このページではキヤノンのハイエンド一眼レフ「EOS-1D X Mark III」に関する最新情報・噂を収集しています。
最新情報
- キヤノンがEOS R3・R5・R6・1D X Mark III用の最新ファームウェアを公開 2024年3月26日
- キヤノン「R3」「R5」「R6 II」「R8」「1DX III」用の最新ファームウェア公開 2023年9月26日
- キヤノンがEOS-1D X Mark III用の最新ファームウェア Ver1.7.1を公開 2023年3月30日
- キヤノンが「EOS-1D X III」「EOS R6」用の最新ファームウェアを公開を停止 2023年3月8日
- キヤノンが「EOS-1D X III」「EOS R6」「EOS R7」「EOS R10」用の最新ファームウェアを公開 2023年3月2日
- キヤノンがEOS-1D X Mark III用ファームウエア Ver1.6.2を公開 2022年10月20日
- キヤノン旗艦モデルのデジタル一眼レフ終了へ 2021年12月28日
- 「EOS R3」と「EOS-1D X Mark III」の外観やスペックの違い 2021年9月14日
- キヤノンが「1D X Mark III」「R6」の最新ファームウェアを公開 2021年7月8日
- キヤノンが「EOS R5・R6」「EOS-1D X Mark III」のファームウェアアップデートを公開 2021年3月30日
データベース
購入早見表
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更新履歴
- 2021-12-02:スポーツ時の頭部認識に対応するファーウェアが公開されました。
- 2021-07-08:Canon Log3に対応するファームウェアアップデートが公開されました。
- 2020-08-27:ファームウェアアップデート「Version 1.2.0」が公開されました。
- 2020-02-17:作例サイトをいくつか追加しました。
- 2020-01-24:キヤノンが発売日を2月14日と告知。
- 2020-01-07:キヤノンが「EOS-1D X Mark III」を正式発表しました。
- EOS-1D X Mark IIIスペシャルサイト
- キヤノン「EOS-1D X Mark III」と「EOS-1D X Mark II」の外観・スペックの違い
海外の評価
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Canon EOS-1D X Mark III : le dernier des grands reflex??
- カメラの紹介:
・ニコン「D6」は「D5」のマイナーチェンジ感が強かったが、キヤノンは「EOS-1D X Mark III」でエルゴノミクスを強化し、20コマ秒の連写に対応し、優れたAFシステムを導入している。さらにボディ内で最大5.5KのRAW動画を記録可能だ。 - ビルド・外観:
・プロフェッショナルやハイアマチュア向けのカメラとし、前モデルと比べて構造は非常に良く似ている。これまでのカメラに慣れたフォトグラファーが混乱することは無いだろう。
・数少ない変更点の一つは、AF-ONボタンがタッチパッド操作に対応したことだ。ジョイスティックとは別に、AFポイントを素早く変更することができる。一般的なエルゴノミクスを損なうことなく、非常に効果的なコントロールだ。
・デュアルCFexpress Bカードスロットを搭載。5.5K RAW動画の内部記録も可能な超高速メモリーカードに対応している。
・ミニHDMI、RJ-45イーサネット、USB-C、フラッシュ同調、マイク、ヘッドホン、リモコン用のポートを搭載している。このようなカメラに期待されているものは全てあるさらにWi-Fiアダプターを装着したり、GPS/Wi-Fi/Bluettothも搭載している。
・バッテリーはUSB-C経由での充電に対応していない。専用の充電器を使う必要があるのは唯一の欠点だ。 - 携帯性:
・縦位置グリップ一体型の大きく重いカメラだ。悪天候や衝撃に耐えるように設計されている。 - グリップ:
・記載なし。 - 操作性:
・30以上のコントロールがあり、3つのスイッチ、2つのジョイスティック、3つのモニターを搭載している。
・ほぼ全てのボタンをカスタマイズできるので、機能を把握する必要がある複雑なカメラだ。
・操作性を理解できたら素晴らしい道具となることだろう。ライバルである「D6」はここまで高度なエルゴノミクスではない。
・一部のボタンはバックライト付きだ。 - 手ぶれ補正:
・ボディ内手ぶれ補正は搭載していないが、クロップで利用できる電子手ぶれ補正を搭載している。 - ファインダー:
・視野率約100%をカバーし、0.76倍の非常に快適なファインダーである。 - モニター:
・タッチパネルに対応した210万ドットモニタだ。メニューシステムも滑らかに操作することが出来る。
・モノクロのサブ液晶モニタを2種類搭載している。 - メニューシステム:
・記載なし。 - オートフォーカス:
・ファインダーAFはニコンと比べて僅かに劣るが、非常に応答性の高いカメラだ。
・ライブビューを使用する場合は非常に高いパフォーマンスを発揮する。
・低照度でのライブビューAFが非常に高速だ。
・応答性の高い一眼レフに違いないが、優れたハイブリッドカメラである印象が強い。
・ニコンと異なり、ファインダーでの瞳追従が可能だ。
・ライバルのD6とは異なり、ファインダーでの瞳追従が可能だ。従来の被写体追従性に満足している。ライブビューモードにすると、顔検出AFが可能となる。 - 連写性能:
・メカニカルシャッターはニコン「D6」が14コマ秒、ソニー「α9 II」が10コマ秒に留まる中、このカメラは16コマ秒での撮影が可能だ。
・電子シャッターを使うと20コマ秒まで連写速度が向上する。
・実写では15fpsの連写速度を実現しており、ほぼ公称値通りだと思われる。電子シャッター使用時は公称値通りの20コマ秒だ。
・バッファを目詰まりさせることはほぼ不可能だ。バッファが詰まる前にメモリーカード容量が一杯となるだろう。 - 高感度ISOノイズ:
・同じセンサーを使用している「EOS R6」よりも高感度ISOがより幅広くなっているl
・JPEGはISO3200までハイクオリティだ。それを超えるとJPEG出力時に強いノイズリダクションの影響が見られる。
・ISO12800でノイズ感が強くなり、ISO102400は画質が劣化し過ぎてまともな結果を得ることが出来ない。
・ISO感度ノイズはD6とほぼ同じだ。 - ダイナミックレンジ:
・-4EVまできちんとした復元が可能だ。
・ハイライトは+1.6EVまでである。 - 仕上がり機能:
・記載なし。 - 動画:
・静止画重視のカメラだが、最大5.5Kの12Bit RAW動画に対応している。フル画角の60fpsで内部記録が可能だ。
・RAW動画は1分で18GBの非常に重いフォーマットだが、キャリブレーションやレタッチの自由度は高い。同時に別のカードスロットへ4K出力も可能だ。
・クロップ無しでDCI 4K 4:2:2 10Bitの60fps撮影が可能だ。
・ただし、4K 60pではAFを使用することが出来ない。AF対応は30fpsまでである。
・60pでAFを利用したい場合、Full HDかクロップした4Kを使用する必要がある。
総評
EOS-1D X Mark IIIは興味をそそられるカメラだ。プロ向けの縦位置グリップ一体型カメラだが、ふたを開けてみるとハイブリッドカメラとして非常に完成度が高いことがわかる。たとえニコン「D6」がAFの応答性と画質でわずかに上回っていたとしても、高性能スポーツ一眼レフであることに変わりはない。さらに、これまでのデジタル一眼レフにはない、連写性能を実現している。
また、このジャンルに特化したハイブリッド機としては一歩先を行く、デジタル一眼レフカメラで最も充実した動画モードを実装している。まだミラーレスカメラを導入できない人にとって、汎用性と信頼性は期待以上のものだ。
ミラーレスを受け入れる人にとって、EOS R5とR6は特にオートフォーカスが魅力的と感じるはずだ。もしも他社への乗り換えも厭わないのであれば、ソニーがα9 IIを用意している。
