このページでは一眼カメラ用交換レンズ「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」の情報を収集しています。
最新情報
- フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RF が1月19日発売決定 2024年1月11日
- コシナ フォクトレンダーNOKTON 40mm F1.2 Aspherical RF 予約販売開始 2023年12月15日
- DXOがLightroomコレクション統合強化のPureRAW 3.7を公開 2023年11月8日
- コシナが「NOKTON F1.2 SE」シリーズなど5本のレンズを生産終了 2023年1月23日
- コシナがニコンZ用「NOKTON 40mm F1.2」「MACRO D35mm F2」の発売日を決定 2022年9月26日
- コシナがニコンZ用「NOKTON 40mm F1.2」「NOKTON D35mm F2」を正式発表 2022年9月15日
- ニコン用「NOKTON 40mm F1.2」「MACRO APO-ULTRON D35mm F2」と思われる製品画像 2022年9月14日
- コシナ NOKTON 40mm F1.2 Aspherical 開放は夢のような描写だが絞ると驚異的な解像性能 2020年4月25日
- コシナ NOKTON 40mm F1.2 E-Mountは高価だがそれだけの価値があるレンズ【海外の評価】 2018年7月30日
- コシナ NOKTON 40mm F1.2 E-Mountは万人向けでは無いが素晴らしいレンズ【海外の評価】 2018年1月18日
データベース
レビュー
- 価格.com
Sony E
レビュー/口コミ
Nikon Z
レビュー/口コミ - フジヤカメラブログ
- Admiring Light
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Phillipreeve
- Sony Alpha Blog
(抄訳記事)
参考サイト
購入早見表
フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 40mm |
口径比 | 1 : 1.2 |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 6群8枚 |
画角 | 55° |
絞り羽根枚数 | 10 枚 |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 1 : 6.2 |
最大径×全長 | φ70.1×59.3mm |
フィルターサイズ | φ58mm |
重量 | 420g |
レンズフード | 付属 |
電子接点 | あり |
フォーカス拡大機能 | 対応 |
Exif情報: | 対応 |
レンズ補正選択 | 可能 |
5軸ボディー内手ブレ | 対応(5軸対応ボディーに限る) |
その他: | 絞り切り替え機構付 |
MTFチャート
更新履歴
- 2019-05-21:Lesnumeriqueがレビューを掲載しています。
- 2018.2.20:参考サイトにデジカメwatchを追加しました。
- 2017.11.28:作例にフォトヨドバシを追加しました。
- 2017.10.7:Phillipreeveをレビューに追加しました。このレンズの光学特性を分かりやすくレビューしています、オススメ。
海外の評価
Lesnumerique
小型軽量で絞ると高解像
- フォクトレンダーEマウントの中で最もコンパクトなレンズでは無いが、40mm F1.2としては非常にコンパクトだ。比較してツアイスBatis 40mm F2 CFは5cm以上長く、2cm太く、361gと重い。さらにシグマ40mm F1.4 DG HSMは全てにおいて遥かに巨大なレンズだ。
- インナーフォーカスでは無く、ピント距離を移動させることで内筒が前後に移動する。しかし、わずか4mm程度の移動と目立たない。
- 外装は金属製でグリップは良好だ。フォーカスリングは滑らかで快適、そして回転角が大きいので精度の高いフォーカス操作が可能である。
- F1.2と浅い被写界深度のため、完璧にピントを合わせるのはとても難しい。
- 玉ボケは絞り開放の四隅で変形が目立つものの、F2.8まで絞ると円形となる。
- 絞り開放時に周辺減光が目に付くものの、後処理で満足いくところまで修正可能だ。F4まで絞るとほぼ解消する。
- 僅かな糸巻き型歪曲だが、そのまま利用しても目立たないはずだ。
- 絞り開放はとてもソフトでF2までこの状態が続きBatis 40mm F2 CFには達しない。しかし、さらに絞ると均質性を保ちながら改善し、F8-F11で最もシャープとなる。
