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XF30mmF2.8 R LM WR Macro レンズレビュー Vol.2 解像チャート編

富士フイルム「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」のレビュー第二弾を公開。今回は恒例の解像力チャートを使い、X-S10と組み合わせた際の近距離解像性能をチェック。

XF30mmF2.8 R LM WR Macroのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:FUJIFILM X-S10
  • 交換レンズ:XF30mmF2.8 R LMWR Macro
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 160 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

絞り開放から安定感のある光学性能で、このパフォーマンスが回折の影響を受け始めるまで続きます。抜群の切れ味とは言えませんが、絞って使う機会の多いマクロレンズとしてはバランスの良い光学性能と言えるでしょう。

中央

絞り開放から程よくシャープな結果を得ることができ、絞りによる描写の変化はほとんどありません。キレッキレというには少しマイクロコントラストが不足している印象もありますが、個人的にはこのくらいが丁度良く感じます。

周辺

中央と比べると細部にわずかなソフトを残した描写。絞っても顕著な改善は見られず、似たような結果が回折まで続きます。完璧ではありませんが、安定感があり使いやすいレンズ。

四隅

隅でも顕著な落ち込みは見られず、マクロレンズらしく一貫性のある解像性能が得られます。周辺部と同じく、細部を確認すると少しソフトさの残る描写ですが、全体像で不満と感じるほどの甘さではありません。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 3360 2685 2475
F4.0 3675 2665 2482
F5.6 3360 2765 2832
F8.0 3344 2765 2887
F11 3279 2765 2480
F16 2739 2365 2153
F22 2228 1990 1864

実写確認

今回のまとめ

キレッキレのマクロレンズとは言えないものの、絞り値全域で良好な解像性能が得られ、フレーム隅まで安定感のある結果が得られるマクロレンズらしい光学性能です。MTF通りの結果と言ったところ。
絞りによる変化を楽しめるレンズではありませんが、画質の変化を気にせずに被写界深度やシャッタースピードを調整することができます。

これはカメラ側の問題だと思いますが、ピントの山を掴み損ねて合焦することがありました。これは比較的古いX-T30と別のレンズでも確認しており、X-Trans 4かカメラのAFアルゴリズムが起因していると思われます。第五世代の高解像センサーではAF精度が向上していると言われているので、ひょっとしたら精度の問題が改善しているかもしれません。

AF精度の問題を除けば、近距離でも安定感のある結果を得られる便利な標準マクロレンズです。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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