長所:良好な仕上がりのボディ・防塵防滴・完璧でカスタマイズ可能なエルゴノミクス・タッチパネル・デュアルCFexpress・20コマ秒連写・無制限バッファ・応答性の良い顔検出・ISO6400までのノイズ耐性・高い機能性の動画・5.5K RAW動画
短所:大きく重い・ボディ内手ぶれ補正なし・固定された液晶モニタ・ノイズリダクションが強いJPEG・ファインダーでの低照度AF・4K 60pはAF非対応・給電非対応
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Canon EOS-1D X Mark III?Review
- 最新のキヤノン最高級フルサイズ一眼レフカメラだ。新開発の2010万画素センサーと最新DIGIC Xプロセッサを搭載している。連写速度はライブビューで20コマ秒、ファインダーで16コマ秒に対応しており、バッファは最大でRAW・JPEG1000枚まで撮影可能だ。
- このレビューを執筆時点で、多くのプロフォトグラファーがパンデミックの影響で仕事が減っている。6,499.99ポンドのハイエンド一眼レフを投入する最適なタイミングとは言えないが、キヤノンは前向きに取り組んでいるようだ。
- このマグネシウム合金ボディの2010万画素センサー搭載モデルは、ライバル「D6」と同じく、間違いなく2020年東京オリンピックに間に合うように開発されてきたカメラだ。オーバーホールされたAFシステムとセンサーを搭載し、時にAF追従性能や画質、通信機能は劇的に改善している。
- さらにライブビューで追従20コマ秒の連写速度を実現しており、これは電子式・機械式シャッターで対応している。ファインダーを利用する場合は16コマ秒だ。
- AFセンサーは前モデルの28倍の中央解像度を備え、高精度なAFが必要な時に魅力的な選択肢となる。
- 次世代の画像フォーマット「HEIF」に対応している初のEOSカメラだ。このフォーマットでは10Bitの画像データをJPEGと同じファイルサイズで保存できる。
- 次世代のメモリーカード「CFexpress」を採用しており、従来のCFastと比べて3倍以上の書き込み速度を持つ。これにより、1000枚を超えるRAWの連続撮影に対応している。デュアルスロットのプロらしい仕様だ。
- WiFi/Bluetoothを搭載した初のEOS-1シリーズとなる。
- LP-E19バッテリーは光学ファインダー使用時にフル充電で最大2850コマの撮影が期待されている。
- モードダイヤルは存在しない。EOS-1シリーズではお馴染みだが、このようなシステムに慣れていないと、最初は戸惑うことだろう。
- 背面モニタは固定式だ。チルトやバリアングルは便利だが、堅牢性を考慮すると賢明は判断だと思う。
- 2020年のデジタルカメラとして、2000万画素の解像度は控えめに見えるかもしれない。ファイルサイズの平均は約10Mbだ。
- 高感度ISOでも鮮明でディテールに富んだ画質である。
- 色再現は忠実で自然な描写だ。彩度とコントラストは少しパンチがある。
文字通り機関銃のような音を奏でるフルサイズ一眼レフカメラだ。万人向けのカメラでは無いので、このカメラが本当に必要なのか見極めなければならない。価格だけでなく、ボディサイズに躊躇する人もいるだろう。サイズが気になる場合はミラーレスのほうが良い選択肢となる。
手袋を装着する人にとって、期待通り最高の道具となる。そして、看板広告などの解像度を求められない限り、あらゆるジャンルの撮影で限界を感じないカメラに仕上がっている。
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Canon EOS-1D X Mark III Review
- 主な改善点
ー210万ドットの背面モニタ
ー191点AF・155点クロスの新AFシステム
ー50万回の耐久シャッター回数
ー改良したローパスフィルター
ー動画:5.5K RAW・フル画角の4K 60p DCI
ー内蔵ステレオマイク搭載
ーWiFI/Bluetooth搭載
ー高速ギガビットイーサネット・USB-Cポート
ーCFexpress対応デュアルスロット
ー1.44kgまで軽量化 - 大きくしっかりとしたボディだ。重量があり、存在感のあるカメラである。
- 以前のEOS-1D Xユーザーであれば大部分のボタンが同じ場所にあるため、お馴染みの操作性となる。ただし、AF-ONボタンにわずかな変更点がある。
- フロントにカスタマイズ可能なボタンを4つ搭載しているほか、シャッターボタン周囲には欲しいボタンが所定の位置に収まっている。
- ボタンイルミネーションに対応している。
- 光学ファインダーは大きく明瞭だ。背面モニタは高解像で良好な視野角を備えている。タッチパネルに対応しており、メニューなどの操作が可能だ。
- メニューシステムは論理的でセクションごとに色分けされている。変更したい設定をすぐ見つけることが出来る。
- バッテリーライフは2850コマとMark IIより優れている。
- 色再現性は優れており、露出の信頼性は高い。ピントは正確で、連写撮影では16コマ秒?20コマ秒を利用可能だ。間違いのないカメラである。
- HDR PQ設定をオンにするとJPEGからHEIF出力へ切り替わる。ただし、このファイル形式は新しく、対応製品が少ない。
- ISO感度は100から102400まで利用可能だ。拡張感度としてISO50やISO819200を利用可能である。ノイズを最小限に抑える場合はISO100からISO1600の使用がおススメだ。低照度でもISO3200からISO25600では良好な結果を得ることが出来る。ISO51200ではノイズが強くなり、可能であれば避けたいISO感度だ。ただし、ウェブサイズであれば実用的な結果となる場合がある。ISO102400以降はノイズが非常に強いので避けるのがおススメだ。
- ホワイトバランスは混合照明下でも動作する。
- フル画角の4K動画に対応しているが、光学手ぶれ補正を搭載していないレンズでは三脚の使用がおススメだ。カメラの重量があるので手持ちでの動画撮影はおススメしない。
プロスポーツや野生動物のフォトグラファー向けに設計されたカメラだ。AFや連写速度に加え、過酷な環境でも使用できる頑丈なビルドクオリティを備えている。一眼レフカメラとしては高速連写に対応したモデルだが、20コマ秒の連写速度を達成しているミラーレスカメラは多い。しかし、1D Xのようなバッテリーライフを持つミラーレスカメラは存在しない。並外れたバッテリーライフと高速連写が必要な場合は検討してみると良いだろう。
長所:優れた画質・見事なノイズ耐性・高速AFシステム・高速連写・優れたバッテリーライフ・RAW現像
短所:HEIF出力の実用性・サイズ・重量・価格・ボディ内手ぶれ補正非搭載
DPReview
長所 | 短所 |
・JPEG/RAWどちらも優れた画質 ・優れたノイズ耐性とダイナミックレンジ ・クラス最高の動画画質と機能 ・最高のキヤノン製AF ・洗練されたエルゴノミクス ・素晴らしいタッチ操作 ・革新的なスマートコントローラー ・16/20fpsの連写性能 ・CFexpressカードで実質無制限のバッファ ・とても頑丈 ・強力なバッテリーライフ ・アマ/プロどちらも幅広い通信接続性 ・静止画/動画の簡単な切替 |
・OVF時の追従は最高ではない ・LVの被写体追従は非現実的 ・電子シャッター時のダイナミックレンジ ・カスタマイズの自由度 ・メニューがますます複雑に ・大きく重い |
- これまでで最高のデジタル一眼レフカメラだ。高速で頑丈、キヤノン製カメラで最高画質である。
- スマートコントローラーを含めて、オートフォーカスシステムは使いやすく、かつてないほど優れたパフォーマンスだ。
- HEIF出力に対応しており、ある程度の将来性が保証されている。(ただしモニターをアップグレードする必要がある)
- カメラの通信接続性はアマ・プロどちらにも新しい可能性を開くものだ。
- これほど動画撮影の優れた一眼レフカメラは無い。4:2:2 10Bit C-log 内部記録に対応し、正確で使いやすいAFを利用でき、静止画から動画への切替も容易だ。カメラの重量とサイズが気にならない限り、ハイブリッドカメラと強く主張できる。
