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XF30mmF2.8 R LM WR Macro レンズレビュー Vol.3 遠景解像編

富士フイルム「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」のレビュー第三弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

XF30mmF2.8 R LM WR Macroのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2022年12月5日
  • カメラ:FUJIFILM X-S10
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 160 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Camera RAW
    ・シャープネスオフ
    ・レンズ補正オフ
    ・ノイズリダクションオフ

テスト結果

ずば抜けて良くなければ、悪くもない結果だと思います。中央は絞り開放から良好な結果が得られますが、周辺部や隅はF5.6-F8まで絞りたくなります。絞ったとしても中央と隅の解像性能差は健在で、マクロレンズとしては均質性に欠ける結果かなと。ただし、F16くらいまでは回折の影響をあまり気にせず使える印象あり。

中央

中央から良好なパフォーマンスを発揮しますが、絞っても大きく改善しません。「F2.8からトップクラスの解像性能」というほど切れ味は良くありませんが、安定感のある性能です。被写界深度やシャッタースピードの調節で絞りをすればいいかなと。

周辺

絞り開放は若干ソフトで、絞ると徐々に改善します。ただし大幅に改善することはなく、中央と比べるとソフトさが残ります。

四隅

周辺部と同程度で、極端な隅でも大幅な画質低下はありません。やはり絞り開放付近は解像性能やコントラストがやや甘く、F5.6-F8くらいまで絞りたいところ。と言っても大幅に改善することがないので、細部を気にしなければF2.8から実用的な画質と言えるかもしれません。

今回のまとめ

7万円のAPS-C用マクロレンズとしては期待していたよりも良くない結果でした。MTF通りと言えばMTF通りですが、絞っても大きな改善が見られなかったのは残念。富士フイルム公式の「4000万画素センサーに対応するレンズラインアップ」に名を連ねているレンズですが、個人的には4000万画素に対応しているのか疑問が残ります。

補足しておくと、大胆なトリミングやクロップでおススメできるレンズとは言えませんが、全体像をそこそこのサイズで鑑賞するのであれば、特に大きな問題はありません。F2.8からフレーム全域で安定した解像感が得られます。
とは言え、APS-Cやマイクロフォーサーズ用の標準マクロとしては少し高めながら、光学性能にアドバンテージがあるとは感じません。

購入早見表

XF30mmF2.8 R LM WR Macro
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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