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リコー「24-90mm F4」「4/3 12-35mm F2.8」など変倍光学系の特許出願

2022年9月5日付けでリコーの気になる特許出願が公開。一眼レフ用24-90mm F4と思われる光学系のほか、4/3向け 12-35mm F2.8、18-90mm F3.5-5.6などの実施例が含まれていますね。

概要

  • 【公開番号】P2022129113
  • 【公開日】2022-09-05
  • 【発明の名称】変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2021-02-24
  • 【出願人】
    【識別番号】000006747
    【氏名又は名称】株式会社リコー
  • 【課題】複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分を適切にして良好な光学性能を実現した変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    変倍光学系において、複数の合焦レンズ群を独立に光軸方向に移動させることで無限遠物体から近距離物体へのフォーカシング動作を行う合焦方式が既に知られている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1を含んだ従来技術にあっては、複数の合焦レンズ群において、該複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分について、改善の余地がある。
  • 【0006】
    本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、複数の合焦レンズ群の光学系内での配置や屈折力の配分を適切にして良好な光学性能を実現した変倍光学系、交換レンズ及び撮像装置を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:24.60-87.75
  • F値:4.1
  • 半画角:42.4-13.7
  • 像高:21.64
  • 全長:166.87-222.33
  • バックフォーカス:39.66-88.40

実施例7

  • 焦点距離:18.54-87.00
  • F値:3.4-5.6
  • 半画角:32.0-6.7
  • 像高:10.81
  • 全長:102.98-104.70
  • バックフォーカス:13.30

実施例8

  • 焦点距離:12.30-49.71
  • F値:3.7-5.4
  • 半画角:43.6-11.8
  • 像高:10.81
  • 全長:102.23-105.51
  • バックフォーカス:17.22-17.91

実施例9

  • 焦点距離:18.20-302.51
  • F値:3.3-5.8
  • 半画角:40.0-2.5
  • 像高:13.50
  • 全長:196.46-250.77
  • バックフォーカス:35.32-52.20

実施例10

  • 焦点距離:30.90-145.50
  • F値:2.9
  • 半画角:14.5-3.0
  • 像高:8.00
  • 全長:184.77-183.78
  • バックフォーカス:20.66-18.11

実施例11

  • 焦点距離:12.48-33.00
  • F値:2.9
  • 半画角:49.7-18.2
  • 像高:10.81
  • 全長:84.64-71.56
  • バックフォーカス:7.55-12.32

フローティング構造の標準ズームレンズに関する光学系が主な内容となっていますね。実施例前半にはフルサイズ対応の一眼レフ向けと思われる「24-90mm F4」が含まれています。これが実用化されるのか不明ですが、今のところレンズロードマップには無いF4ズームレンズですね。

その他にも4/3サイズのイメージセンサーに対応するズームレンズをいくつか掲載しています。バックフォーカスを見る限りでは一眼レフ用では無く、ミラーレス向け。キヤノンなどは監視カメラ向けと思われる4/3センサー用レンズの光学系を特許出願で公開していますが、リコーがどのような意図で4/3フォーマット向けの光学系を検討しているのか不明。さらにAPS-C用の高倍率18-300mmも存在しますが、バックフォーカスが35mmと短めでKマウントのフランジバックに適合するのか分かりません。

いずれにせよ、特許出願の存在で将来の新製品が確定するわけではありません。むしろ可能性は低いと考えておいたほうが良いでしょう。

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