キヤノンの新しいフルサイズミラーレス「EOS R5」が7月9日に正式発表となりますね。すでにネット上にはEOS R5と思われる製品画像が出回り始めているので、競合するミラーレスや一眼レフカメラと外観を見比べてみたいと思います。
EOS R5の外観を確認
パッと見た限りでは2018年に登場した「EOS R」とよく似ていますね。電源スイッチやシャッターボタン、コマンドダイヤルの配置に大きな違いは無いように見えます。
しかし、タッチFnバーが無くなり、同じ場所にマルチコントローラーを搭載。さらに背面ホイールが追加され、カメラフロントに絞りプレビュー(Fnボタン?)を搭載しています。「EOS R」はミドルクラスのようなボタン配置でしたが、「EOS R5」は5一眼レフの5Dシリーズを連想するような操作性となっています。
EOS Rとの比較
似たようなフォルムですが、横幅が少し大きくなっています。グリップサイズや形状はEOS Rと似ているように見えます。
右手で操作できるフロントボタンを備え、左下にはレリーズ用端子のようなカバーがありますね。機能性は少し向上している模様。
グリップ部には赤外線受光部と思われる部分があります。EOS Rでは赤外線方式のリモコン(例えばRC-6)を使用できませんでしたが、EOS R5は対応しているのかもしれません。
EOS Rと比べて大きな違いが見られるポイント。
物議を醸したタッチFnバーが無くなり、従来通りのマルチコントローラーを備えています。比較的高い場所に配置しているので操作性は実際にカメラを握ってみないと分かりません。
さらにEOS R5は5Dシリーズのような背面ホイールを搭載。形状からして十字方向のボタンには対応していないかも。個人的にEOS Rのカスタマイズ可能な十字ボタンの操作は好きだったので、出来れば利用できると良いのですが…。
SETボタンとQボタンの分化、そして拡大ボタンの実装は人によって歓迎できるポイントと言えるかもしれません。
マルチコントローラーの形状を見る限りでは「EOS-1D X Mark III」のスマートコントローラーのような機能(赤外線によるスライド操作)は備えていないように見えます。一般的なレバー操作(+押し込み操作ができるかも?)だと思われます。
カメラ上部は特にこれと言って大きな変化は無し。敢えて言えばマイクの位置とグリップの厚みが少し異なっているくらいでしょうか。
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EOS 5D Mark IVとの比較
「5」を冠しているだけあり、似たような機能性を備えているように見えます。さすがにグリップサイズは一眼レフである5D4が大きく見えます。
背面液晶モニターが固定式だった5D Mark IVと比べてボタン配置が大きく異なります。さらにグリップした状態でマルチコントローラーの位置も異なるので少し慣れが必要かもしれません。
5D4のように各種設定を直接呼び出すボタンがありません。R5はボタンカスタマイズで部分的に対応可能だと思いますが、5D4ほど直感的なボタン配置では無いので適切なカスタマイズと操作の慣れが必要。
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α7R IVとの比較
R5と比べるとα7R IVは一回り小さいですね。
α7R IVはコンパクトなレンズと相性が良さそうですが、大口径レンズや望遠ズームレンズと組み合わせると少し小さすぎるように見えます。(それでもαシリーズとしてはかなり改善されていますが)
R5はグリップサイズが遥かに大きく、グリップーマウントの空間が広く、フロントボタンを一つ備えている点で有利。
ソニーαシリーズは「第4世代」となり、ボタンやレバーの形状に大きな改善が見られます。ボタンカスタマイズの自由度も高いので好みの操作性を実現できると思います。
その一方、ボディサイズが小さいので右手で操作するボタン配置が少し窮屈。特にカメラを自然にグリップした状態で快適に操作しようとするとR5と違いを感じるかもしれません。
操作体系が大きく異なります。R5は物理的なモードダイヤルを備えておらず、ボタンとダイヤル操作でモードを切り替えるシステム。このため、特殊な露出モードや動画への切替が豊富に存在します。反面、ダイヤル操作と比べて操作はワンテンポ遅れる印象。
サブモニタを搭載しているので、露出設定やバッテリー残量を気軽にチェックできるのは強み。キヤノン独自の「FVモード」を分かりやすく表示しているので、ダイヤルとサブ液晶モニタで露出要素を素早く調整することが出来ます。
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Z 7との比較
ニコンZ 7はどちらかと言えばαシリーズ寄りのデザインです。ただし、しっかりとしたグリップを備え、フロントには2つのFnボタンを備えているのが強み。私もZ 7を所有しており、このFnボタンがとても使いやすい形状・配置だと感じています。
ちなみにZ 7は赤外線リモコンに対応していません。
Z 7はボタン数の割にカスタマイズに対応している箇所が少なく自由度は低いです。また、右下にボタン4つというのが使い辛い。さらにR5で言うマルチコントローラーを配置した場所には「静止画/動画 切替」「DISPボタン」と操作頻度の少ない機能が配置されています。初値40万円近いカメラとしては(悪い意味で)驚くべきデザイン。
比較してR5は理にかなったボタン配置に見えます。
どちらもサブモニタを搭載していますが、機能的にはEOS R5のほうが良好。電源オフ時の情報表示やタイマーのカウントダウンなど、良く考えられています。
Z 7はシャッターボタン周辺を一眼レフと同じボタン配置にして馴染みやすい操作性を実現。ボタンが小さく押しにくいものの、直感的な操作が可能となっています。
LUMIX S1Rとの比較
なんとEOS R5よりも大きなボディ。もはやサイズは一眼レフ。お陰様でグリップサイズはさらに大きく、2つのFnボタンとFnレバーを搭載する充実っぷり。
個人的な見解ではLUMIX S1Rのボタン配置が最も理想的。フォーカスレバー・フォーカスモードスイッチ・背面ホイール・十字ボタンを含め、邪魔にならない場所に録画ボタンを備えています。DISPやバックボタンの配置も適切。
S1Rのカメラ上部はデザインこそ違えどニコンZ 7と似ています。シャッターボタン周りに3つのボタンを配置し、左側にモードダイヤルとドライブダイヤルを備えています。電源スイッチの位置が不可解ですが、誤操作を防ぐには適切な配置と言えるかもしれません。
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いよいよ4日後にEOS R5
良くも悪くもEOS Rの進化系。5Dのデザインが混じっているものの、一眼レフから乗り換えてすぐに実戦に臨むのは難しそう。個人的に「EOS R」から導入したFvモードを常用しているので、それに適したボタン配置にする必要あり。
EOS Rで最も弱点と感じていたマルチコントローラーの実装を歓迎する反面、カスタマイズに対応していた十字ボタンが無くなっているのでは?と言った不安があったりもします。そのあたりを考慮すると噂の「EOS R6」も要検討か?
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