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タムロン「28-70mm F2」光学系の特許出願

2025年10月30日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。「28-70mm F2」を想定したような光学系の実施例を複数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2025163723
  • 【公開日】2025-10-30
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2024-04-18
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】大口径比でありながらズームレンズ全体の小型化を可能とし、ズーム全領域において諸収差が良好に補正されたズームレンズ及び当該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
  • 【背景技術】
    【0002】
    デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が広く普及している。特に一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラなどのレンズ交換式撮像装置は、レンズを交換することによって様々な画角や明るさ、被写界深度などで撮影することが可能となっている。そして、この交換用レンズにおいては、近年、より一層の明るさやボケを活かした撮影のために、大口径比のレンズが望まれている。ここで、従来のズームレンズの場合は明るくてもFナンバーが2.8程度であることが多い。それよりも明るいレンズを求める場合は、単焦点レンズを選択せざるを得ないことが多い。しかしながら、単焦点レンズは焦点距離が固定されているため、撮影可能な範囲が限定される、別の焦点距離に変更するためにレンズを交換する手間がかかる、焦点距離の異なる複数のレンズを持ち歩く必要がある、といった不都合がある。これらの問題を解決し、利便性を改善するために大口径比のズームレンズが望まれている。
  • 【0003】
    さらに、ミラーや光学式ファインダー等を備えない小型のミラーレス一眼カメラの普及が進んでいることに伴い、カメラ本体だけでなく、レンズも小型であることも望まれている。しかしながら、大口径比のズームレンズを実現しようとした場合、レンズ径や絞り径が大きくなり、ズームレンズの全長も長くなる。更に、駆動機構等も大型化することになるので、鏡筒部分を含むレンズユニット全体が大型化する問題がある。
  • 【0004】
    ここで、ズームレンズの小型化を図るには、絞り径や最も物体側のレンズの径及び最も像側のレンズの径の小型化、そしてズームレンズの全長の短縮が必要である。加えて、鏡筒部分を含むレンズユニット全体の小型化を図るには、フォーカスの駆動機構、絞りユニット、各機構部品等を、鏡筒部分を含むレンズユニット全体中で光学系の径が小さい位置に埋め込むように配置することが望まれることから、外径が小さいレンズが配置されている領域を設けることが必要である。更に、フォーカス群の重量が重い場合、大きな駆動力を有する駆動機構が必要になり、鏡筒部分を含むレンズユニット全体の小型化が困難になってしまう。そこで、フォーカス群を小型にすることも必要である。
  • 【0007】
    ここで、Fナンバーが2.0程度の大口径比なズームレンズで、ポジティブリード型のズームレンズとしては、特許文献1、2などが知られている。特許文献1では、例えば実施例1において、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群から構成され、Fナンバーが2.06の大口径比のズームレンズが提案されている。また、特許文献2では、例えば実施例1において、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、負の屈折力を有する第5レンズ群から構成され、Fナンバーが2.06の大口径比のズームレンズが提案されている。
  • 【0009】
    しかしながら、特許文献1のズームレンズにおいては、第2レンズ群中の像側のレンズは比較的外径が小さいものの、第3レンズ群から第4レンズ群中の物体側にかけて、軸上光線高が高く、外径が大きいレンズが連続して配置されている。その結果、フォーカスの駆動機構、絞りユニット、各機構部品等を配置するスペースを、鏡筒部分を含むレンズユニット全体中の径が小さい位置に確保することが難しくなるため、鏡筒部分を含むレンズユニット全体が大型化する問題がある。更に、フォーカス群である第2レンズ群は、レンズ枚数が5枚と多く、フォーカス群の重量が重くなるため、大きな駆動力を有する駆動機構が必要となり、鏡筒部分を含むレンズユニット全体が大型化する問題がある。
  • 【0011】
    本件発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本件発明は、上述した問題を解決し、大口径比でありながらズームレンズ全体の小型化を可能とし、ズーム全領域において諸収差が良好に補正されたズームレンズ及び当該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:28.85-67.90
  • F値:2.06
  • 画角:74.9-33.8
  • 像高:
  • 全長:
  • バックフォーカス:

キヤノンをはじめ、従来よりも大口径のフルサイズ用標準ズームレンズが各社からリリースされています。この流れにタムロンも乗るのでしょうか。今年の9月にも似たような光学系の特許出願が公開されていますが、今回は「28-70mm F2」単独のものとなっています。

ちなみに、この特許出願が公開された直後にタムロンは「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」を開発発表しました。実際に商品化されたレンズも似たような光学系を採用しています。

同じように28-70mm F2も既に商品化が予定されているのか気になるところですねえ。

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