- オートフォーカスは優れているが、ファインダーを介した被写体追従性能はソニーα9やニコンD5などの競合他社が優れている。
- ただしライブビューでEOS-1D X Mark IIIは競合他社とのギャップを埋め、顔が隠れているにも関わらず被写体の顔を簡単に追従する。
- α9 IIとの比較
・ソニーはスポーツカメラセグメントで比較的新参者だが、EOS-1D X Mark IIIと同等のパフォーマンスと競争力を備えている。
・ソニーの20コマ秒連写は電子シャッター限定のため、キヤノンの20コマ秒メカシャッター連写と比べて時々バンディングが発生する可能性がある。
・多くの人にとってα9 IIのコンパクトサイズがメリットとなるが、キヤノンの動画仕様は間違いなく優れている。
・ソニーのJPEGにおけるディテールは優れているが、色やダイナミックレンジはキヤノンが好ましい。 - ニコンD6との比較
・D6のテストが完了していない。それでもD5は手堅いスポーツカメラの選択肢だ。
・ニコンの3Dトラッキングはまだ強みとなる。
・キヤノンほどの連写性能では無いが、JPEGは大好きだ。
・低照度における高感度ISO画質はベストである。
・ダイナミックレンジはキヤノンが遥かに優れている。
・動画撮影に興味がある場合もキヤノンが有利だ。
誰もがEOS-1D X Mark IIIの可能性を最大限に発揮できるとは思えないが、カメラを使うのは簡単であり、誰にも制限をかけないように設計されている。どんな状況でも「撮れる」ようにしてくれるカメラであると同時に、写真を撮る際に邪魔にならないようにしてくれるカメラでもある。
「デジタル一眼レフは古い」と主張する人もいるかもしれない。しかし、一部のプロや多くの機関がミラーレスに移行する準備ができていないのは事実だ。
そんな人たちにとって、EOS-1D X Mark IIIはライブビューボタンを押すたびにミラーレスの未来を感じることができると同時に、今後何年にもわたって満足感を与えてくれるだろう。
DPReview:Canon EOS-1D X Mark III review
DXOMARK
総合 | 色深度 | DR | 低照度ISO | |
LUMIX S1R | 100 | 26.4 | 14.1 | 3525 |
Nikon D850 | 100 | 26.4 | 14.8 | 2660 |
α7R III | 100 | 26.0 | 14.7 | 3523 |
α7R IV | 99 | 26.0 | 14.8 | 3344 |
α9 II | 93 | 25.0 | 14.0 | 3434 |
1D X Mark II | 88 | 24.1 | 13.5 | 3207 |
D5 | 88 | 25.1 | 12.3 | 2434 |
1D X Mark III | 83 | 23.4 | 13.4 | 2445 |
- DXOMARKスコアは83だ。フルサイズ・中判センサーのデータベース全体における63位である。これは少し驚く結果となった。
- 拡張ISO50を備えているが、ダイナミックレンジはISO 100と全く同じだ。どちらも実効ISO感度が136と比較的高く、最大ダイナミックレンジが13.4EVと少し低くなっているのは驚くことでは無い。
この数値はEOS-1D X Mark IIとほぼ同じだが、クラス最高のD8500やα7R IVと比較すると差がある。 - 色深度は最大で23.4Bitと十分だが、ニコンD5やEOS-1D X Mark IIなど他のスポーツカメラと比べて少し劣っている。スタジオカメラなどと比べると最大で3Bitほど低い。
- ISO 50におけるダイナミックレンジは強力なものでは無いが、高感度ISOにおけるダイナミックレンジは非常に優れており、ノイズレベルは適切に抑えられている。ただし、低照度性能はα9 IIに劣る。
比較
- 色深度
・低感度における最大色深度は低いものの、ISO800以上の設定ではD5やα9 IIにとても近い数値だ。
・色深度はISO感度が高くなるにつれて減少する。α9 IIはISO 102400で僅かに上回る。
・ISO12800設定(実効ISO感度 21664)で最低画質のしきい値を下回り、ニコンとソニーはISO25600設定(実効ISO感度 9000前後)でしきい値を上回っている。このことはメーカーのISO設定について恣意性を浮き彫りとしている。 - ダイナミックレンジ
・ISO 50でもISO 100でも同じ実効感度136だ。これがダイナミックレンジを制限している。ISO 50で最大13.4EVとなるが、これはα9 IIより僅かに狭い数値だ。
・3機種ともISO 50・100の特性は同じだ。ただし、α9 IIのISO 50・100は実効感度がISO 70と遥かに低く、1D X Mark IIIより読出しノイズが少ないことを示している。
・D5はα9 IIや1D X Mark IIIよりダイナミックレンジが低い。しかし、ISO 50?800のフラットな性能は印象的である。
・ISO3200までD5を上回るが、それ以降は同じような性能だ。ただし色深度と同じく最高感度設定2つでD5を上回っている。 - 低照度ISO
・ノイズレベルを適切に抑えているが、2016年に導入したD5と同等だ。α9 IIと同じ水準ではない。
・α9 IIとの差は0.5EVほどだ。
センサー性能は最先端と言えないが、驚異的なAF速度・連写速度・バッファを備えた見事なセンサーだ。ニッチな商品であり、既にレンズやシステムアクセサリーに投資している人にとってセンサー性能の差はカメラを乗り換える理由とはならないだろう。これからシステムを導入する場合でも検討する価値は大いにある。
DXOMARK:Canon EOS-1D X Mark III Sensor review
DPReview
The EOS-1D X Mark III shoots Canon's best-ever JPEGs
DPReview:The EOS-1D X Mark III shoots Canon's best-ever JPEGs
ISO感度ノイズ・JPEG
- 驚くべきことでは無いが、高感度ISO時のノイズレベルは前モデルよりも遥かに低くなっている。解像度の点でソニーα9が有利だが、同じ解像度にダウンスケールしてもキヤノンはまだ見事な画質である。
- ISO102800?204800の超高感度域ではニコンD5が最高のパフォーマンスを発揮する。
- スポーツの撮影では優れたJPEGも重視される。RAWファイルによる編集や送信が禁止されていたり、出来る限り迅速に小さなファイルを編集者に送信する必要があるためだ。
- EOS-1D X Mark IIIのJPEG初期設定が最適化されており(より小さな半径のシャープニングを使用)、Mark IIより全体的にディテールが改善しているのが分かる。ただし、α9と同等のディテールには至っていない。
- ノイズリダクションにおけるディテールとノイズ低減のバランスは前モデルより優れている。見事な描写だが、ソニーα9のノイズリダクションほどでは無い。
ダイナミックレンジ
- EOS-1D X Mark IIIのセンサーはISO不変では無い。ISO100のイメージを+6EV増感すると、ISO6499で撮影した時よりも著しくノイズの多い結果となる。
- ISO 200?400で撮影し、後処理で+4?5EV増感することでハイライト側のダイナミックレンジを確保することが出来る可能性がある。
- 「最も露出不足のイメージ」におけるファイルサイズは「明るいイメージ」のファイルサイズと比べて半分であることに注意して欲しい。
- シャドウ側を持ち上げた時のノイズはEOS-1D X Mark IIと比べて遥かに少ない。ニコンD5やα9と見比べても綺麗だ。(ISO 100 +6EV増感時)
- EOS-1D X Mark IIIのRAWは競合他社よりも柔軟性があり、多くの輝度差の大きなシーンによく耐えている。
- この新センサーは将来的にEOS R5のセンサー性能を予感させるものだと思う。実際、APS-C最新モデルのEOS M6 Mark IIはセンサー性能を大きく向上させている。
Mobile01
Canon EOS-1D X Mark III 評測報告|好料滿載的旗艦機皇!
