このページでは一眼カメラ用交換レンズ「FE100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」の情報を収集しています。
更新履歴
- ソニーがFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 最新ファームウェアの公開を停止 2023年12月25日
- FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは価格を考慮すると期待に及ばない 2023年6月30日
- ソニー「FE100-400mm F4.5-5.6 OSS GM」はズーム全域で優れたシャープネス・コントラスト 2021年3月28日
- FE100-400mm F4.5-5.6 OSS GMは抜群の画質ではないがほぼ完璧なAF性能 2020年5月9日
- ソニーFE100-400mm OSS GMは野生動物やアクションスポーツで完璧なレンズ【海外の評価】 2018年1月11日
- ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 最新情報まとめ 2017年8月2日
データベース
レビュー
購入早見表
FE 100-400mm F4.5-5.6 OSS GM | |||
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SEL14TC | |||
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SEL20TC | |||
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レンズデータ
レンズ仕様 | ||
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名称 | FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS | |
型名 | SEL100400GM | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 100-400 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 150-600 | |
レンズ構成 (群-枚) | 16-22 | |
画角 (APS-C) *1 | 16°-4°10' | |
画角 (35mm判) | 24゚-6゚10' | |
開放絞り (F値) | 4.5-5.6 | |
最小絞り (F値) | 32-40 | |
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.98 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.12-0.35 | |
フィルター径 (mm) | 77 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
テレコンバーター (1.4x) | SEL14TC | |
テレコンバーター (2.0x) | SEL20TC | |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 93.9 x 205 | |
質量 約 (g) | 1395 (三脚座別) | |
付属品 | ||
フード (型名) | ALC-SH151 | |
レンズフロントキャップ | ◯ALC-F77S | |
レンズリヤキャップ | ◯ALC-R1EM | |
ケース | ソフトキャリングケース | |
その他付属品 | 三脚座 |
F値の変化
F4.5 | F5.0 | F5.6 | |
焦点距離 | 100-115mm | 116-161mm | 162-400mm |
競合レンズ
- FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
- FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
- 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
- 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS
- 150-600mm F5-6.3 DG DN OS
- 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD
- 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
海外の評価
Dustin Abbott
- 比較的コンパクトながら、軽量化と優れたパフォーマンスを実現している。
