Lenstipが「FE PZ 16-35mm F4 G」のレビューを公開。小型軽量ながら優れたシャープネスや収差補正を備え、さらに逆光耐性も良好となっているみたいですね。
Lenstip:Sony FE PZ 16-35 mm f/4 G ? first impressions and sample images
外観・構造:
- レンズマウントは金属製だ。
- 後玉は直径29mmで、マウントから1cm奥に隠れている。
- 外装はプラスチック製だ。
- レンズの製造国は中国である。
- 前玉は直径39mmの凸型だ。周囲は72mm径のフィルターに対応している。
携帯性:
- このクラスのレンズでは最も軽く、16-35mm F4 ZAと比べると30%以上軽量だ。
- インナーズームのため、ズーム操作で全長は変化しない。
操作性:
- 9mm幅の絞りリングは1/3段で操作でき、Aポジションやデクリックへの切替スイッチがある。
- 幅16mmのズームリングは焦点距離の表示が無い。この場合、モニター上に表示される焦点距離を参考にして設定する必要がある。しかし、実際の焦点距離は0.5mm異なる場合がある。
- 幅12mmのフォーカスリングはバイワイヤで動作する。ストロークは140度で、非常に正確な操作が可能だ。
フォーカス:
- α7R IIIとの組み合わせで超高速で静かに動作する。
- ピント全域を0.3秒未満で移動するセンセーショナルな結果だ。
解像性能:
- ズーム全域でシャープなレンズだ。
- 部分的に性能は低下するが、レンズサイズを考慮すると本当に称賛に値するものだ。
- ただし、最終的な評価はプロダクションモデルを手に入れてからである。
収差:
- 歪曲収差以外は補正をオフにすることが出来る。
- 広角端のRAWでは-10%と恐ろしい樽型歪曲を目にすることとなる。
- 中間域で歪曲収差は-2%まで緩和し、35mmで+2%の糸巻き型となる。
- このようなレンズサイズを実現するには妥協が必要であり、歪曲収差が後処理しやすいことを考えると、妥協するには最適な選択だ。
逆光耐性:
- 逆光耐性は称賛に値する。
- 軽度のゴーストしか発生しない。
総評
ソニーは成熟期を迎え、若気の至りだった時代は終わり、考え抜かれた決断をし、成功しているように思える。古いレンズの改良、小型化、光学性能の向上、優れたオートフォーカスの搭載などは、間違いなくそのような決断に属するものだ。
また、ソニーは特殊なガラスを使用することができ、最新の光学系には様々な非球面レンズや高屈折率ガラスが使用されている。これらの要素が実を結び、小さくて光学的に優れたレンズができあがるの。最新の「FE PZ 16-35mm F4 G」はこのグループに属している。
ソニーはツァイスとの提携を解消したが、それでもなお、独自の足で立ち上がり、本当に素晴らしいレンズを製造している。また、フルサイズミラーレスシステムの先駆者として、ソニーはその経験を活かしている。ライバルの中には大きくて重いレンズを製造しているところもあるが、ソニーはミラーレスカメラのセールスポイントであった、小さくて手軽な広角レンズを製造する能力をフルに活かしている。
FE 16-35mm F4 G PZの発売は大成功と言えるだろう。多くの旅行写真家や報道関係者にとって、自慢の相棒になりそうなだ。小型で、シャープで密閉性が高く、重さもそれほどなく、普通のフィルタースレッドを装備でき、効率的なオートフォーカスシステムを備えている。これ以上求めるのは難しいだろう。
さらに、パワーズームや絞りリングのデクリック構造など、多くの映像制作者が喜びそうな機能が加われば、潜在的なユーザー層はさらに広がるかもしれない。
とのこと。やや辛口な評価が多いLenstipですが、ファーストインプレッションはかなり好印象となったようです。
ソニー最新の、非常に小さく軽量なF4広角ズームレンズですね。小型軽量のみならず、パワーズームに対応し、さらに優れたオートフォーカスにも対応しています。さらにGレンズらしく絞りリングやデクリックに対応した操作性を実現。充実のコントロールとなっています。パワーズームのアクチュエーターにもXDリニアを使っているのは驚きですねえ。
ソニー FE PZ 16-35mm F4 G 最新情報まとめ
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