- 外観に大きな違いは無いように見えるが、よく観察するとトッププレート周辺に違いを見つけることが出来る。
- 重量は1DX2より90g軽量化を遂げている。ただしボディサイズは同じだ。
- DIGIC XはHEIF出力や20コマ秒のライブビュー連写、5.5K RAW動画、4K 60p動画に対応している。これによりフラッグシップ一眼レフのみならず、あらゆる撮影ニーズを満たすことが可能だ。
- 光学ファインダー時はメカシャッターだが、ライブビュー時は電子シャッターも利用可能だ。
- 従来通りモードダイヤルは存在しない。不便に感じるかもしれないが、最も信頼できるスタイルだ。
- シャッターボタンのフィーリングがこれまでと異なっている。全押し時に反発力があり、連写中にボタンの押し込み具合を把握しやすくなっている。
- シャッター耐久回数は40万回から50万回まで向上している。さらに電子シャッターを活用することで寿命を延ばすことが可能だ。
- カメラにはWiFi・Bluetooth・GPSと通信機能が一通り揃っている。さらにWFT-E9Dを装着することでIEEE802.11ac(5GHz)2×2 MIMO対応の高速通信を利用可能だ。
- 背面モニターは耐傷・防汚コートが施された210万ドットのタッチパネル液晶だ。1DX2と異なり、メニュー画面の操作やピンチイン・ピンチアウトの操作に対応している。
- EOSとしては初めてボタンイルミネーションに対応した。これにより暗い環境でもボタン操作が簡単となっている。点灯に対応しているボタンは「MENU・INFO・Q・再生・拡大・削除・保護」だ。
- 光学ファインダーの仕様は1DX2と同じだ。
- 「スマートコントローラー」の搭載には驚いた。ボタンには赤外線センサーが組み込まれており、パソコンのマウスを操作するようにフォーカスポイントを移動することができる。手袋を装着した状態でも滑らかに操作可能だ。
- スマートコントローラーは初期設定でオフとなっている。使いたい場合は設定画面を確認してみよう。
- カメラ下部のサブ液晶モニタでデュアルカードスロットの出力設定を確認することが出来る。
- 1DX2はCFast+CFだったが、1DX3はデュアルCFexpressカードスロットに変化した。書き込み速度が向上しており、1分以上16コマ秒連写を継続できる。さらに5.5K RAWの書き込みにも対応している。
- メモリーカードを使ってカメラ設定の出力・読出が可能だ。
- アクセサリーポートはカメラ左側面に集中している。
- バッテリーは引き続きLP-E19だ。古いLP-E4Nと互換性があるものの、連写速度が遅くなる可能性がある。消費電力が改善しており、1DX2と比べて2倍のバッテリーライフだ。
- 1DX2と同じ解像度(2000万画素)だが、新設計のGDローパスフィルターを搭載している。しかし通常の撮影で1DX2と解像力の違いを見分けるのは難しい。
- 高感度ISO画質はISO6400まで良好、そしてISO12800まで許容できる。1DX2はISO102400で色被りがは始まるものの、1DX3はISO8129200でも色被りが無かった。高感度ISO性能は全体的に優れている。
- ダイナミックレンジの違いを見つけるのは難しいが、シャドウ回復時のノイズ抑制は1DX2より良好だ。
- 肌の色調は1DX2と比べて暖色傾向だ。
- ピクチャースタイルの設定項目に「明瞭度」が追加されている。
- HEIFファイルの色深度は10bitだがファイルサイズはJPEGと似ている。今のところHEIFを活用できる場面は少ないので、RAWやJPEGを使うのがおススメだ。
- AFセンサーはEOS史上最高のパフォーマンスだ。測距点は191点と多く、1DX2の61点と比べて約3倍である。さらにクロスセンサーは155点、全点でF8対応だ。
- AFセンサーの処理速度は従来比40倍、密度は28倍だ。測光センサーも36万画素から40万画素まで向上している。
- ライブビューAFは水平90%×垂直100%をカバーしている。さらに多点測距時は最大525分割となり、EOS Rの143分割と比べて遥かに多い。1DX3が3869ポジション、EOS Rが5655ポジションと逆転しているが、これは単純にセンサー画素数の問題だろう。
- ライブビューは顔検出に加えて瞳検出にも対応しており、既存のEOSより優れている。
- 追従特性カスタマイズには「オート」が追加されている。
- 1DX2は14コマ秒連写を12秒しか維持できないが、1DX3は16コマ秒連写で1分以上の連写が可能だ。
- ライブビュー時に電子シャッターを使った連写モードはブラックアウトフリーとなる。
- 4K 60p動画はどのような画質でも最大連続撮影時間は29分59秒だ。
- 5.5K RAW動画を編集するには非常に高性能なパソコンが必要だ。
- 4K 60p使用にAIサーボが必要な場合はDCI 4K 60p(クロップ)を選ぶ必要がある。デュアルピクセルAFはとても滑らかに動作する。被写体が大きく動いても問題は無い。
- 4K・FHDに関係なくCanon Logを利用可能だ。RAW動画を活用できない多くのユーザーにとって最も一般的なソリューションとなるだろう。
デジタル一眼レフを限界まで押し上げた。現在このカメラに匹敵するカメラはほとんど存在しない。多機能で取り上げるポイントは多いが、何よりも追従性能と連写性能が際立っている。そして5.5K RAW動画も可能な映像機器に匹敵する動画機能を備えている。
最も気になるのはカメラの重量だ。このカメラとレンズ3本を毎日持ち歩く気にはならない。特にライブビューを使う際は首と肩を悲しませる。
デュアルピクセルCMOS AFはとても成熟している。このシステムを実装したミラーレスの登場が楽しみだ。
長所:マグネシウム合金ボディ・防塵防滴・ボタンイルミネーション・スマートコントローラー・デュアルCFexpress+16コマ秒で1分以上連写可能・ライブビュー20コマ秒連写・ライブビューで瞳AF対応・追従特性「オート」・5.5K RAW動画・4K UHD/DCI 60p・FHD 120p・明瞭度・WiFi・Bluetooth・バッテリーライフ
短所:HEIFが普及していない・ボディ内手ぶれ補正
Mobile01:Canon EOS-1D X Mark III 評測報告|好料滿載的旗艦機皇!
参考:シャッター比較
参考:スマートコントローラー動作確認
参考:ファインダーAF
参考:ライブビューAF
参考:顔・瞳検出
参考:ライブビューAF+20コマ秒連写
*HDMI出力先のレコーダーにやや問題がある模様。
参考:顔・瞳検出 実写
参考:動画撮影時のサーボAF
DPReview Hands on
Hands on
AF
- 光学ファインダーのAFシステムは全く新しいものだ。Mark IIと同じカバーエリアだが、191点と密度が高くなり、155点がクロスタイプである。
- AFセンサーは従来のラインセンサーとは異なり、正方画素を初めて使用している。
- F8までの望遠レンズとテレコンバージョンレンズとの組み合わせでファインダーAFが可能だ。
- AFカスタマイズの「Case」には新しく自動調整「Caseオート」が追加されている。
- 再設計されたシャッターユニットは高速連写を実現し、ブラックアウト時間の短縮化に繋がっている。耐久回数は50万回と必要十分だ。
シャッターショックが気になる場合は電子先幕シャッターを利用可能である。 - Mark IIと同程度の解像性能だが、新開発のイメージセンサーは読み出し速度が高速化している。このため、完全電子シャッター時のローリングシャッターによる影響は非常に良く抑えられている。
- 新型プロセッサー「DIGIC X」はデュアルDIGIC 6+と比べて何倍も高速だ。センサー性能と組み合わせることで、ライブビュー時の20fps連写やとても見事な動画仕様を実現している。
動画
- 静止画・動画モードは撮影モードや露出設定を独立して記憶する便利な仕様だ。例えば、スポーツ撮影において静止画では1/1000秒を使用し、動画では1/50秒前後を瞬時に切り替えたい時に重宝する。
- なんとこのカメラでは5.5K RAW動画の内部記録が可能だ。ただし、6分で128GBの容量を使い切ってしまうことに注意したい。必要に応じてALL-I/IPB圧縮、4:2:2 10bit ログ撮影を使った滑らかでディテール豊富な4K 60pを利用可能である。4K 60pではデュアルピクセルCMOS AFを利用できないので、4K 30p以下に落とす必要がある。
- ボディ内手ぶれ補正は備えていないが、電子手ぶれ補正を利用可能だ。
AFスマートコントローラー
- AF-ONボタンはある種のトラックパッド機能を利用できるようになった。ボタン上で親指を動かすことでファインダー使用時・ライブビュー使用時どちらもでもAFポイントを移動することが出来る。
- 操作感度の微調整が可能だ。
- 光学技術に基づいたデバイスのため、厚い手袋を装着していても動作する。
- プリプロダクションモデルの段階で、このデバイスが上手く機能していると感じた。しかし、操作感度は好みが異なると思う。
- 正直に言うと、無意識のうちにジョイスティックを操作してしまうので、この操作に慣れるまで苦労した。少し練習すると、傑出した機能の一つとなるはずと考えている。
その他エルゴノミクス
- 背面ボタンの大部分をイルミネーションに対応させているため低照度での操作が簡単だ。
- タッチパネルはAFやメニューの操作に加え、ピンチイン・アウトでメニューを確認し易くなっている。
- 特定のファイルに音声メモを添付できるマイクとスピーカーが配置された。
トッププレート
- 特に驚くポイントは無いが、上部LCDを点灯させるとボタンイルミネーションも連動する。
- ホットシュー前のカバープレートとのみ非金属パーツの外装だ。ここに内蔵GPSやWiFi、Bluetoothが収まっている。
CFexpress
- 前モデルのCFast/CFと不揃いのカードスロットをやめ、CFexpressデュアルカードスロットを採用した。
- 高速書き込みに対応した非常に高価なメディアだが、5.5K RAW動画を利用するには重要な仕様である。また、連続撮影中にほぼ無限のバッファを与えてくれる。
- カメラ16fpsに設定すると、9時間以内にシャッター耐久回数の50万回に到達する。
バッテリー