- シグマやタムロンのようなコンシューマーグレードのレンズと比べて重すぎず、キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」やソニー「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」よりも軽量だ。
- 面白いことに直径はキヤノンより少し大きいが、全長はキヤノンよりも短い。キヤノンは手に取った際の密度が高く、確かに重く感じる。ソニーはモジュラーフレームとマグネシウム合金パーツを使用することで軽量化している。
- ソニーが防塵防滴仕様を簡略化しているという証拠はない。レンズマウントのガスケットは小さいが、鏡筒には17点のシーリングが施されている。さらに前玉には撥水撥油性のあるフッ素コーティングを採用している。
- キヤノンとレンズの機能性は驚くほど似ている。ただし、キヤノンは光学手ぶれ補正のモードが一つ多く、ソニーはフォーカスホールドボタンを3カ所に配置している。
- ズームリングにロック機能は無いが、キヤノンと同じく抵抗量を変化させることが出来る。
- レンズにはAF/MFスイッチ、2ポジションのAFリミッター、OSSのスイッチ、2ポジションのOSSモードセレクターがある。
- 三脚リングはノブで簡単に操作可能だ。ただし、三脚座を完全に取り外すことが出来ない。取り外し方はキヤノンよりも簡単だ。
- キヤノン・ソニーどちらの三脚座もアルカスイス互換のプレートとなっていないのは残念だ。
- レンズフードのデザインもキヤノンとよく似ているが、ソニーはもう少し良好だ。フードの先端はゴムでカバーされているのでレンズを垂直に置きやすい。
- ズームリング・フォーカスリングはどちらも良好だ。
- キヤノンと同じ最短撮影距離(0.98m)だが、最大撮影倍率はソニーが僅かに良好だ(0.35倍:0.31倍)。これはつまりフォーカスブリージングがキヤノンより小さいことを意味している。
- DDSSMは2基のリニアモーターを相互に連動してフォーカスレンズを駆動している。(訳注:超音波駆動のDDSSMとリニアモーターのフローティングフォーカスです)α9シリーズのように優れたAF性能のカメラと組み合わせることでアクション撮影が簡単となる。高速連写で被写体を追従し、ほとんどミスショットが発生しない。オートフォーカスは完璧に近い。
- 100mmには僅かな糸巻き型歪曲と適度な周辺減光が発生する。どちらもレンズプロファイルで完全に補正される。
- 400mmでは糸巻き型歪曲がもう1~2%大きくなるが、とても軽微な影響に違いない。周辺減光も同様であり、このクラスのレンズとしてはとても穏やかだ。
- 周辺減光はキヤノンよりも遥かに少なく優れたポイントだ。
- 100mm F4.5は全体的に優れたシャープネスだ。極端な四隅を除いてキヤノンよりもシャープネスとコントラストが少し優れている。絞っても非常に穏やかな改善しか得られない。
- 115mmでF5となり、162mmでF5.6まで絞り開放F値が大きくなる。200mmの時点でキヤノンの絞り開放F値はF5.0だ。
- 200mmでは100mmと比べてコントラストに穏やかな傾きが見られる。解像性能はフレーム全体で一貫している。F8まで絞るとコントラストは向上するが大きな改善は得られない。
- 400mmの画質は大きく低下しないものの、少しソフトとなる。コントラストは200mmと同じだが、ディテールはそれほど解像しない。キヤノンの中央領域は同等だが、周辺は遥かにシャープで、四隅は僅かにコントラストと解像度が優れている。見比べて気づくか気づかないかの違いだ。
- 実写でも解像度は良好だが、コントラストは並外れた性能では無い。
- ボケ描写にはそれほど感銘を受けていない。後ボケは騒がしいと感じる状況がいくつかあった。
- 倍率・軸上色収差の問題は全くない。
- 太陽をフレームに入れて絞ると顕著なゴーストやフレアが発生する。ただし、このようなレンズで厳しい逆光となるシーンは珍しいはずだ。
- 全体的に見て非常に優れた光学性能だが、他社と差別化できる領域は見当たらない。
使い勝手が良く、優れた競争力のあるレンズだ。とは言え、競合レンズよりも高価な値付けを正当化する「何か」が足りていない。優れたレンズではあるが、スペシャルなレンズでは無い。
実際「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」がGシリーズとなっているのに、なぜこのレンズがGMシリーズとなっているのか理解できない。
しかし、優れた性能と携帯性を重視する場合にとても魅力的な選択肢であることに違いは無い。「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」より軽量ながら素晴らしいAF性能と競争力のある画質を実現している。良好な性能のカメラと組み合わせることでほぼ非の打ち所がないAF性能となるだろう。