良い点と悪い点が混ざった結果となった。このレンズが小型軽量で高いビルドクオリティと絞った際の高い解像性能を備えている。しかし、絞り開放の性能は非常に平凡だ。光学性能とスピードを重視するなら、ツアイス Batis 40mm F2 CFやシグマ40mm F1.4 DG HSMやサムヤンAF35mm F1.4 FEを選ぶべきだろう。しかし、どれでもこのレンズのようにコンパクトなレンズでは無い。
長所:大口径・小型軽量・汎用性のある焦点距離・良好なグリップ・電子接点・F5.6から優れたシャープネス
短所:絞り開放がソフトでフォーカス操作が難しい
Admiring Light
- ここ数年のフォクトレンダーを使ったことがあるならば、ビルドクオリティはそれらと同じであると感じるはずだ。
- 金属とガラスで構成された高密度なレンズだがサイズは絶対的に小さい。単焦点レンズがますます大きくなる時代において、コンパクトなF1.2レンズは大歓迎だ。
- 35mm F1.4の信じられないような小型さでは無いものの、より良好に補正された光学設計としてはとてもコンパクトだ。α7 IIIとの組み合わせでとてもバランスが良く、α6000でもいい感じだがレンズが少し重い。
- フォーカスリングは35mm F1.4よりも軽い抵抗感だが同様に良好な動作である。回転角は近接から無限遠まで110度だ。
- 1/3段ごとに調整できる絞りリングはもう少し主張したデザインが好みだが、実用上問題はない。
- デクリック機構をがあるためクリックレスの絞りリングへ変化させることが可能だ。
- 画質は絞り開放から完全に実用的だ。四隅こそソフトなものの、像高7割から外側でもまだ十分にシャープである。無限遠側では像面湾曲が強く影響するため細部がややソフトとなる。
- 接写時は球面収差が発生しコントラストとシャープネスが低下する。絞ってピント合わせをした方が良いだろう。
- 中程度まで絞り込むとフレームほぼ全域でとてもシャープだ。四隅までシャープにするためにはF8まで絞る必要があるがF2.8でも全体的にシャープである。
- F22は回折の影響を受けているが、それでもとてもシャープなショットを得ることが出来る。
- 35mm F1.4のボケは残念だったが、40mm F1.2の描写は大好きだ。完璧では無いが大部分が滑らかで玉ボケはとても均一だ。特定の状況では僅かに輪郭が強調され、よく見ると非球面レンズの影響がある。また、適度な撮影距離ではボケのコントラストが少し粗く見える場合がある。
- このレンズの色調は美しく滑らかだ。コントラストは開放付近で球面収差の影響を受けているが、それ以外は良好だ。
- 倍率色収差が発生するものの、これは後処理で簡単に補正できる。
- 軸上色収差はこのようなレンズとしてはとても良好に補正されている。パープルフリンジは発生するが、35mm F1.4ほど攻撃的なものでは無い。
- 歪曲は直線の被写体を撮影すると中程度の樽型だ。レンズプロファイルにより画質低下をおさえて歪曲は補正できる。
- フレア耐性は良好でコントラストの低下はほとんど無い。
- 周辺減光はこのレンズで良好ではないポイントだ。F1.2で強い減光が発生し、F8~F11でもまだ目立つ。場合によっては補正する必要があるだろう。
- 光芒はF4~F8でとても美しい。さらに絞るとソフトになる。
長所:優れた金属鏡筒のレンズ・開放F値を考慮すると極めてコンパクト・F1.2から大部分がシャープで絞るととても良好・美しいボケ・優れた発色とコントラスト・良好な逆光耐性・デクリック機構
短所:周辺減光が大きい・色収差が少し発生する・樽型歪曲・接写時の球面収差
私はこのレンズが大好きだと主張せねばならない。最初の一枚を撮った瞬間からこのレンズの虜である。日常的に使用できる焦点距離であり、F1.2からシャープで優れたボケ描写だ。
1,099ドルはマニュアルレンズとしては高価に見えるかもしれないが、汎用性と光学性能はとても価値があるものだ。
PhotographyBlog
外観・操作性
レンズは全て金属製で優れた品質である。
フォーカスリングはとても滑らかに動作し、正確なフォーカシングを可能にする大きな回転角を持っている。
絞りリングはレンズ鏡筒の端にあり、1/3段ごとにクリックストップがある。絞り値の範囲はF1.2~F22だ。デクリック機構を備えているので動画撮影にも使いやすい。
電子接点が備わっているため、カメラとの通信が可能だ。EXIF情報が記録され、焦点距離に連動した手ぶれ補正やレンズ補正の機能を使うことが出来る。
レンズフードは金属製でねじ込み式である。
色収差
色収差はこのレンズにおける最大の問題だ。
周辺減光
F1.2と明るいレンズなので減光が大きいことは予想できる。解消する場合にはF5.6まで絞るべきだ。
シャープネス
- 中央シャープネス…F2~11の間でベストのパフォーマンスを発揮する。絞り値全域で見事な画質だ。
