とるなら~写真道楽道中記~

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【評価・作例】ナノクリ採用の広角単焦点『AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED』

      2016/11/24

更新履歴

  • 2016.10.09:参考リンクにdpreviewによるレンズレビューを追加

紹介:使いやすい超広角の1.8Gシリーズ

描写

解像力

絞り開放(f/1.8)では全体的に柔らかくふわっとした描写で、解像力を求めるにはやや甘い。ピント面にシャープさを求めるには力不足な感じを受けるだろう。

しかし、それは絞るほどに劇的な変化を見せていく。

特にf/2.8からシャープさが研ぎ澄まされ、f/11をピークとして抜群の解像力を発揮する。その解像力はフレーム全体で安定したものであり、サードパーティ製を含めた競合レンズと見比べてもかなり良好なものだ。

FX機の中でも高画素機にあたるD810で使用した場合にも細部までしっかりと解像するので、その性能は現行のモデルのみならず将来出てくるモデルにも対応できる実力を持っている。

反面、ピークがf/11と遅いので、シャッタースピードや感度の調整が必要なケースが多いのは注意しよう。

色収差

全体的によく補正されている。しかし、画角が広いので必然的にハイコントラストな部分がフレームに入ると周辺部で僅かに目視できるかもしれない。絞り込むと周辺部では色収差が落ち着く反面、中央でやや発生する傾向がある。

カラーフリンジはマゼンダとグリーンの色づきを見ることがあるものの、f/5.6まで絞ることでスッキリ解消。

歪曲・周辺減光

樽型の歪曲で広角レンズとしてはよく抑えられているのでは?というもの。ただし、直線的な被写体を入れると歪みを確認できてしまうので、必要であればデジタル処理を施そう。

絞り開放では光量落ちが確認出来るものの、1段絞ればほぼ問題無いレベル。

逆光耐性

フレアやゴーストに対して良く補正されているので、大きく目立つ事が少ない。さらに、1.8Gシリーズの標準や中望遠単焦点では採用されていないナノクリスタルコートが採用されている。

外観・機能性

携帯性

高品質なプラスチックを採用している本レンズは広角の大口径単焦点ながら355gの軽量さが魅力的。2414Gと比べるとその軽さが1.8Gの特徴といって良いくらい。

フードは花形のバヨネット装着式で、広角らしい幅の広いフードで収納する際に引っかかりが多い。

フォーカシングはリアフォーカス式のため、ピント移動によるレンズ全長の変化はない点もグッド。

機能性

AF/MF

広角レンズであることと、超音波モーターを採用していることから、オートフォーカスは高速で静音性は高い。爆速というにはやや物足りものの、近距離の動体を撮影しない限り問題になることは無いくらいのもの。

M/Aモードが選択できるので、接写で絞り開放を使う時には重宝する。中景や遠景では被写界深度が深くなるのでマニュアルでのピント合わせは難しい。出来る事ならライブビューでしっかりと調整したいところだ。

手ぶれ補正は非搭載

残念ながら手ぶれ補正は搭載されていない。描写の傾向から、ローライトでもしっかりとしたシャープネスを発揮するには絞りこむ必要がある。必然的にシャッタースピードを落とす必要が出てくるので三脚をしっかりと使いたいところ。

フィルター枠

出目金レンズでは無いので72mmのフィルターを装着する事ができる。枠はフォーカシングで回転しないので、偏光フィルターもつかいやすい。

防塵防滴

ニコンは防塵防滴を強く謳っていないが、耐候性を向上させるシールがマウント周辺部に施されている。10万円台のレンズから多くみられる耐候性シールだが、7万円前後の本レンズに採用されているのは珍しい。

総評

ニコンFXフォーマット用の最新F1.8G単焦点レンズ群の一つ。
20mm24mm28mm35mm50mm85mm(リンク先は個別の特設ページ)
他社に比べるとお高めだがどれも評価の高く魅力的。手の届かない価格でも無い絶妙なラインのシリーズ。広角単焦点は光源が入る事を考慮してかナノクリスタルコートが採用されている。(20~28mmの3本)

特にこのレンズは2013年に運用が開始された収差計測装置『OPTIA』の後、2015年に発売が開始された最新設計のモデル。

その性能は飛び抜けて高く、同クラス・格上クラスのレンズと比較しても解像度の良好さを見せつけてくれる。レンズの前後に配置された非球面レンズで諸収差の 補正も良好な上に、ナノクリスタルコートの採用で逆光耐性も上々。さらにRF方式を採用して近接撮影時の描写性能の低下も改善されている。0.23mまで寄ることが出来るので、最大撮影倍率は0.2倍と被写体を浮き上がらせる手法も使うことが出来る。

価格も手ごろで、使いやすい画角なので広角単焦点の入門レンズとしておススメ出来る一品。

競合レンズ

AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

上記のように書いてしまうと、兄貴分であるこのレンズ「2414G」が霞んで見えてしまうかもしれない。しかし、同様に評価の高い描写性能で1段・2段絞るとサジタルコマフレアを解消出来る点から夜景・星空撮影と相性が1.8Gよりも良い。また、F1.4の明るさでしか表現出来ない立体感や表現は必ず存在するので、一概にF1.8Gを推すことは出来ない。

AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G

本レンズと同じく評価の高い1.8Gシリーズの単焦点レンズ。ナノクリスタルコートや描写傾向などは同じなので、自身の使う画角で28mmか24mmを選ぶと良いかもしれない。絞ったときの立ち上がりはこちらの方が僅かに早い。

レビューサイトによってはフォーカスシフトなどの問題があるそうだが、そこまで大きくクローズアップされている問題でもなさそうだ。

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM|Art

シグマからサードパーティ製として発売されているf/1.4の大口径レンズ。解像力は本レンズと伯仲でさらにレンズが明るいので、よりボケを大きく求めるのであれば良い選択肢。

しかし、防塵防滴ではなかったり価格が「2418G」と比べてやや高かったりするので要検討。特に明るさにこだわりが無ければ純正の「2418G」が良いだろう。

参考リンク

作例

購入早見表

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AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED 新品・中古情報
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Flickr作例

Official sample image | AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

Night landscape | AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

Distant scene F.18 | AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

レンズデータ

レンズ仕様

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ
焦点距離 24mm
最大口径比 1:1.8
レンズ構成 9群12枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)
画角 84°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
61°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせ RF(リアフォーカス)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
撮影距離目盛 ∞~0.23m
最短撮影距離 0.23m
最大撮影倍率 0.20倍
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/1.8
最小絞り f/16
測光方式 開放測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 72mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約77.5mm(最大径)×83.0mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約355g

MTFチャート

24mm-nikon-lens-mtf

レンズ構成図

24mm-nikon-lens-mu

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