長所:比較的軽量・防塵防滴・豊富な機能と操作性・とても高速かつ正確で静かなAF・優れた追従性能・ズームレンジ全域で良好なシャープネス・低歪曲・周辺減光が少ない・良好な色収差補正・ボディ内手ぶれ補正と連携
短所:同クラスでは高価・FE200-600mmGは遥かに手頃な価格で同等のパフォーマンス・ボケが少し騒がしい・絞り開放 F5.6となるのが早い
Dustin Abbott:Sony 100-400mm F4.5-5.6 G Master OSS Review
The Digital Picture:高価だが望遠ズームとして優れた選択肢
- このレンズにおける最大絞りはF4.5だが、これは焦点距離が100-115mmの間でしか使うことが出来ない。さらに望遠側へズームすることで1/3?2/3段は暗くなる。
- 手ぶれ補正は400mmで1/15秒のシャッタースピードを使った場合にほぼ全ての画像がシャープであると言う結果に至った。この結果はとても良好なものだ。
- 解像力はズームレンジ全域で絞り開放から隅から隅までシャープである。このレンズは絞り開放を躊躇せずに使う事が出来る。300mmの絞り開放で四隅が極僅かにソフトだが、1段絞ると小さな問題が解消する。
- 絞り値によるフォーカスシフトの問題は無い。
- 周辺減光は広角・望遠端の絞り開放で2EV、中間域で1.5EVほどだ。
- 歪曲は100mmで僅かな糸巻き型だ。全体的にこのレンズは歪曲補正が優れている。
- 玉ボケは十分に丸みを帯びているが、100mmと250mmで特に強い同心円状のリングが見られる。
- オートフォーカスはAF-Sでほぼ全ての画像が正確にピントを得ていた。良光な環境ではとても高速、低輝度な環境ではAFが遅くなりハンチングすることがある。AF-Cを使うとハンチングが省略される可能性があり、見違えるほど速くなる。
- フォーカスリングはとても滑らかに動作するが、少し軽すぎる。さらに回転速度に応じてピント移動量が変化する機能は個人的に好きでは無い。しかし、従来のレンズよりも厄介なものでは無くなっている。
- ×1.4テレコンを装着しても良光な環境であればオートフォーカスは良好なままだ。しかし、屋内の暗いシーンではフォーカスが遅くなり、場合によってはハンチング後に失敗することがある。
- ×2.0テレコンはF9-F11の最大絞りとなる。恐ろしくは無いが、800mm F11は画質が少し粗いと感じるだろう。倍率色収差は顕著に増加する。オートフォーカスに影響を与えるが、屋外ではまだ使いやすい状態だ。暗い状況ではフォーカシングが遅く失敗する。
- α7シリーズは小型だが、このようなレンズをグリップするには不十分な大きさだ。ソニーのカメラデザイナーは手が小さいのではないか?
- レンズは軽量であるため手持ち撮影が容易だ。
- フードはプラスチック製だが厚みがあり非常に硬い。内側には植毛されている。偏光フィルターの操作窓が付いているが、これが使いやすいとは思わない。窓はもう少し大きい方が良かった。
- 価格はこのクラスのレンズとしては最も高価だ。しかし、画質・性能・有用性を考えると相応しい。
このレンズは超望遠ズームを必要とする人にとって優れた選択肢だ。
ePHOTOzine:高価だが確かな性能を持っている
- α7R IIとのバランスは良好であり、厄介なサイズでは無い。
- バイワイヤ式のフォーカスリングは適切な減衰性を持ち、非常に正確な動作である。
- ズームリングには減衰性をシームレスで変化させることが可能な機能が付いている。これにより様々な条件に対応させることが出来るだろう。
- α7R IIとの組み合わせではオートフォーカスは明らかに速くないが、解像力は良好だ。このレンズを理想的に使うためにはα9が必要だろう。
outstanding | excellent | verygood | good | soft | ||
100mm | center | F4.5-F16 | - | F22 | - | F32 |
eage | F4.5-F11 | F16 | F22 | - | F32 | |
200mm | center | F5.6-F16 | - | F22 | F32 | - |
eage | F5.6-F16 | F22 | F32 | |||
300mm | center | F5.6-16 | - | F22 | F32 | - |
eage | F8-F11 | F5.6-F16 | F22 | - | F32 | |
400mm | center | F5.6-F16 | - | F22 | - | F32 |
eage | - | F11-F16 | F5.6-F8 F22 |
- | F32 |
- 色収差は特に100mmと400mmの中央フレームで良好に補正されている。四隅では若干だが色づきを確認できるが良好な補正である。超望遠レンズとしては顕著に良好な性能だ。
- 歪曲は100mmで0.34%、200mmで1.43%、300mmで1.47%、400mmで1.51%なので補正する必要もないだろう。
