このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF 18mm F2.8 FE」の情報を収集しています。
最新情報
- 2020-01-14:Dustin Abbottがレビューを掲載しています。
- 2019-10-17:国内での予約販売が開始されました。カメラのキタムラにて「?46,630(税込)」を確認済み。
- 2019-08-30:サムヤンが「AF 18mm F2.8 FE」を正式発表したので専用ページを作成しました。国内での取り扱い開始はまだですが、そのうちケンコー・トキナーがアナウンスすると思われます。
レンズデータ
レビュー
- DC.World
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - Optical Limits
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - 価格コム
レビュー/口コミ
参考サイト
- 公式
- ePHOTOzine
(抄訳記事)
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
Model Name | AF 18mm F2.8 FE | ||
Aperture Range | F2.8 ~ 22 | ||
Lens optical | Construction | 9 Elements in 8 Groups | |
Special lens | ASP 3, HR 2, ED 3 | ||
Coating | UMC | ||
Minimum Focusing Distance | 0.25m (0.82ft) | ||
Magnification Ratio | x 0.09 | ||
Diaphragm Blades | 7 | ||
Filter Size | 58.0mm | ||
Maximum Diameter | 63.5mm | ||
Mount | Sony FE | ||
Angle of view | Full Frame | 100.1˚ | |
ASP-C | 76.2˚ | ||
Length | 60.5mm | ||
Weight | 145g | ||
AF Motor | Linear STM |
MTFチャート
レンズ構成図
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海外の評価
Optical Limits
Optical Limits:Samyang AF 18mm f/2.8 FE - Review / Test Report
- 近頃のミラーレス用レンズが病に苦しんでいる。大きく、重いのだ。実際、小型軽量を謳われたミラーレスで、一眼レフ時代よりも巨大なレンズが増えて来ている。
- 通常、大きく複雑なレンズ設計のほうが優れているのは当たり前だ。最初こそレンズラインアップが少なく、消費者側は黙認していたが、今では小型軽量レンズの要望は多い。
- いち早く小型レンズへ舵を切ったのがサムヤンだ。現時点で5つ以上の小さな単焦点をを投入しており、今後さらに増えるだろう。
- サイズが小さく軽量であることにはいくつか妥協点が存在する。まずはビルドクオリティだ。このレンズの外装は金属マウントとプラスチック製鏡筒が組み合わさっている。少しおもちゃっぽく感じる。
- フォーカスリングは滑らかに操作できる。きちんとした精度で動作する。
- オートフォーカスは思っていたよりも低速だ。大まかなピント合わせは早いが、最後の微調整で手間取る。
- 歪曲収差はRAWで1.8%の樽型だ。このような広角レンズとしてはとてもきちんと補正されている。さらに自動補正を有効にすることで綺麗に補正される。
- 超広角レンズにとって避けられないのが周辺減光だ。このレンズは特に極端で、F2.8で最大-3.4EVの減光が発生する。絞ると改善するが、F8でも非常に目立つ。自動補正を適用すると1EVほど改善するが、それでもF2.8では目立つと思われる。
- 小型の18mm F2.8レンズとしてはかなりまともな解像特性だ。中央の広い領域はF2.8から非常に良好、四隅はソフトだが異例のことではない。F4まで絞ると周辺も非常に良好となり、四隅も良好だ。スウィートスポットはF5.6で、四隅は周辺画質に追いつく。
- このようなレンズとしては像面湾曲が小さく、テストした個体の偏心は問題無い。
- 倍率色収差は平均1pxだ。自動補正も考慮すると心配する必要は無い。
- このレンズのセグメントで競合と比較するのは難しい。
ーソニー「FE 20mm F1.8 G」はあらゆる点で優れているものの、3~4倍高価だ。
ーツアイス「Batis 2.8/18」とも競合するが、ソニーGより高価だ。確かに優れているが、サムヤンとの価格差を考慮すると非常に僅差である。
Samyang AF 18mm f/2.8 FEは、そのセグメントで確実な選択肢となる性能では無いが、そのサイズと価格設定を考えると、期待すべきではない。しかし、このレンズの限界を認識しているのであれば、それはまだ優れた道具となり得る。
F2.8の四隅シャープネスは良好では無く、天体写真に理想的なレンズとは言えない。とは言え、浅い被写界深度が必要な人にとって四隅の甘さは問題とならないはずだ。
