FE PZ 16-35mm F4 Gは高い光学性能と審美的描写の絶妙なバランス

ePHOTOzineが「FE PZ 16-35mm F4 G」のレビューを公開。優れた光学性能に加えてボケなど審美的な描写のバランスも良いと高く評価しています。

ePHOTOzine：Sony FE PZ 16-35mm F/4 G Lens Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

APS-C用E 10-20mm F4 Gのフルサイズバージョンだ。

バヨネットタイプの花形レンズフードが付属する。

72mmのフィルターに対応している。

レンズは防塵防滴仕様である。

携帯性：

重量はわずか353gだ。

全長はわずか88.1mm、直径は80.5mmだ。

操作性：

電子式のフォーカスリングは滑らかに回転するがトルクが少し弱すぎる。

パワーズームリングは電子制御式で、とても滑らかに回転するが、任意の焦点距離に設定するのは難しい。

ズーム操作時にライブビュー上に焦点距離が表示される。

ズームレバーでも焦点距離を変更可能だ。動画撮影時はリングよりも遥かに操作しやすい。

AF/MF切替スイッチやAFLボタンを搭載している。

絞りリングはクリックレスに切り替えることが可能だ。1/3段刻みで使用する場合は少し使い辛さを感じる。

フォーカス：

XDリニアモーター駆動で動作する。

高速かつ無音で正確なAFだ。

手ぶれ補正：

光学手ぶれ補正は非搭載だ。

解像性能：

16mmの中央はF4から優れた結果となり、F5.6で抜群のパフォーマンスを発揮する。端はF4からF16まで非常に良好だ。

24mmの中央はF4から優れた結果となり、F5.6?F8で抜群のパフォーマンスを発揮する。端はF4からF11まで優れた結果となる。

35mmの中央はF4からF11まで優れた結果となる。端はF4からF11まで優れた結果となる。

全体的に優れた結果であり、最高水準のシャープネスであることは明らかだ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

広角レンズで強みとなるカテゴリではないが、このレンズは滑らかで心地よい描写だ。

色収差：

補正をオフにした状態で中央はほぼ完璧だ。

フレーム端もきちんと補正されている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差は最小限だ。

これはレンズに最適なソフト補正が適用されているのが明らかだ。

周辺減光：

F4で目に付くが、他のレンズと比べても十分に抑えられている。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

厳しい逆光でもフレア耐性は良好だ。

総評

高い光学性能と美しい審美的表現の間の魔法のようなスポット、つまり測定が困難な「特定の何か」を見事に実現している。素晴らしいシャープネス、低色収差、フレアの少なさ、適度な周辺減光など、あらゆる測定基準でハイクラスの性能を証明している。また、ディテールの表現力、滑らかなボケ味など、画質面でも優れている。このレンズは、風景や旅行、ストリート、ルポルタージュ、動画撮影、建築物や環境ポートレートにおける素晴らしいパートナーであり、必携レンズになることは間違いないだろう。「Editor's Choice」に相応しい一本だ。

長所：
・抜群のシャープネス
・パワーズーム
・色収差の補正状態
・逆光耐性
・操作性
・防塵防滴
・歪曲収差が自動補正される
・小型軽量
・AF
・ボケ

短所：
・絞りリング

とのこと。
F4広角ズームとしては小型軽量で、尚且つパワーズーム・インナーズームを実現している個性的なレンズですね。歪曲収差は自動補正に依存しているようですが、良好な解像性能や諸収差の補正状態を高く評価し、欠点は少なく、長所が多いレンズに仕上がっている模様。光学性能と携帯性を評価するレビューサイトは多いですが、このレンズで審美的描写に言及しているレビューはePHOTOzineが初めてかもしれません。サンプルギャラリーや作例を確認すると、確かに広角ズームとしてはボケが綺麗で滑らかな描写に見えます。

ソニー FE PZ 16-35mm F4 G 最新情報まとめ