- 引き続きLP-E19バッテリーを使用していることは既存1Dユーザーや代理店にとって朗報だ。
- 容量は増えていないものの、カメラの低消費電力化で撮影枚数が跳ね上がっている。
Digital Camera World Hands on
真のハイブリッドカメラ
- ソニーのフラッグシップミラーレスこそ最新技術の結晶と思われてきたが、キヤノンはイメージセンサー・メモリー・画期的なコントロール入力など、アクションシューティングにおける次世代スタンダードを打ち出してきた。
- ミラーレスと異なり、遅延が発生しない光学ファインダーを搭載している。さらに191点AFとDIGIC Xプロセッサー、そして40万画素RGB測光センサーを使って毎秒16コマの追従連写が可能となっている。顔検出ならば光学ファインダー使用時でも利用可能だ。
- 車の撮影でデカールやロゴでは無く、ドライバーの顔を優先していたのは見事だった。特にオープンカーで顕著となる。ヘルメットを着用していたとしてもEOS iTR AF Xがきちんと動作しているようだ。
- ライブビューでも新開発の2010万画素センサーとDIGIC Xプロセッサーによって毎秒20コマ秒の高速連写に対応している。
- 連写時はRAWまたはRAW+JPEGで最大1000枚の連続撮影に対応している。狂気のバッファ量だ。
- α9の2400万画素よりも低解像だが、新開発のローパスフィルターにより解像度は高まっている。2400万画素ほどシャープかどうかはまだ不明だが、実写では確かに十分なシャープネスを備えているように見える。
- HEIFファイルの出力に対応している。8bit JPEGより優れた再現性を備えており、従来と同じファイルサイズで4倍のデータ量を保持できる。
- 動画出力は5.5kのRAW動画を備えている。4K 60p時にAF/AE追従は出来ないが、4K 30p時に対応している。
- 内蔵WiFiは5GHz帯に対応していない。別途WFT-E9モジュールを導入する必要がある。
- スマートコントローラーの実装は注目に値する。非常に優れた操作性で素早くAFエリアを移動することが可能だ。
- 全体的な操作性は従来モデルと同様だ。EOS-1の精神を受け継いでいるカメラデザインだ。ただし、スマートコントローラーはAFセレクターの未来像そのものである。従来のジョイスティックはフレーム端から端まで移動するのが面倒だったが、この操作システムは非常に素早く操作できる。将来的に多くのカメラメーカーで採用される操作体系となるだろう。
- ボディレイアウトは同じだが、マグネシウム合金ボディは再設計されている。内部コンポーネントが変更されており、構造的に強化されているうえ、軽量化を実現している。
- ボタンイルミネーションの導入によって低照度での撮影が便利となっている。点灯するボタンは「MENU・Q・再生・拡大・ゴミ箱・鍵」だ。
他のキヤノン製品と異なり、本格的な次世代技術を導入した妥協なきカメラだ。ミラーレスの高精度や一眼レフのスピードを併せ持つ真のハイブリッドシステムである。さらに動画仕様はキヤノンにとっての転換点となる1台だ。
ソニーα9 IIのように小型軽量でもなければ、チルトモニタや5軸手ぶれ補正、5GHzWiFiのような機能は備えていない。
しかし、光学ファインダーや4K 60p、その他動画仕様、最先端のファイル形式と対応メディア、大容量バッテリー、スマートコントローラーなどは撮影時間の短縮などに繋がるはずだ。業界の新しいスタンダードとなるだろう。
Digital Camera World:Hands on: Canon EOS-1D X Mark III review
過去速報
キヤノンEOS-1D X Mark IIIのフルスペック情報【噂】
Canon Rumorsが開発発表のあった「EOS-1D X Mark III」について噂情報を発信しています。
正式発表が目前に迫っているようだ。これはEOS-1D X Mark IIIの仕様表である。前モデルと同じ2000万画素となっている。
EOS-1D X Mark III 仕様
- デュアルCFexpress
- センサーサイズ:35.9×23.9mm
- EFマウント
- 2000万画素
- 除塵機能(自動/手動)
- JPEG 8bit
- HEIF 10bit
- RAW 14bit
電子シャッター使用時は12bitA/D変換処理- 最大イメージサイズ:5472×3648
- ファインダー
・ペンタプリズム
・視野率100%
・倍率 0.76倍
・アイポイント 20mm
・視度調節 -3.0 ? +1.0 m-1(dpt)- オートフォーカス
・位相差検出
・191点(クロス 最大155点)
・測距輝度範囲 EV-4?21 F2.8 ISO 100)
・EOS iTR AF- ライブビューAF
・デュアルピクセルCMOS AF
・RAW動画・60p/50p動画時は使用不可
・3869ポジション
・525点
・瞳AF対応
・AFカバーエリア(90%×100%)
・測距輝度範囲 EV-6?18(F1.2 ISO 100)- 動画AF
・測距輝度範囲 EV -4?18(F1.2 ISO 100)
・サーボAF対応- 測光:
ファインダー:40万画素RGB+IR測光センサー(EV0?20)
ライブビュー:384分割測光(EV-3?20)- カスタムモード3枠
- ISO100-102400(H1 204800)(H2 409600)(H3 819200)
- アンチフリッカー
- 多重露光
- メカシャッター(電子先幕含む):30-1/8000秒
- 電子シャッター:0.5-1/8000秒
- シンクロ同調速度:?1/250秒
- 連写速度
メカ:?16コマ秒
電子:?20コマ秒- 連続撮影枚数
・JPEG L:1000枚以上
・HEIF L:1000枚言う
・RAW+JPEG L:1000枚以上
・RAW+HEIF L:350枚- タイムラプス
- 動画
・RAW 50/59.94p 2600Mbps
・RAW 29.97/25.00/24.00/23.98p 1800Mbps
・4K DCI ?59.94p ALL-I/IPB ?940Mbps
・4K UHD ?59.94p ALL-I/IPB ?940Mbps
・4Kクロップあり
・FHD ?119.9p ALL-I/IPB ?360Mbps- 4:2:2 10bit
- Canon Log対応
- 210万ドット カラー液晶タッチパネル
- GPS・WiFi(2.4GHz)・Bluetooth 4.2
- インターフェース
・USB 3.1 Gen2? C端子
・HDMI C
・3.5mmステレオミニ(マイク・ヘッドホン)
・N3端子
・WFT-E9接続対応イーサネット端子 RJ-45(1000BASE-T)- バッテリー:LP-E19
・ファインダー使用時2850枚
・ライブビュー使用時610枚- 158.0×167.6×82.6mm
- 1440g(SD/バッテリー含)
- 1250g(ボディのみ)
Canon Rumors:Here are the full specifications for the Canon EOS-1D X Mark III
とのこと。
Photorumorsのほうはフェイク情報を掴まされていたように見えますが、Canon Rumorsのスペックリストは比較的信憑性が高そうに見えます。
ここに来てフルスペック情報が出てきたという事は、やはりEOS-1D X Mark IIIの登場が迫っているのでしょうか?(追記:どうも国内ソースっぽいので期待度高めと見て間違い無さそう)
2800万画素と言った噂もありましたが、今回の情報では2000万画素を維持しているようですね。2020年のデジタルカメラとしては解像性能が少し物足りないような気もしますが、このカメラを求めている人にとって「2000万画素で十分」と言う声が多かったのかもしれませんね。
ファインダー用AFが新開発のセンサー(191点)に置き換わっていますね。ニコンD5の「153点AF」と同じく、1/3程度は補助的な役割となる測距点なのか?それとも全点選択可能な測距点となるのか…。
開発発表やAFセンサー以外で特にこれと言って目新しいポイントは今のところ無さそうに見えます。しかし、ライブビューAFはEOS Rシリーズを飛び越えて最新のAFシステムで間違い無さそう。どのようなライブビュー性能となるのか気になるところ。
まだこれらスペック情報が正確かどうか不明ではあるものの、4K 60pやRAW動画でデュアルピクセルCMOS AFが使えない点は気を付けておいたほうが良さそうですね。
EOS-1D X Mark IIIは目前に迫っている?【噂】
キヤノンの最新商品リストに「EOS-1D X Mark III」と「WFT-E9」が追加された模様。
キャノンの最新の商品リストに「EOS-1D X Mark III」と「WFT-E9」が追加。年末年始なので早めに追加した可能性もあるが、いつも通りなら1か月以内に予約開始されるはず。 #噂
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) December 24, 2019
以前から噂されている通り、2020年の早い時期に正式発表となる可能性が高くなってきたようです
もしこれが正確だとすると1月末までの正式発表が期待できそうですね。「EOS-1D X Mark II」がやはりオリンピックイヤーの2016年2月2日に正式発表されたことを考えると納得のタイミング。2月末に開催する「CP+」での実機展示・タッチ&トライに期待。
肝心のカメラスペックに関する情報はまだまだ明かされていない部分が多いです。色々な噂があるものの、どれもまだ確定的な裏付けは取れていない模様。
交換レンズ式カメラの趨勢がミラーレスへと移っていく中、一眼レフの大手がどのようなプロフェッショナルモデルを投入するのか気になるところですねえ。
EOS-1D X Mark IIIは「重量」「AF」「ネットワーク」を改善している?【海外機材情報】
- (EOS-1D X Mark IIIについて)プロユーザーからの多くのリクエストを受け取り、彼らが必要としているものを常に把握している。時として非常に細かな要望もあるが、我々は彼らの声に耳を傾ける必要がある。