- フレアは極端なコンディションでのみ発生し、僅かにコントラストが低下する。
- ボケはとても滑らかだ。高解像にも関わらず粗っぽくなく、非常に満足できるものだ。
- 手ぶれ補正は驚くことに5段分の補正効果を発揮している。
このレンズは他のメーカーが提供する同クラスよりもやや高価だが、あらゆる面で優れた性能を持っている。間違いなくエディターズチョイスに値するレンズだ。
長所:優れたシャープネス・非常に良好な色収差補正・低歪曲・高速で静かなAF・美しいボケ・バランスの取れたエルゴノミクス・防塵防滴・ズームリングの減衰性・逆光耐性
短所:価格
PhotographyBlog:安く無いがそれに見合う価値を持っている
- 100-400mm GMはかなり大きなレンズだが、一眼レフ用に設計されたものは遥かに大きい。
- 重量は1395gだ。α9で使用する場合は極端にアンバランスとは感じないが、α6500のような小型ボディで使う場合には少し扱いづらいかもしれない。
- オートフォーカスはとても高速で正確だ。α9の20コマ連写と組み合わせることで打率が向上するだろう。スポーツやアクション撮影の決定的瞬間には理想的な組み合わせだ。
- フォーカス音は静かで慎重さが求められる野生動物の撮影や動画撮影に最適だ。インナーフォーカスのためピント操作によるレンズ鏡筒の伸縮は発生しない。
- 三脚座は取り外し可能だ。
- このレンズで色収差を見つけることは非常に困難だ。とても見事な収差補正のパフォーマンス。
- 周辺減光は100mmの広角側で発生するが、400mmではほとんど目立たない。
- 歪曲はあまり問題とならない。
- ボケはとても魅力的だ。
- 100mmシャープネス…絞り開放から中央はとても良好、F8まで絞るとさらに良くなる。F16まではその状態が維持されF22から低下、F32ではややソフトとなる。四隅はF16~F22で最も良好だ。
- 135mmシャープネス…絞り開放から中央はとても良好、F8まで絞るとさらに良くなる。F16まではその状態が維持されF22から低下。F32?F36ではソフトとなるが、プリントやウェブ素材として使うならばまだまだ良好だ。四隅もまた素晴らしい、最もシャープとなるのはF8?F16の間だ。
- 200mmシャープネス…絞り開放から中央はとても良好、F8まで絞るとさらに良くなる。F16まではその状態が維持されF22から低下。F32?F36ではソフトとなるが、プリントやウェブ素材として使うならばまだまだ良好だ。四隅もまた素晴らしい、最もシャープとなるのはF8?F16の間だ。
- 300mmシャープネス…中央はF8~F16の間でベストとなる。絞り開放とF22~F32の間はややソフトだ。四隅はF8~F16がベストでF22はややソフトとなる。
- 400mmシャープネス…ベストはF8~F16だが、F5.6やF22の絞り値でもまだまだ優れた画質だ。F32~F40は明らかにソフトだが、プリントやウェブ素材として使うならばまだまだ良好だ。四隅はF8~F22までベストな結果を出している。
様々なαEマウントカメラと組み合わせることが出来るレンズだが、中でもα9との組み合わせで特別な結果を出すことが出来る。野生動物などの撮影には素晴らしい選択肢となるだろう。
価格は決して安くは無いが、高性能で適切な対応力を持っている。金額に見合う価値を持っているレンズだ。
IMAGING RESOURCE:単焦点並の画質
- 非常に強固な造りだ。
- 防塵防滴仕様の重いレンズだが、超望遠に慣れているユーザーならばとても扱いやすいだろう。
- フードはレンズの外観にフィットするだけでなく、偏光フィルターを操作する窓が付いている。
- α7 IIとの組み合わせではとてもバランスが取れている。しかし、α6500と組み合わせるとレンズが大きく見え、フロントヘビーなバランスとなる。
- 三脚はとても頑丈だ。
- マニュアルフォーカスリングは滑らかに動作する。個人的な意見だが、少し緩く微調整が難しい。とは言え、このレンズをマニュアルフォーカスで使うユーザーは少ないはずだ。
- フルフレームで使う400mmですらフレーム全体で高いレベルのシャープネスを発揮している。このレンズには妥協がない。どの焦点距離でも非常に優れた性能を持っている。
- ズームレンズは一般的に単焦点レンズを同じような光学性能を持たないものだが、このレンズは100mm?400mmまでシャープな描写を保っている。
- 周辺減光はほとんど見られない。
- 逆光耐性は強力だ。レンズフレアを発生させる方が難しい。
- ダブルリニアとダイレクトドライブSSMの組み合わせで駆動するオートフォーカスはズームレンジ全域で高速だ。
- α7 IIとの組み合わせでAFが唯一迷ったのは400mm前後のみだ。それ以外は短時間で合焦する。
- このレンズはあらゆる面で優れている。しかし、これは完璧では無く低照度環境において絞り開放F5.6となるズームレンジにおける動体撮影が難しい。高感度性能の高いレンズと組み合わせるべきだろう。