絞ればフレーム全体がとても良好であり、風景や街並みの写真で見事な結果を間違いなく得られる。
倍率色収差は平凡な補正状態だが、後処理で補正可能だ。歪曲収差は適切だが、小型サイズが原因の驚異的な周辺減光には注意が必要だ。
ビルドクオリティは完全には納得していないが、フォーカスリングは滑らかに動作する。安っぽい質感とAF速度に慣れるのは時間がかかるだろう。
ソニーEマウントで最も手ごろな選択肢の超広角AFレンズであり、安いだけでなく、大きな価値を持っている。
Dustin Abbott
Samyang AF 18mm F2.8 Review (Sony FE)
- とてもコンパクトなレンズであり、サイズは「AF45mm F1.8 FE」とよく似ている。一目見ただけで見分けるのは難しいだろう。
- 18mmの焦点距離はAPS-Cカメラに装着しても便利な画角となる。
- レンズがぴったり収まるレンズケースが付属している。非常に便利で実使用に適している。
- 広角レンズだが、145gと非常に軽量だ。ただし、その代償として鏡筒はプラスチックパーツで構成している。耐候性は備えていない。
- フォーカスリングは適切な抵抗量で滑らかに動作する。フォーカスバイワイヤ式でリニアな動作では無い。ストロークが短く、精密なMF操作には向いていない。
- オートフォーカスは基本的に優れているのでマニュアルフォーカスが必要な人はほとんどいないはずだ。ステッピングモーターを利用しており、静かで高速に動作する。
- 8群9枚のレンズ構成は広角単焦点としては比較的少ない。しかし、大部分は特殊レンズを使っており、色収差や球面収差、そして歪曲収差の補正に役立っているはずだ。
小さいレンズなので軽度の妥協点は存在するものの、ディールブレーカーになるとは思わない。 - 周辺減光はF2.8でかなり目立つが、F4まで絞るとかなり改善する。
- とても穏やかだが、陣笠状の歪曲収差が僅かに見られる。
- 中央領域は絞り開放から優れた解像度とコントラストだ。四隅に向かって低下するものの、きちんとした解像度である。
- F4まで絞るとフレーム全域で明瞭なコントラストを得ることが出来る。F5.6まで絞れば近距離でも非常に優れ、実写での見栄えは良くなる。
- コントラストが良いだけでなく、非常に素晴らしい発色も備えている。全体的にも等倍でも見ても見栄えが良い。このようなコンパクトレンズとしては素晴らしい。
- 逆光耐性も非常に優れている。大きく絞るとゴーストが発生するものの、7枚絞りの非常に良好な光条を作り出すことが可能だ。フレアに関する問題はほとんど発生していない。
- ボケが強みとなるレンズでは無い。
- コマ収差補正は最高と言えないが、影響は僅かだ。
小型軽量でわずか329ドルながら、優れたオートフォーカスと画質を備えたレンズだ。致命的な欠点が無く、小型軽量な広角レンズを探している人にとって非常に安定した選択肢である。このようなレンズを携帯しておくことで、広角レンズが必要ないざという時に役立つものだ。
使用頻度はそう多く無いので、これくらい小型軽量なレンズが良い。
防塵防滴仕様では無く、ビルドクオリティはスペシャルと言えない。しかし、オートフォーカスは優れており、フィルターワークも可能だ。
文句を言う必要はほとんど無い。静止画・動画ユーザーどちらもレンズラインアップに追加できる一本である。小型軽量・安価・良好なAFと画質…これらの組み合わせは非常に強力だ。
長所:驚異的な小型軽量レンズ・優れたAF・良好な画質・風景撮影で優れた解像度とコントラストと色・優れた逆光耐性・良好な色収差補正・フードとケースが同梱・安価
短所:周辺減光が強い・軽度の陣笠状歪曲・防塵防滴非対応
Sony Alpha Blog
コスパ抜群の18mm
- ビルドクオリティに問題無いが、総プラスチック製鏡筒だ。
- 小型で逆さ付け対応のレンズフードが付属する。
- オートフォーカスはとても優れている。静かで正確だ。
- シャープネス:α7R IV(6100万画素)
・中央:抜群の性能では無いが絞り開放からとても良好だ。
・四隅:絞り開放は中央と比べると遥かに悪い。F5.6でもそれほど良く無いのでF8まで絞る必要がある。 - 周辺減光はF2.8で中程度、F5.6で解消する。
- 中程度の樽型歪曲が発生する。
- 色収差はとても小さい。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- F22まで絞ると素敵な光条となる。
- 後ボケは比較的良好だが、あまりソフトでは無い。
- 玉ボケは拡大すると非球面レンズの影響が目に付くが、全体的に丸みを帯びた描写である。
- 発色は自然でとても良好だ。
- Batisとの比較:
・重量は145g:330g
・価格:399ユーロ:1500ユーロ
・全長:60mm:95mm
・フィルター:58mm:77mm
・Batisは2倍重く、50%長く、3.5倍高価だ。
・歪曲はほぼ同じで、周辺減光はBatisのほうが目立つ。
・後ボケはBatisのほうが柔らかい。
・中央シャープネスはBatisと同等だ。
・四隅はBatisのほうがほぼ1グレード上である。
・上記の違いは4200万画素カメラの等倍で違いがわかるものの、2400万画素だと目立たない。
・ズームレンズ「FE 16-35mm F2.8 GM」「14-24mm F2.8 DG DN」「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は重量・価格が異なるものの、優れたパフォーマンスを発揮する。