- 隅のシャープネス…あまり良好では無いが、F4-F11で最適なシャープネスとなる。
総評
このレンズはシャープでコンパクトで良好な品質、そして病みつきになる明るさを持った標準単焦点だ。
マニュアルフォーカスの操作性はトップクラスであり、さらにクリック機構を切り替える事ができる。
絞り開放で明らかなパープルフリンジが発生するのは玉に瑕だが、1段絞るか後処理で補正することで回避できる。
中央のシャープネスにおけるパフォーマンスのピークはF2-F11であり、絞り開放付近でも少し低下する程度である。一方で隅のシャープネスはハッキリと良いわけでは無い。
どちらかと言えば好きになる部分が多く、リーズナブルな価格を加味すると嫌いになる部分は少ない。コンパクトで素晴らしい画質、さらにお財布に優しいレンズである。
Sony Alpha Blog
全体的にNOKTON 40mm F1.2 Asphericalはとても素晴らしいレンズだが、私は「VoightLander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」ほど見事ではないと考えている。
私は主にポートレートでF1.2~F1.4を使い…
- 霧のような雰囲気を作り出すためにはピント距離2m以内で撮影する必要がある。ピント面はシャープで心配無用だ。
- 2?5mの距離では群衆や背景から分離させることが出来る。
このレンズは万人向けではなく、40mm F1.2を使いこなすための忍耐と練習が必要だ。
F4-F11まで絞ればとても良好なシャープネスとなり、ストリートフォトや風景撮影に適している。しかし、その用途なら1000ユーロよりも安価で良好な性能の「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」や「FE 50mm F1.8」を検討するべきだろう。
カテゴリ別の評価
- レンズは総金属製で、フォーカスリングと絞りリングはとても良好だ。唯一の欠点は防塵防滴仕様では無いことだろう。
- フォーカスリングは大きく、掴みやすく、良く湿らされ、使う楽しみを得ることができるものだ。回転角は約130度で接写時のウェイトが大きく、1m?∞までは25?30度ほどしかないため精密なフォーカシングには少し小さすぎる。ビルドクオリティはAPO 65mm F2とよく似ている。
- 電子接点を持つためカメラ側でリアルタイムに設定値を確認することが可能だ。この手のコンパクトなレンズとしてはとても便利な機能である。(SamyangやLaowaのMFレンズには電子接点が無い)
- F1.2のレンズとしてはとても小さく印象的だ。サイズは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」と同程度で「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」と比べてはるかに小さい。
- 絞りリングはとても狭く、たまにフォーカスリングを掴んでしまう。絞り制御はこのリングでのみ操作可能であり、ボディ側での制御はできない。
- 絞りリングはクリックストップありとなしを切り替えることが可能だ。
- シャープネス:
中央:F1.2も良好だがコントラストは低い。F1.4でとても良好となり、F2.8-F11で優れた性能を発揮し、F16で回折の影響を受ける。
四隅:F1.2?F1.4でまずまずの性能だ。F2で良好となり、F2.8でとても良好、F4-F11で優れた性能を発揮する。F16で回折の影響を受けシャープネスが低下する。 - シャープネスの結果は私がテストした中で最も良好だった「VoightLander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」ほどの性能では無い。しかし、このサイズとしてはとても良好な結果である。
- F1.2の大口径から予想できるように色収差が問題となる場合がある。F2まで絞ると完全に解消する。
- 発色は良好で楽しいが、F1.2では部分的にコントラストや彩度が不足する場合がある。
- F1.2のボケはピント距離によって変化する。
1m未満:霧の中にいるかのように滲む描写である。
2-5m:被写体をリアルに浮き上がらせるとても素晴らしいボケだ。 - 玉ボケは良好だが、GMほど完璧ではない。10枚羽根の角ばった玉ボケに加えて、口径食の影響を受けている。
- 動く被写体の撮影はとても難しい。
更新履歴
- 2017.10.7:PHOTOHITOとKASYAPAを作例に追加しました。
- 2017.10.4:レビューにフジヤカメラブログを追加しました。
- 2017.9.19:コシナが本レンズを公式発表しました。
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