「SG-image AF 35mm F2.2」のレビュー第五回 ボケ編を公開。
おことわり
E&Iクリエイション株式会社より無償貸与の製品を使用しています。
レビューにあたり金銭の授受や内容への指示は全くなかったことを明記しておきます。
簡易的なまとめ
撮影距離や背景の複雑さによっては騒がしく感じる場合があるものの、小型軽量な「35mm F2.2」としてはきちんとした描写です。気になる場合も絞りを閉じることで改善する可能性あり。口径食の影響も少なく、使い勝手は思いのほか良好。
Although it may appear a little noisy depending on the shooting distance or the complexity of the background, it delivers a decent image for a compact, lightweight ‘35mm F2.2’ lens. If this is a concern, stopping down the aperture may help. Vignetting is minimal, and it proves surprisingly user-friendly.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
SG-image AF 35mm F2.2のレビュー一覧
- SG-image AF 35mm F2.2 レンズレビューVol.5 ボケ編 2026年5月29日
- SG-image AF 35mm F2.2 レンズレビューVol.3 遠景解像編 2026年5月21日
- SG-image AF 35mm F2.2 レンズレビューVol.2 解像チャート編 2026年5月9日
- SG-image AF 35mm F2.2 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編 2026年4月30日
Index
球面収差
極端ではないものの、前後のボケ質に描写に違いがあります。
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。
描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
滲みを伴っているように見えますが、輪郭が溶けるような滑らかさではありません。柔らかいけど、背景の輪郭が溶け切らない描写。
前ボケ
傾向は後ボケとよく似ているように見えます。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
実写で確認
小型軽量ながら口径食は意外にも目立ちません。しかし、玉ボケの内側には非球面レンズの研磨ムラのような同心円状のムラがあります。玉ボケの(主に中央側の)縁取りは少し明るく強調され、よく見ると不均衡な描写に見えます。
F2.8まで絞ると縁取りは解消します。
ボケ実写
至近距離
至近距離でボケが大きい場合、悪目立ちする要素はありません。この場合、滑らかで綺麗な描写に見えます。

近距離
撮影距離が少し長くなると、フレーム端のボケに縁取りが目立ち始めます。視線誘導を阻害する目障りな描写ではありません。

中距離
縁どりの強調に加え、非点収差のような像の流れが発生します。極端に酷い描写ではないものの、完璧からは程遠い。少し癖のあるボケです。

ポートレート
全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F2.8)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。
「35mm F2.2.」という性質上、フレームに全身を入れる撮影距離で大きな後ボケは得られません。膝上や上半身まで近寄ると、十分なサイズのボケが得られます。背景が少し騒がしい場合もありますが、その場合は絞りで対応。
小型レンズながら、口径食が目立たないのは強みの一つ。
まとめ

撮影距離や背景の複雑さによっては騒がしく感じる場合があるものの、小型軽量な「35mm F2.2」としてはきちんとした描写です。気になる場合も絞りを閉じることで改善する可能性あり。口径食の影響も少なく、使い勝手は思いのほか良好。
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作例
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