このページではパナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」の遠景解像テスト結果とレビューを公開しています。
LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH 遠景テスト
ポイント
- ズームレンジ全域で目立った粗の無い安定した解像性能
- F1.7~2.0でコントラストが僅かに低い
- 全体的にピークはF4~F5.6
撮影環境
- LUMIX G9 PRO
- Leofoto LS-283CM
- セルフタイマー
- 絞り優先・ISO 200固定
- RAW出力でAdobe Lightroom CCCからの現像(調整無)
10mm
接写の解像力チャートでは開放付近で残存収差が目立ったものの、遠景では絞り開放から特に問題無さそうです。後日記事にしますが、歪曲収差をカメラ側で補正しているので中央と比べると四隅の解像性能はやや低い。
等倍で確認しないと分かりませんが、絞り開放だと僅かにマイクロコントラストが弱いです。半段、F2.8まで絞ることでコントラストは改善します。その後は絞ってもあまり変化しませんが、四隅のピークはF4~F5.6あたり。
F8以降は回折の影響があるものの、影響の度合いは小さく、個人的にはF16まで問題なく使えそうな画質と感じます。
12mm
基本的には10mmと同じ傾向。F2.8~F5.6付近がピークとなり、四隅を考慮するとやはりF4~F5.6がスウィートスポット。
14mm
基本的に10mm・12mmと同様ですが、F2.8まで絞ると四隅の改善が早いと感じます。
18mm
近接解像チャートではこのあたりから周辺・四隅の解像性能が改善傾向でしたが…、遠景でも絞り開放からまずまず解像しているように見えます。F2.8まで絞るとコントラストが改善しますが、F1.7~F2でも十分良好と言えるパフォーマンス。
25mm
解像チャートと同じくフレーム全域で最も均質的な焦点距離。開放はコントラストが若干低いものの、F2まで絞るとやや改善し、F4~F5.6に至るまで徐々に解像性能が向上します。
雑感
珍しい焦点距離の超大口径ズームレンズですが遠景解像は絞り開放からきちんとしたパフォーマンスを得ることが出来ます。近接の解像力チャートと比べてズームレンジ全域で安定したパフォーマンスなのは間違いない。解像チャートの結果と同じく、やはり望遠側のほうが均質的ではあるものの、F5.6~F8まで絞ると広角側や中間域でも安定。
「20万円のレンズとしてどうよ?」と言うと、遠景で中程度の絞り値を使うのであれば他の安価な選択肢のほうがパフォーマンス良好。(例えばオリンパス12-100mm F4 IS PROとか12-40mm F2.8 PROとか)
その一方で大口径ズームを活かしてF1.7~F2.8を活かした遠景を撮影するのであれば優秀な一本だと感じることでしょう。例えば光量の少ない遠方の夕景・夜景、屋内の広い空間などなど。絞り開放はコントラストが若干低いので、個人的にはF2.0~F2.8がおススメ。
今回使用した機材
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