好きなところ:優れたレンズの造り、優れた画質、色収差の良好な補正、ズームレンジ、見事な接写性能、高価だが貴重な超望遠
嫌いなところ:APS-Cボディではフロントヘビー、望遠側で近接撮影をする場合にAFが遅くなる、フォーカスリングが緩い、三脚の足を取り外すのが難しい
単焦点並のとてもシャープな画質、多様性、品質、光学品質、そして価格を考慮すると100-400mm GMは大成功だ。安いレンズでは無いが、買う余裕があるのならば買うべきレンズの一つだ。
DxOMark:優れた400mmの解像力を持つレンズ
FE100-400 α7R II |
EF100-400 IS II 5Ds R |
120-300 S 5Ds R |
|
総合評価 | 29 | 26 | 35 |
解像力 | 36 | 24 | 32 |
透過率 | 5.9 | 5.6 | 2.8 |
歪曲 | 0.4 | 0.2 | 0.2 |
周辺減光 | -0.8 | -1.1 | -1.1 |
色収差 | 5 | 4 | 7 |
- このレンズはソニーFEラインナップの中では最も長いレンズだ。高レベルのシャープネス、低色収差と周辺減光を持ち、高いDxOMarkスコアを達成した。光学性能では人気のキヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」を上回り、プロに人気のシグマ120-300 F2.8 Sと同等だ。
- 面白いことに遥かに高価なキヤノン「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」よりもシャープネスが良好である。興味深いのはα7R IIよりも高画素なEOS 5Ds RとEF・シグマレンズとのの組み合わせよりもα7R II+FE100-400mmのシャープネスが高い。
- 驚くべきは400mmのパフォーマンスが高く、300mmよりもフレーム全体で均一なパフォーマンスを得ることが出来る。これは見事なパフォーマンスだ。
- 0.5%の歪曲はこのカテゴリではやや高い数値だが、野生動物やスポーツでは問題になることは無いだろう。
- 倍率色収差はズームレンジ全域、絞り値全域でとても低い数値だ。
- 5000万画素の5Ds Rを使ったキヤノンよりもソニー100-400mmは良好な性能だ。優れた性能は全体的にキヤノンを上回る。
- 400mmを含めて絞り開放から優れたパフォーマンスを発揮する。絞るとズームレンジ全域でシャープだ。
- シグマ「120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports」との比較では、FE100-400mmはとても似た性能だ。
- このようなズームレンズは広角側でシャープになる傾向があり、特に望遠側で色収差の問題が発生する。最近のレンズではキヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」でやや改善傾向が見られたが、ソニーFE100-400mmは劇的な進化を遂げている。何よりも400mmにおける画質は望遠ズームとしては最も良好なレンズだろう。
- さらにサイズがFE70-200mm F2.8とサイズがあまり変わらないことは良いポイントだ。
CAMERA LABS:ファーストインプレッション
- このレンズは直径94mm、長さ205mm、重量1395gとソニーミラーレス用レンズとしては最大クラスだ。扱いづらくは無いが、大きなボディに装着した方がバランスは良いだろう。α9には良さそうだが、α7シリーズやα6000シリーズのように小さなボディでは長時間使いたいとは思わない。
- 他のGMasterと同様に造りはしっかりしており、ズームリングやマニュアルオーカスリングは滑らかだ。ズームリングのトルク調整は完全にロックできるものでは無いが、自重落下は防ぐことが可能だ。
- ズーミングすることで鏡筒はかなり伸びる。
- 脱着可能な三脚座とロックボタン付きのプラスチック製フード(操作窓付)を備えている。フィルター径は77mmだ。
- 鏡筒にはフォーカスホールドボタンが3か所設置されている。カスタマイズ可能だが、全て同じ設定となる。
- 既存のFEレンズとしては最長の焦点距離を持つこのズームレンズはSEL14TCとSEL20TCのテレコンバーターと互換性がある。
- 最短撮影距離は0.98mと特に性能が良いと言う訳では無いが、最大撮影倍率は0.35倍までクローズアップ可能だ。接写時においても鮮明な描写を得ることができた。
- このレンズはダブルリニアモーターとダイレクトドライブSSMの組み合わせでとても高速なAFが可能だ。同時にズームレンジ全域、ピント距離全域に渡ってシャープネスを維持している。
- α7R IIとα9の組み合わせで使ったところ、とても感銘を受ける結果となった。特にα9とのコンビネーションは撮影に苦労する事が無い。
