと同じくコントロールリングを備えた「コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R」
- ドロップイン式の可変NDを備えた「EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付」
- ドロップイン式のC-PLフィルターを備えた「EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付」
以上4つがラインアップされています。
私は最もスタンダードと思われる「コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R」をチョイス。
コントロールリングはカメラ側の設定で「絞り値・ISO・露出補正」などを割り当てることが出来ます。他社を含めて、今までありそうでなかった機能性。たいへん良いと思います。
シンプルなアダプターと比べて1万円ほど高価となってしまいますが、コントロールリングで操作性が拡張するのはデカい。どのEFレンズでも利用できることから1万円増の価値はあるはず。
ドロップイン系は出目金レンズや大口径レンズでフィルターを装着できない、コストがかかる場合に有効なアダプター。ただし、コントロールリングが無く、レンズ内部の透過率を落とすことから逆光耐性に多少の影響があると考えておいた方が良いでしょう。
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コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R | ||||
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EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付 | ||||
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EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付 | ||||
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EF40mm F2.8 STM
外観・操作性
数あるEFレンズ群の中でも最も小型で軽量なレンズの一つ。レンズアダプター経由となるので全体的なサイズは大きくなってしまいますが、携帯性はまだまだ良好。
EOS RPとの組み合わせは非常に良好で、片手でも扱えるほどバランスが良い。エクステンショングリップEG-E1を組み合わせておくとなお良し。
アダプター経由でレンズ全長が長くなっているためか、一眼レフで使うよりもフォーカスリングの配置が良くなり操作しやすくなったのは嬉しい誤算。しかし、フォーカスリングのレスポンスはRFレンズと比べるとイマイチ。
AF速度確認
レンズ繰り出し式のギアタイプSTMと言うこともありフォーカス速度はかなり遅い。特に最短撮影距離から無限遠まで移動させる場合は1秒以上かかる場合もある。
素早い撮影には不向きですが、一度ピントを合わせたのちのサーボAFはまずまず追従してくれる印象。(それでも激しい動きには対応できませんが)
描写・作例
オルソメターとダブルガウスをかけ合わせたようなレンズ構成で特殊レンズは後玉に非球面レンズ1枚のみ。にも関わらず、全体的にそつのない描写でなかなか良好。40mm F2.8と言うスペックで構わないのであればコストパフォーマンスはかなりイイ。
小型レンズですが開放から四隅までしっかりとした解像性能で使いやすい。さすがに周辺減光は目立ちますがF4まで絞ると大きく改善する印象。
ボケは開放が騒がしいものの、色収差による色づきは少なく後処理の必要性は感じません。
EF40mm F2.8 STM | |||
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EF50mm F1.8 STM
外観・操作性
EF40mm F2.8 STMと同じく1万円台で新品が買えてしまうコストパフォーマンスの高い一本。
50mm F1.8と言うスペック上、さすがに40mm F2.8ほど小さくありませんが、アダプターを装着してもEOS RPとのバランスは良好。
AF速度確認
EF40mm F2.8 STMと同タイプのアクチュエーターですがまだこちらのほうが高速。やはり激しく動く被写体では厳しいものの、ピント面を掴めば緩やかに動く被写体ならサーボAFで追従可能。
作例
以前レビューで指摘したように、EOS RPは電子先幕シャッター限定(メカ先幕シャッターが無い)のカメラです。高速シャッタースピードと大口径レンズの組み合わせでは露出ムラが発生します。
50mm F1.8 STMの場合は1/2000秒を超えてくると影響が出始め、最高速1/4000秒ではレンズ本来のボケとは異なった描写となる印象。出来れば1/1000秒以下に抑えることができるNDフィルターを装着して使うと良いでしょう。
とは言え、もともボケ質が綺麗なレンズでは無いため、ボケ質の改善と露出ムラの低減を狙ってF2.0?F2.5あたりまで絞って使うとイイ感じ。
F5.6あたりまで絞れば四隅までシャープに写ります。
EF50mm F1.8 STM | |||
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EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
外観・操作性
EF40mmやEF50mmと比べるとさすがに大きい。アダプター経由と言うこともあり一眼レフに装着するよりも少し長く感じてしまうので注意。EOS RPと組み合わせる時はエクステンショングリップEG-E1を装着して使いたいところ。
アダプターと組み合わせることで結果的にレンズ全長が伸びてしまう。このため、レンズ先端に配置されているフォーカスリングはかなり使い辛くなる。このレンズでマニュアルフォーカスを使う機会は少ないと思いますが、多用する人は注意するべし。
AF速度確認
ナノUSM駆動を採用していることもあり、フォーカス速度は非常に高速。カメラ側の制御に問題が無ければ快適と感じるはず。
描写・作例
酷くもなく、抜群でもなく、と言ったところ。デジタルレンズオプティマイザによる改善幅が大きいように感じるので積極的にJPEG出力を利用したい。
一昔前の望遠ズームと比べると開放から実用的な画質であるうえ、F8程度まで絞れば四隅までしっかりとしたパフォーマンスを発揮。
ボケは極上と言えないものの、まずまず騒がしくない印象。
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RF24-105mm F4L IS USM
外観・操作性
ネイティブRFマウントレンズのためレンズアダプターは必要無し。