- これらの情報を統合した結果、次のモデルに何を詰め込むべきか決定している。Mark IIIではオートフォーカスやネットワークなどいくつかの分野を改善している。
- 数多くの要望があったのは…
・カメラの重量
・オートフォーカスの性能
・ネットワーク性能
これらに加えて高感度画質やノイズリダクション、そして動画撮影の性能向上に取り組んだ。- 可能性を考慮した結果、CFastではなくCFexpressを選択した。
- さらなるミラーレスの開発はもちろんのことだが、まだ一眼レフも多い。光学ファインダーのメリットも考慮すると、ハイエンドプロユーザー向けの製品はまだ一眼レフであると考えた。もちろんミラーレスのメリットも理解しており、EOS-1D X Mark IIIには出来る限りのテクノロジーを組み込んでいる。
- 電子シャッターの20コマ秒連写やライブビューAFなどは現状でトップエンドのミラーレスと同等の性能だ。
- プロユーザーが所有するEFレンズ資産とミラーレスシステムの兼ね合いは常に念頭に置いている。
- 今後の一眼レフ開発はハイエンドユーザーに焦点を当てるかどうかは回答できない。しかし、顧客の声に耳を傾け、どのように進むかは決定する。
- 一眼レフとミラーレスの開発チームは分かれていない、一つのチームだ。EOS Rの開発に携わったエンジニアの一部はEOS-1D X Mark IIIを開発中だ。そして、EOS-1D X Mark IIIの開発に携わったエンジニアの何人かは次のミラーレス開発に関わる可能性がある。
- EOS-1シリーズの開発理念は「耐久性」「信頼性」「スピード」「コントロール」を主として、シャッターチャンスを逃さないカメラにすることだ。
- 初代EOS-1の開発で最も難しかったのはリアコントロールダイヤルだ。当初は背面にダイヤルを配置する予定では無かったが、現場のプロに使ってもらったところ、背面ダイヤルが無いと滑らかな操作が出来ない事に気が付いた。
- 初代EOS-1は箱から取り出してすぐに動作するように考えて作っている。今でもこの考えは受け継がれており、タッチパネルで誤操作することが無いように設定してある。
- ミラーレス版EOS-1が登場したとして、ファームファクタが現行の1シリーズに似ているかどうかは分からない。しかし、信頼性と操作性の考え方は常に同じだ。
- EOS-1D X Mark IIIの主なターゲットは静止画だ。ただし、動画撮影もするハイブリッドなプロが多いことも理解している。我々は電子ファインダーがどのように光学ファインダーを超えてゆくかに注力している。
- 現時点で一眼レフとミラーレスにおける最大の違いはファインダーだ。リアルタイムで確認できる一眼レフは多くのプロスポーツフォトグラファーにとって本当に大事なことだ。一方、若手や多くのプロフェッショナルが電子ファインダーを好んでいることも理解している。これらの需要からどのように完璧なソリューションを作り出すのか常に考えている。
DPReview:Canon EOS-1D X III interview: We speak to the 'father of the EOS-1'
とのこと。
ミラーレスにおけるオートフォーカス性能が目に見えて改善し続けているキヤノンにとって、一眼レフとミラーレスの違いは確かに「ファインダー」と言えそうですね。キヤノンは面白い仕組みのハイブリッドファインダー(OVFとEVFを切り替えることが出来る仕組み)の特許出願などが存在しており、次世代でどのような光学ファインダーの在り方を示してくれるのか気になるところです。ミラーレスシステム用に視線入力技術を組み込んだ特許出願などもあるので気になるところ。
個人的に気になっているのが525点のライブビューAF。これは現行のミラーレスカメラ「EOS R」が備えている143分割のAFと比べて4倍程度の高密度化されたAFシステムです。新開発のDIGICによるところが大きいとすれば、今後登場する新しいミラーレスカメラへの実装も機能できそうですね。
EOS-1D X Mark IIIは2400万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載する?【噂】
Canon rumorsが開発発表のあったキヤノンのハイエンド一眼レフ「EOS-1D X Mark III」について噂情報を発信しています。
EOS-1D X Mark IIIについて多くの人が知りたがっている最大のポイントは解像度だろう。
カメラは二つの異なる解像度の試作機が存在すると何度も耳にしているが、良好な情報提供者(80%の期待度)によるとEOS-1D X Mark IIIには2400万画素センサーが採用されるとのことだ。
EOS-1D X Mark IIIを触る機会を得た、厳選されたフォトグラファーの一人が「テスト機でメモリーカードを使うことが許可されていない」と述べている。しかし、数週間のうちにカメラの解像度を知ることとなるだろう。
キヤノンはEOS-1D X Mark IIIを2020年1月末に正式発表すると言われている。
Canon rumors:How many megapixels will the Canon EOS-1D X Mark III have? [CR2]
とのこと。
以前は2800万画素といった解像度の噂もありましたが、今回は2400万画素とスタンダードな解像性能を持つセンサーが有力みたいですね。現行のEOS-1D X Mark IIが2000万画素センサーですので、解像性能の向上はそう大きなものでは無いようです。ここ最近登場したソニー「α9 II」も引き続き2400万画素の積層センサーであることを考えると十分あり得る話のように見えます。
2019-10-30:AF-ONボタンは革新的な操作性となる?
Canon rumorsが開発発表のあったキヤノンのハイエンド一眼レフ「EOS-1D X Mark III」について噂情報を発信しています。
EOS-1D X Mark IIIの開発発表前に私がその画像を入手していたことを覚えているだろうか?画像を提供してくれた人物がEOS-1D X Mark IIIについてさらなる詳細を教えてくれた。
- バッテリーライフは驚異的であり、1D X Mar IIを凌駕する。
- ライブビューのサイレントモードは完璧に無音である。
- 瞳AFは信じられない程に良好な動作だ。
- AF-ONに内蔵したトラックパッドはとても革新的だ。非常に正確で高速な動作である。情報提供者の言葉を借りると「本当に革命的であり、誰も古いジョイスティックを使うことは無いだろう」とのことだ。
センサーの解像性能などを知りたい人もいるだろうが、それに関してまだ情報は無い。情報提供者によると、「まだ様々な解像度でテストしている可能性がある」とのことだ。
とのこと。
開発発表でAF-ONボタンに「新デバイス」が組み込まれていると告知されていますが、まだどのように機能するのかは公開されていません。どのような使い勝手となるのでしょうか。
ライブビュー性能はミラーレスシステム「EOS R」の技術を継承・改善していると思われるので、ミラーレスカメラのように使ってもトップクラスのパフォーマンスが期待できそうです。
日刊工業新聞の電子版を読む限りでは…「新開発の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサー・画像処理エンジン・AFセンサー」を実装しているらしので期待大。正式発表時期は2020年初頭らしいので、EOS-1D X Mark IIが登場した時と同じようにCP+ 2020で実機を触ることができるかもしれません。
ニコンもオリンピックを見据えて「D6」の開発発表を一足早く実施しています。お互いにどのようなモデルを投入してくるのか非常に気になるところ。
2019-10-24:キヤノンがEOS-1D X Mark IIIを開発発表
キヤノンが噂されていた一眼レフのハイエンドモデル「EOS-1D X Mark III」の開発を正式発表しました。
キヤノンは、スポーツや報道、スタジオ撮影などプロの撮影現場に求められる高い性能と信頼性を備えた「EOS-1」シリーズの最新機種“EOS-1D X Mark III”の開発を進めています。従来機種「EOS-1D X Mark II」(2016年4月発売)より、さらなる高画質と高速連写、快適な操作性を目指しています。
特徴
- 「EOS-1D X Mark IIの28倍の解像度」を持つフォーカスセンサー
- 90%×100%の525点デュアルピクセルCMOS AF
- 16コマ秒のファインダー、20コマ秒のライブビューによる追従AF/AE
- 従来比5倍のバッファ
- 新開発のCMOSセンサーとDIGICプロセッサー
- デュアルCFexpressカードスロット
- HEIFファイルを使った10bit静止画
- 4:2:2 10bit 4K 60p 内部記録
- C-log・RAW動画対応
- WiFi/Bluetooth
- マグネシウム合金ボディ
- ボタンイルミネーション
- AF-ONボタンを使った新しいフォーカスコントロール機能
- 同じLP-E19で劇的に改善したバッテリーライフ
ついに一眼レフ最大手のキヤノンが最新ハイエンドモデル投入を発表しましたね。ここ数年間でミラーレスカメラが台頭する中、一眼レフが依然として存在するメリットを示すことができるか、それとも新しい存在価値を示すことができるのか気になるところです。
動画は4:2:2 10bitの4K 60pに加えてC-logやRAW動画に対応している模様。これまでとは打って変わってEOS動画に本機を出してきたように感じます。
静止画ではファインダーで16コマ秒、そしてライブビュー時は20コマ秒と高速連写のAF/AE追従に対応するみたいですね。ファインダーの位相差AFは高解像、そしてライブビューは525点とこれまでのEOSミラーレス以上に高密度な測距が可能となっているようです。
AF-ONボタン内部に新デバイスを実装しており、ボタンに触れたままAF測距点の位置を設定することができるようです。いったいどのような技術を使っているでしょうか。
2019年10月24日から開催されるPhoto Plusのキヤノンブースで展示されるようです。これから色々と情報が出てきそうですね。
2019-10-24:水面下でEOS-1D X Mark IIIの商品画像が流出している?
