2022年2月10日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。レンズにタッチコントロールを配置して、タッチで絞りやフォーカスなどを操作することを目的としているようです。
概要
- 【公開番号】特開2022-25673
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号- 【課題】ユーザが光学機器の外装部を目視しなくても連続した滑らかなタッチ操作を行うことを可能とする。
- 【0002】
ユーザの操作性を向上させたレンズ装置(交換レンズ)として、特許文献1には、合焦距離、焦点距離、絞り値および動作モード等を複数のタッチ領域のいずれかへの指によるタッチ操作によって選択が可能なものが開示されている。このレンズ装置には、ユーザがタッチ領域が設けられた外装部を目視しなくても、タッチ操作したタッチ領域を触覚により認識するための凸形状の指標が離散的に設けられている。- 【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている離散的な指標は、各タッチ領域をタッチ操作するには有効であるが、フォーカシング等において複数のタッチ領域に対する連続した滑らかなタッチ操作をガイドする機能がない。- 【0006】
本発明の一側面としての光学機器は、外装部を有する。該光学機器は、外装部へのタッチ操作の位置を検出する、有限の長さを有する操作検出部と、外装部に設けられ、タッチ操作を行うユーザの指をガイドする操作ガイド部とを有する。操作ガイド部は、操作検出部に沿って連続して延びる形状を有することを特徴とする。
キヤノンは過去にもレンズのタッチコントロールに関する特許出願をいくつか公開しており、今回の特許も絞りやピントを操作できるタッチ操作部を想定したものとなっています。初代「EOS R」のタッチFnバーのような操作性でフォーカス操作が可能となるのは面白そうですね(そのほかの設定を操作するには少し使い辛いものでしたが…)。
今回の特許が実用化されるのかは不明ですが、キヤノンがなんらかの方法でレンズにタッチコントロールを実装しようとしているのかもしれませんね。個人的にはタッチ操作で拡大・縮小操作が出来るようになると便利そうです。
特許関連記事
- キヤノン 反射透過面を用いた「24mm F0.7」「12mm F1.0」光学系の特許出願
- キヤノン 偏光素子・ハーフミラー使用「50mm F1.5」「32mm F0.75」光学系の特許出願
- タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 用と思われる光学系の特許出願
- キヤノン フルサイズ対応「21mm F8」「26mm F8」光学系の特許出願
- SmallRig が LUMIX S1RII 用ケージの販売開始
- キヤノン 樹脂レンズ使用の光学系「28-105mm F4」「24-35mm F2」に関する特許出願
- コシナ ミラーレス向け「50mm F1.4」「50mm F1.5」光学系の特許出願
- 富士フイルム「伸びる50-135mm F2.8」「18-135mm F3.5-5.6」「18-300mm F3.5-6.3」光学系の特許出願
- ニコン 「85-135mm F1.8-2.8」を想定したような光学系の特許出願
- タムロン「200-800mm F6.7」「200-600mm F5.6」を想定したような特許出願