とは言え、光学手ぶれ補正を搭載しているのでレンズサイズは比較的大きめ。出来ればエクステンショングリップEG-E1を装着して使いたいところ。
レンズアダプターと異なり、コントロールリングはレンズ先端に配置。レンズアダプターと操作性が大きく異なるので違和感は否めない。
AF速度確認
EF70-300mm F4-5.6 IS II USMと同じくナノUSM駆動を採用。フォーカス速度は非常に高速で一眼レフ用のフルサイズ標準ズームと比べると初速が明らかに違う。
描写・作例
全体的にそつのないパフォーマンス。望遠側はデジタルレンズオプティマイザの恩恵が大きく、LightroomでRAW現像するよりボディ内JPEG出力のほうが遥かに良好。(特に開放付近)
このクラスとしてはボケ質が良好。特に70?105mmが使いやすい。
レンズ選びに迷ったらとりあえずコレを選んでおけば間違いない。ただし、Lレンズと言うこともあり比較的高価。ここまでのパフォーマンスが必要無ければ「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」をアダプター経由で使うのもあり。
RF24-105mm F4L IS USM | ||||
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RF35mm F1.8 IS Macro STM
作例や動画を用意し忘れたのでインプレッションのみ。
2019年4月現在のネイティブRFマウントで唯一の10万円以下となるレンズ。35mm F1.8 IS Macroとしての特性を考慮するとコストパフォーマンスはまずまず良好。
ただし、50mm F1.8と同じく大口径レンズとなるため高速シャッタースピードを使うことで露出ムラの可能性あり。手ぶれ補正を搭載しているのでシャッタースピードの下限に余裕があるので(手ぶれしづらい)、薄いNDフィルターを常時装着して運用するのが良いかもしれない。
光学性能は非常に良好。F1.8にも関わらず、ハーフマクロまで寄った撮影でも画質低下が目立たない点が素晴らしい。オートフォーカスはレンズ繰り出し式のためそこまで速くありません。
RF35mm F1.8 MACRO IS STM | ||||
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エクステンショングリップ EG-E1
EOS RPのグリップ性を大きく高めてくれる追加パーツ。ボディサイズは少し大きくなってしまうものの、EOS Rに近い非常に良好なグリップと感じます。特にカメラを片手で操作する機会が多いのであればおススメ。
今回のおさらい
おススメはEF40mm F2.8 STM。EOS RPのコンパクトさを補完する素晴らしい小型レンズ。オートフォーカスは遅いけど動き物を撮らない限り不満と感じるシーンは少ないはず。
RF35mm F1.8とEF50mm F1.8は前述した通り、ボケの露出ムラをなんとかする必要があるので若干めんどうくさい。露出ムラは少し絞ったり、NDフィルターで簡単に解消できるのでその辺の妥協が出来るかどうかがポイント。
RF24-105mmはEF24-105STMに置き換えても良いかなとは思いますが、個人的にはRF24-105mmがおススメ。
EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは価格も手ごろでしっかりとした性能のレンズなので迷う必要無し。タムロンやシグマなど社外製レンズも一部対応していますが、ミラーレスのAF方式と相性が良いレンズとなるとEF70-300mm IS II USMのみ。
今回使用した機材
EOS RP ボディ | |||
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EOS RP?マウントアダプターキット | |||
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EOS RP?RF35 MACRO IS STM レンズキット | |||
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EOS RP?RF35 MACRO IS STM マウントアダプターキット | |||
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EOS RP RF24-105IS STM レンズキット | |||
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EOS RP RF24-240 IS USM レンズキット | |||
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EOS RP?マウントアダプターSPキット ゴールド | |||
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EOS RP?RF35 MACRO IS STM マウントアダプターSPキット ゴールド | |||
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エクステンショングリップ EG-E1 ブラック | |||
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エクステンショングリップ EG-E1 ブルー | |||
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エクステンショングリップ EG-E1 レッド | |||
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EF40mm F2.8 STM | |||
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EF50mm F1.8 STM | |||
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EF70-300mm F4-5.6 IS II USM | |||
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RF24-105mm F4L IS USM | |||
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RF35mm F1.8 MACRO IS STM | |||
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エクステンショングリップ EG-E1 ブラック | |||
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