Canon Rumorsがキヤノンの一眼レフのハイエンドモデル「EOS-1D X Mark II」後継モデルについて噂情報を発信しています。
とある情報提供者が新しいフラッグシップカメラの画像を送ってきた。しかし、今はまだ写真を公開するなとくぎを刺されている。このため、画像はまだ公開しない。
エルゴノミクスはEOS-1D X Mark IIとほぼ同じだ。
外観の違いで最初に気が付いた点はアクセサリポートだ。すべてのアクセサリポートがカメラ側面に配置され、新しいポートカバーも存在する。リモートケーブル用のN3端子はヘッドホン端子の下に移動している。
メモリカードのドアも形状が変化しているが、どのようなスロットとなっているのかは分からない。
それ以外はEOS-1D X Mark IIとほぼ同じだ。もともとパーフェクトなエルゴノミクスにこれ以上の手を加えるのは蛇足と言うのもだ。
今夜にでもキヤノンの発表があるだろうが、現時点でEOS-1D X Mark IIIが発表されるとは思っていない。開発発表はあるかもしれないが…。
Canon rumors:I have seen the Canon EOS-1D X Mark III, and I can tell you what I saw.
とのこと。
ひょっとすると開発発表時に掲載、もしくは展示する際のEOS-1D X Mark IIIが撮影され流出してしまったのかもしれませんね。現行のEOS-1D X Mark IIの外観は以下の通り。
こうやって見ると、1D X Mark IIもアクセサリポートは全て左側面に配置されています。噂通りだとすれば、N3端子がヘッドホン・マイク端子の下に配置されるはず。
メディアカードが従来通り(CFast)なのか、それともCFexpressに変更しているのかも気になるところ。メディアが変更となると大量に買い替えが必要な人も出てきそうですねえ。
2019-10-23:キヤノンの未発表カメラ「DS126771」はLP-E19を使用する1D Xシリーズとなる?【噂】
海外の認証機関にキヤノンの未発表カメラコードネーム「DS126771」が登録されました。
- バッテリー:LP-E19
- Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)
- Bluetooth4.1
海外の認証機関にキヤノンの未発表デジタルカメラ「DS126771」が登録されました。バッテリーはLP-E19。Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)とBluetooth4.1を搭載。#認証情報 pic.twitter.com/bEScYNvjCd
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) 2019年10月23日
LP-E19はEOS-1D X Mark IIなど1Dシリーズに対応する大容量リチウムイオンバッテリーですね。となると、このコードネームのカメラは1Dシリーズに相当するカメラと見て間違いなさそうです。このカメラが1Dシリーズとなるのか、それ相応のEOS Rシリーズとなるのかは今のところ不明。
噂では新型バッテリーと言った話もありましたが、認証機関の情報だと従来通りのようですね。ひょっとしたら互換性のある新型バッテリーが登場するのかもしれませんが…。
2019-10-23:間もなく何らかの動きがある?AFセンサーは全点クロス61点?
Canon Rumorsがキヤノン「EOS-1D X Mark II」後継モデルについてCR2と中程度の格付けで噂情報を発信しています。
数週間前に我々はもう間もなく発表されるであろうEOS-1D X Mark IIIに関する最初のスペック情報を発信した。それ以降、いくつかの追加情報を得ている。
- EOS-1D X Mark IIIは新バッテリーを採用し、「新機能」が搭載されている。
- 光学ファインダー内により多くの情報がある。
- 全点クロスタイプの61点AFで領域が少し広がっている。
- EOS Rと同様の上部液晶モニタ
(更新:この記事を投稿した直後に匿名ソースから「キヤノンはEOS-1D X Mark IIIに着手する予定だ」と教えられた。開発発表なのかもしれないが、今のところこの情報の裏付けは取れていない)
Canon rumors:A bit more about the Canon EOS-1D X Mark III [CR2]
とのこと。
以前からの噂では「オリンピックに間に合うように2020年に登場する」と言われてきましたが、急に噂情報の動きが慌ただしくなってきましたね。ただし、「CR2」と50%程度の期待度となっているので、正確な裏付けはまだの模様。
EOS-1D X Mark IIが登場したのが2016年上旬なので、2020年に登場するとしたら約4年が経過したことになります。光学ファインダーを使った位相差AFは既に成熟しており、あまり進化がないかもしれません。ただし、この間にもファインダー関連の特許出願はいくつも確認しているので、何等かの新機能を期待したいところですね。
また、2016年から2019年にかけてキヤノンはミラーレス関連のテクノロジーが大きく進化してきました。EOS-1D X Mark IIIがどのようにライブビューを駆使したカメラとなるのか気になるところです。
2019-10-08:プロトタイプには30コマ秒の連写撮影が実装されている?
Canon Rumorsがキヤノン「EOS-1D X Mark II」後継モデルについてCR1と低い格付けながら噂情報を発信しています。
我々はEOS-1D X Mark IIIに関する仕様の噂を初めて受け取った。匿名ソースからの情報となるので注意して欲しい。
- 2810万画素 フルサイズCMOSセンサー
- 30コマ秒の連写撮影
- Dual DIGIC 9
(1Dシリーズで新型プロセッサを真っ先に導入する例はこれまで無い)- ボディ内手ぶれ補正
- 新型の大型背面モニタ
(情報提供者によると輝度が高い模様)- 2月に発表される
情報提供者は動画仕様に関する情報を持っていなかった。上記の仕様はプロトタイプである可能性もあり、数種類の仕様が存在している可能性もある。
Canon Rumors:Canon EOS-1D X Mark III rumoured specifications [CR1]
とのこと。
30コマ秒をメカシャッターとクイックリターンミラーで実現できるとは思わないので、もしこれが本当のスペックだとしたら電子シャッターを使った連写撮影でしょうか?「EOS M6 Mark II」は3250万画素APS-Cセンサーカメラで、1800万画素のクロップ枠を利用した「RAWバーストモード」で30コマ秒連写を実現しています。同じような仕様であれば実現できないことも無さそうですが…。
前例のない新型DIGICの導入やボディ内手ぶれ補正など眉唾な仕様情報が混じっているところ見ると、まだ話半分以下のフェイク情報と見ておいたほうが良さそうですね。
2019-09-27:5GHz対応ワイヤレストランスミッター
軒下デジカメ情報局がキヤノンの未発表製品に関して情報を発信しています。
- DS586191 (DS586192/DS586193/DS586194)
- ワイヤレスファイルトランスミッター
- Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)対応
キヤノンの新型ワイヤレスファイルトランスミッターはEOS-1D X Mark II後継機用ですかね。無線機能が非搭載の機種は電波認証を通過しませんので、認証機関ではフラッグシップ機が登録されない可能性が高いですが、新型トランスミッターと一緒に発表されるとすれば年末か来年前半には登場しそうですね。
5GHz帯に対応したワイヤレストランスミッターは既に「WFT-E8B」が存在していますが、1D X Mark IIIに合わせた新型モデルでしょうか?
