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VILTROX AF 75mm F1.2 Pro レンズレビューVol.5 ボケ編

「VILTROX AF 75mm F1.2 Pro」のレビュー第五回 ボケ編を公開。

製品提供について

このレビューは映像嵐株式会社より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

滑らかで綺麗、そして大きなボケが得られるAPS-C用レンズ。
換算112.5mmの狭い画角は汎用性が高いと言えないものの、被写体を背景から浮き上がらせるAPS-Cレンズとしては面白い選択肢。ボケに関して欠点と指摘するような部分は無く、とても快適に使うことが出来ました。

撮影距離が長い場合でも快適な描写を維持しており、大型動物や人物などにも十分に対応可能。APS-Cで本格的なポートレートレンズを探しているのであれば、要検討の一本と言えるでしょう。

A lens for APS-C cameras that delivers smooth, beautiful, and large bokeh.
While the narrow field of view (equivalent to 112.5mm) isn’t particularly versatile, it’s an interesting option for an APS-C lens that makes subjects stand out from the background. There were no noticeable flaws in the bokeh, and it was a pleasure to use.
It maintains excellent image quality even at longer shooting distances, making it fully capable of handling large animals and people. If you’re looking for a serious portrait lens for APS-C, this is definitely one worth considering.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

VILTROX AF 75mm F1.2 Proのレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

ボケの縁取りが目立たず、滑らかで柔らかい描写。大口径レンズで問題となる色収差によるボケの色付きもなし。F1.2から大きなボケを快適に利用可能。

前ボケ

後ボケと比べると硬調ですが、ボケの色付きがないので、悪目立ちするほどではありません。気になる場合は少し絞ると良いでしょう。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

玉ボケは滑らかで口径食もF1.2レンズとしては穏やか。色収差による色づきも目立たず、快適な描写。

ボケ実写

至近距離

至近距離ではボケが大きすぎて質感に言及することはできません。拡大すると、細部のピント後方が滑らかにボケています。

近距離

引き続き「75mm F1.2」らしく非常に大きなボケが得られています。滑らかで柔らかい描写も継続。

中距離

さらに撮影距離が長くなっても快適な描写が続きます。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F1.2)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

全身をフレームに入れるような撮影距離でも、全体的に滑らかな後ボケ。ポートレートレンズとして優れた特性を備えています。何も言うことがありません。

まとめ

滑らかで綺麗、そして大きなボケが得られるAPS-C用レンズ。
換算112.5mmの狭い画角は汎用性が高いと言えないものの、被写体を背景から浮き上がらせるAPS-Cレンズとしては面白い選択肢。ボケに関して欠点と指摘するような部分は無く、とても快適に使うことが出来ました。

撮影距離が長い場合でも快適な描写を維持しており、大型動物や人物などにも十分に対応可能。APS-Cで本格的なポートレートレンズを探しているのであれば、要検討の一本と言えるでしょう。

作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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