The Photobrographer ファーストインプレッション
- FE100-400mm GMの外観は多くの点でAマウントの70-300mmと似ている。しかし、とてもコンパクトだ。
- もちろんこのレンズはインナーズーム式ではなく、望遠側にズームするほど鏡筒は伸びる。
- 撮影技術の優れたプロのスポーツ写真家ならばこのレンズを使うのは容易いものだろう。しかし、正直に言うとかなり難しかった。しかし、野生動物ならばもっと簡単に撮影できるかもしれない。
- α9との組み合わせでのオートフォーカスはとても魅力的だ。動いている被写体に容易にピントを合わせることが出来る。ただし、これはソニーが主催する会場での感想なので、ソニーのあずかり知らないところで突っ込んだテストを行う必要があるだろう。
競合レンズ
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
特設ページはコチラ
レンズ構成 (群-枚) | 13-16 | |
---|---|---|
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.9 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.31 | |
フィルター径 (mm) | 72 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
テレコンバーター (1.4x) | ? | |
テレコンバーター (2.0x) | ? | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 84 x 143.5 | |
質量 約 (g) | 854 |
F値変動の汎用望遠ズームレンズながらちょっと高めの価格設定となっているレンズ。FE100-400 GMとの重量差が500g程度しかないので、資金に余裕があるのであれば100-400 GMの方がおススメ。
100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | C
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レンズ構成 | 15群21枚 |
---|---|
最小絞り(W端) | F22 |
フィルターサイズ | φ67? |
画角(35mm判) | 24.4°? ? 6.2° |
最短撮影距離 | 160cm |
最大径 × 全長 | φ86.4? × 182.3? |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最大倍率 | 1:3.8 |
重さ | 1,160g |
電磁絞り テレコン対応 簡易防滴 MC-11対応 USB Dock対応 |
ソニーEマウント用アダプタ「MC-11」を介して使うことが出来る一眼レフ用超望遠ズームレンズ。MC-11には正式に対応しているので、あとはMC-11とαシリーズとの相性のみチェックすれば問題無く使用可能。現状でFEマウントにおいて安価に超望遠ズームを楽しむことが出来る貴重な選択肢。
更新履歴
- 2017.10.12:The Digital Pictureを参考サイトに追加しました。
- 2017.8.30:PhotographyBlogを参考サイトに追加しました。
- 2017.8.2:IMAGING RESOURCEを参考サイトに追加しました。
- 2017.7.30:KASYAPA・フォトヨドバシを作例に追加しました。
- 2017.7.29:DxOMarkのレンズスコアが公開されました。キヤノンEF100-400mmよりも良好な性能のようです
- 2017.7.28:本日発売日ですね。すでに国内外では作品が公開され始めています。作例にPHOTOHITO・Flickr・PhotographyBlogを追加しました。
- 2017.7.18:デジカメwatchを参考サイトに追加しました。
- 2017.7.14:予約販売が開始されました。7月28日発売予定
- 2017.7.13:カメラ専門店のチラシを見る限りでは14日から予約開始とのこと。
- 2017.5.24:作例リンクにDPREVIEを追加しました。
- 2017.5.22:価格.com口コムをレビューリンクに、参考サイトにCAMERA LABSのファーストインプレッションを抄訳し追記しました。
- 2017.4.28:The Photobrographerのファーストインプレッションをレビューに追加しました。
- 2017.4.21:国内公式アナウンスがありました。7月発売予定で先行予約開始は未定とのこと。
- 2017.4.20:レンズの特徴を追加
- 2017.4.20:公式発表を受けてページを作成。ひとまずα9 ILCE-9を先に作成しているので、こちらはひとまずページのみ。参考に海外のSONY公式リンクを掲載。