1D X Mark IIはWiFi非搭載でWFT-E88による外付け対応となっていたため、今回もそのような使い勝手となりそうですね。
2019-09-18:Mark IIIは6K対応の高解像センサーとボディ内手ぶれ補正を搭載する?
Canon RumorsがそれぞれEOS-1D X Mark IIIに関するスペック情報を掲載しています。
我々は非常に信頼できる情報提供者から公然の秘密である「キヤノンが2020年にEOS-1D X Mark IIIを発表するだろう」という事を確認した。同じ情報提供者から来るEOS-1D X Mark IIIに実装される可能性のあるいくつかのこぼれ話を聞くことが出来た。
- おそらくEOS-1D X Mark IIIはクロップ無しの6K動画を撮影に対応している。
- プロトタイプはデュアルCFexpress仕様となっており、おそらくプロダクションモデルの仕様となるだろう。
- EOS-1Dシリーズのカメラとしては顕著な解像性能の飛躍が見られる。EOS-1D Xは1800万画素、Mark IIは2020万画素だったので、200万画素以上の解像度向上があるかもしれない。
- 通常、EOS-1Dシリーズには新しく開発したDIGICプロセッサを搭載することは無い。しかし、このカメラにはどうやら新型プロセッサを導入するようだ。
- ボディ内手ぶれ補正
いつ発表するかについて情報は得られていないが、何か情報を得次第お知らせしたいと思う。
とのこと。Canon Rumorsが「信頼できる情報提供者」と格付けして情報を発信するのは珍しいですね。かなり期待できる情報と見て良いのでしょうか。
6K動画は「3840×2160で約829万画素の4K動画」と比較して、「6144×3160の約1900万画素」と非常に高解像な動画仕様ですね。「7980×4320 約3300万画素」の8Kほどではありませんが、キヤノンスチルカメラとしては最も高解像な動画撮影に対応するようです。1D X Mark IIは4K 60pに対応するものの圧縮方式が「MotionJPEG」で酷評するレビュワーが多かったものですが、Mark IIIではどのような仕様となっているのでしょうか。
ソニーはフルサイズミラーレスのハイエンドモデルとして3000万画素以上のイメージセンサーを搭載すると噂されている「α9 II」が存在します。EOS-1D X Mark IIIがどこまで高解像なイメージセンサーを搭載してくるのか気になるところですね。6Kに対応させるだけなら以前のように2000万画素クラスでも良さそうですが…。
以前からミラーレスでは無く一眼レフにボディ内手ぶれ補正が搭載されると言う噂はありましたが、まさか初めての機種が1D系になるとは驚きですね。この仕様上がどこまで正確か分かりませんが、ミラーレスが主軸となりつつある現在、そして動画機能も重視される流れを考えるとボディ内手ぶれ補正は当然なのかもしれませんね。キヤノンはボディ内手ぶれ補正に関する特許をいくつも出願しているので、高い手ぶれ補正効果を期待したいですねえ。
2019-04-04:キヤノンはオリンピックまでにプロ向け製品を投入する?
DPReviewがCP+におけるキヤノンへのインタビュー内容を記事として発信しています。
- EOS RPユーザーのためのリーズナブルな価格設定のレンズはいずれ登場するだろう。
- RFレンズとEFレンズ同じ開発チームによって設計されている。
- RFレンズの設計にあたり、妥協したくなかったのでEF-Mとの互換性は排除した。EF-Mはより小さなカメラシステムを求めている顧客向けのカメラである。
- APS-C RFカメラが登場するかどうかは顧客のニーズ次第である。
- ナノUSM駆動のレンズを作るためには軽量なフォーカスレンズであることが必須だ。光学性能を重視した28-70mm F2や50mm F1.2はフォーカスレンズが大きくなってしまうため搭載することが出来なかった。
- Lレンズと呼ぶにはキヤノンが提供できる最高の技術が必要だ。言い換えると、現時点で最新かつ最高のものであるレンズがLシリーズなのである。
- ミラーレス化により小型化と光学性能の向上が可能となった。
- RF70-200mm F2.8Lは内筒が伸びるとは一言も言っていない。しかし、我々は伸びるメカニズムについて経験とノウハウがある。
- 動画撮影のためにオートフォーカスの滑らかさを改善している。
- イメージセンサーはニーズに合わせて最適化するようにしている。
- オリンピックまでに信頼性が最も重要な項目となる製品をリリースする計画だ。
- キヤノン自身は一眼レフとミラーレスの違いにあまり関心が無い。プロフェッショナルは使いやすさ・信頼性・操作性で選ぶだろう。そうは言っても流れはミラーレスへシフトしている。
とのこと。
オリンピックまでにプロ志向の製品が登場しそうなニュアンスの発言をしていますね。ただし、これがミラーレスとなるか一眼レフとなるかは言及していません。
個人的にはRF70-200mm F2.8Lについての会話が気になるところ。あの全長なので当然内筒が伸びる仕様だとは思うのですが…、あれでインナーズームだったら画期的ですねえ。(「伸びる」とは言っていない、と言ってますが、「伸びない」とも言っていませんしねえ)
2019-03-13:1D X Mark IIIは東京オリンピックまでに発表される?
Canon RumorsがCR1と低い格付けながらEOS-1D X Mark II後継モデルに関する情報を発信しています。
キヤノンはEOS-1D X Mark IIを2016年2月1日に発表、そして3年以上が経過している。
ハイエンドのキヤノン製カメラは4?5年の更新サイクルとなっている。
我々は先月にEOS-1D X Mark II後継モデルのテストが始まったと教えてもらった。
そして今、2019年第4四半期?2020年第2四半期の間に発表されるかもしれないと言われている。
ただし、この種の情報がリークされるのは時期尚早だ。情報提供者は具体的なスペック情報を教えてくれなかったが、正常進化で画期的なものは何も無いと言っている。EOS-1Dシリーズはプロフォトグラファーが期待するシンプルな仕事道具である。
これが一眼レフの1D Xシリーズ最後のモデルとなるのかどうかは不明だ。将来的にミラーレスに取って代わるのかについて言及は無かった。
しかし情報提供者によるとEOS-1D X Mark IIIが発売されるまではプロ用EOS Rは登場しないとのことだ。
とのこと。CR1の情報なのでまだ話半分以下のネタっぽいですね。
オリンピックが2020年夏なので、それまでに登場するのか気になるところ。
「プロ用EOS R」が低画素連写モデルを意味しているとすれば、ミラーレスのスポーツカメラはまだ先のようですね。そもそもレンズが揃っていないので今登場してもボディの持ち腐れとなってしまいそうですが…。
ちなみにミドル以上の一眼レフカメラは更新が滞っており、EOS 80DやEOS 7D Mark IIなども後継モデルの噂がパッタリと止まってしまっています。後継モデルの噂はありませんが、EOS 80Dがとてもバランスの取れた名機なので特に後継モデルが必要ないのかもしれません。
2019-02-21:既に1D X Mark IIIの試作機テストが始まっている?
Canon RumorsがCR2の格付けでキヤノン一眼レフに関する噂情報を発信しています。
我々はEOS-1D X Mark II後継モデルのフィールドテストがごく少数のフォトグラファー(もしくはエンジニア、またはその両方)によって開始されている。EOS-1D Mark IIは2016年に登場しているので、登場が差し迫っている可能性は低い。
2020年はオリンピックの年であり、キヤノンはオリンピックの主要なスポンサーである。キヤノンの本拠地である日本で開催されることもあり、より大規模なものとなるだろう。
まだそのカメラについて仕様は判明していない上に、2019年内の発表の予定は無いはずだ。来年2月に開催されるCP+2020の手前で発表されるのかもしれない。
とのこと。CR2の格付けなのでまだ話半分と言ったところでしょうか。どこでどのようにテストしているのか分かりませんが、ひょっとしたら群衆に紛れてテストしているかもしれませんね。
以前から「次はオリンピックの前だろう」と言われていましたので、特に驚きは無いと言う人が多いかもしれませんね。EOS Rシステムを急ピッチで拡充する中で一眼レフのハイエンドモデルをどのように仕上げてくるのか気になります。
ニコンは今のところ話を聞きませんが、D6の登場は期待したいところ。(2018年冬にD6の開発発表がある、と噂されていましたが不発でしたね)
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