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シグマが「56mm F1.4 DC DN」用と思われる特許を取得

2022年7月4日付けでシグマがとある特許を取得。APS-Cミラーレス用の大口径レンズ「56mm F1.4 DC DN」用と思われるいくつかの実施例を掲載していますね。

概要

  • 【登録日】2022-06-24
  • 【発行日】2022-07-04
  • 【発明の名称】結像光学系
  • 【出願日】2018-08-24
  • 【公開日】2020-02-27
  • 【特許権者】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年デジタルカメラやビデオカメラ等のミラーレス化が進んでいる。ミラーレスカメラではオートフォーカスの際にウォブリングというフォーカス群の往復微小駆動を行うものが多い。ウォブリングをできるだけ小さな駆動系で行うためにフォーカス群の小型軽量化が求められている。また、ミラーレスカメラはレフレックスカメラに比べ小型軽量なものが多いため、その撮影レンズにおいても小型化が望まれている。画角が30°程度で口径比が1.2?1.8程度の大口径の中望遠撮影レンズの結像光学系の例が特許文献に記載されている。
  • 【0004】
    中望遠程度の画角の撮影レンズにおいては、標準レンズに対し焦点距離が長くなるため光学全長が大きくなる傾向があり、一方いわゆる超望遠レンズに比べ広い画角を有し画角に関する収差の補正のため望遠比は大きくなる傾向にある。また、中望遠程度の画角の光学系においてはボケを用いた表現ができることを期待するユーザーが多く大口径の撮影レンズが望まれている。しかし、大口径化を行うと入射瞳が大きくなるため球面収差等を補正することが難しくなる。このため良好な性能を実現しつつ撮影レンズを小型化することが課題となっている。

実施例1

  • 焦点距離:53.95
  • F値:1.46
  • 半画角:28.62
  • 像高:14.20
  • 全長:74.93

2020年にピックアップしたシグマの特許が発行されたようです。最近、富士フイルムXマウント用も登場したAPS-Cミラーレス用の中望遠レンズ「56mm F1.4 DC DN」と思われる光学系の実施例をいくつか掲載。小型軽量ながら、諸収差を良好に補正しています。撮影距離によって収差が少し変動し、近距離時には球面収差、非点収差、歪曲収差などが少し大きくなる模様。オートフォーカスは後群のレンズ1枚を動かすみたいですね。

私はマイクロフォーサーズ用、富士フイルムXマウント用を購入。AF速度が必要十分で爆速とは言えませんが、全体的に良好な光学性能であり、コストパフォーマンスの高いレンズと感じました。手ごろな価格で大きなボケを得られる中望遠レンズを探しているのであればおススメできる一本。

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