Tamronの情報 Tamronレンズ カメラ レンズ 特許情報

タムロンのフルサイズ向け「50-200mm F2.8」光学系の特許出願

2024年7月2日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズ向けの大口径望遠ズーム「50-200mm F2.8」を想定したような光学系の実施例がいくつか含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2024088339
  • 【公開日】2024-07-02
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2022-12-20
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来より、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が広く普及している。このような撮像装置として、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、放送用カメラ/フィルム用カメラ、監視カメラ、車載カメラ等種々のものがある。固体撮像素子を構成する受光素子の高集積化に伴い、いずれの撮像装置においても高機能化と共に小型化が進み、撮像装置の撮像光学系においても一層の高性能化及び小型化が求められている。
  • 【0003】
    撮像装置に用いる撮像光学系としては、被写体に応じて焦点距離を変化させることのできるズームレンズに対するニーズが高い。ズームレンズでは、大型化を抑制しつつ、変倍比を大きくすることが求められている。また、フォーカス域全域で諸収差が良好に補正されたズームレンズが望まれており、フォーカシングに際して複数のレンズ群を移動させるフローティング方式が採用することが増えている。
  • 【0008】
    そこで、本件発明の課題は、高変倍比を実現しつつ、小型でフォーカス域全域で光学性能の高いズームレンズ及び撮像装置を提供することにある。

実施例1

  • 焦点距離:51.5012-192.9993
  • F値:2.9100
  • 半画角:22.9584-6.1335

全ての実施例が「50-200mm F2.8」を想定したようなパラメータとなっています。一般的な大口径望遠ズームと比べて広角側が50mmと短く、広い画角をカバーしているのが特徴的。フローティングフォーカス構造となっているので、近距離時の光学性能やAF性能も期待できそう(収差図を見ると望遠側の近距離で非点収差が大きくなっていますが)。

最近は「50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」など50mm始まりの望遠ズームレンズを立て続けにリリースしており、タムロンはこの種のズームレンズに手ごたえを感じているのかもしれませんね。

と言っても、本特許は出願日が2022年となっているので、元から50mm始まりの望遠ズームレンズシリーズを検討していたのだと思われます。今回の実施例が実際に商品化されるのか不明ですが、個人的には見てみたいズームレンズ。ちなみに現在は50-300mmを愛用・テスト中。

タムロンDi III レンズ一覧

フルサイズ ズーム
フルサイズ 単焦点
APS-C

特許関連記事

-Tamronの情報, Tamronレンズ, カメラ, レンズ, 特許情報
-