「Batis 2.8/18」と比べて1/3未満の重量と価格で同等のシャープネスを達成したレンズだ。
長所:フレーム全体で優れたシャープネス(2400万画素)・4200万画素でも非常に良好な中央シャープネス・非常に小型軽量・低価格・とても良好な発色・低色収差・非常に優れた逆光耐性・静止画でも動画でも良好なAF
平凡:α7R IVを使用時は中央のみ良好なシャープネス・後ボケは問題無いがもっと滑らかだと良かった・顕著な歪曲収差・中程度の周辺減光
短所:絞り開放における四隅のシャープネス・玉ボケに非球面レンズの影響がある
2400万画素カメラならコストパフォーマンスが最も高い18mmとなる。4200万画素でもZeissのファンでない限りBatisを使う意義が無い。
サムヤンは非常に良好なコストパフォーマンスだが、四隅で良好なパフォーマンスを得るにはF8まで絞る必要がある。6100万画素のα7R IVを使うのであれば、「14-24mm F2.8 DG DN」か「17-28mm F/2.8 Di III RXD」がおススメだ。
Mobile01
小型軽量でお手頃価格のFE広角レンズ
- 同梱品は以下の通りだ。
・フロントキャップ
・リアキャップ
・レンズフード - レンズ本体の主な素材はプラスチック製である。わずか145gと軽く、AF14mm F2.8 FE/RFの約1/3である。全長もわずか60.5mmと短く、ミラーレスらしいレンズである。
- オートフォーカスはリニアなステッピングモーター駆動を採用しており、フォーカスは高速かつ静かである。
- マニュアルフォーカスリングはDMFに対応している。
- 製造国は韓国だ。
- 絞り羽根は7枚で構成され、F2.8~F22として動作する。
- α7R IIIと組み合わせた際の重量は802gだ。軽量で片手でも持ちやすい。
- 低価格・小さなレンズと言うこともあり、シャープネスは妥協点が存在する。
・中央はF2.8だとソフトだが、F5.6まで絞るとシャープになる。風景撮影の場合はF8まで絞ると良いだろう。F8-F11で最適となり、F16から徐々にパフォーマンスが低下する。
・F2.8の画質よりF22まで絞った時の画質が良好だ。 - レンズ補正をオフにすると歪曲収差が目立つ。
- 色収差補正は期待以上のパフォーマンスを発揮した。中央は絞り開放から無視できる程度まで抑えられ、四隅もわずかでF5.6まで絞れば解消する。
- コーティングの効果は完璧ではなく、絞るにつれゴーストとフレアの問題が顕著となる。
- 周辺減光は絞り開放で目に付くが、F4まで絞ると改善する。
- F8以上に絞ることで14本の素敵な光条が発生する。
超広角レンズながら小型軽量で携帯性に優れている。価格を考慮すると描写性能について大きく非難すべき点は無い。解像性能は4200万画素のα7R IIIだと厳しいので、2400万画素のα7 IIIがより適していると思う。
FE対応の広角レンズはそのほとんどがズームレンズであり価格も高い。このように小型軽量で手ごろな価格の広角単焦点レンズは存在価値を持つはずだ。今から超広角レンズを探すならおススメの一本だ。
ePHOTOzine
端から端までシャープな広角レンズ
- 145gと軽量でコンパクトなレンズだ。ビルドクオリティを高く維持しつつ適切にプラスチック素材で軽量化が施されている。
- 同梱しているレンズフードはしっかりと固定され誤って外れる兆候は見られない。
- 18mm F2.8だが巨大な前玉では無く、58mmフィルター径に対応している。
- 唯一の操作部材であるフォーカスリングは滑らかに動作する。
- オートフォーカスはステッピングモーター駆動で高速かつ静かで正確に動作する。
- レンズ構成は3枚の非球面レンズと2枚のHRレズ、3枚のEDレンズを含む8群9枚構成だ。絞り羽根は7枚で構成されている。面白いことに、後玉が凸面では無く凹面となっている珍しい構成だ。
- シャープネスはフレーム全域で均質だ。中央も端もF2.8からF16まで優れている。F22で回折の影響を受け僅かに低下するが、依然としてとても良好だ。繰り返しになるが、端から端まで良好であり、これはとても見事な結果だ。
- 色収差はきちんと補正され大きな問題とはならない。
- 歪曲収差は-1.99%の樽型だ。これは直線的な被写体だと確実に目に付くだろう。ただし、超広角レンズとしては普通であり、大部分のズームレンズよりも優れている。また、ソフトウェアで補正も可能だ。
- ボケは広角レンズで重要な要素では無い。滑らかさは予想通りだが、被写界深度が深いので気にならないだろう。
- 弱点があるとすれば逆光耐性だ。正面や側面からの光でフレアは問題とならないが、いくつものゴーストが発生する。
- 他のレンズと同様、周辺減光が発生する。F2.8で-2.3EV、F4~F22で-1.5EVの減光となる。
- 価格は349.99ユーロとお値打ちプライスだ。
AF18mm F2.8 FEには多くの長所がある。手ごろな価格設定で、とてもシャープ、高速AFで使い勝手は素晴らしい。防塵防滴非対応と逆光耐性は残念だが、価格を考慮すると妥協できる。注目に値するコンパクトなレンズであり、強くおススメできる。
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