2022年9月7日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズ向けの「28-55mm F2.8」「24-45mm F2.8」「20-40mm F2.8」光学系に関する特許のようですね。
概要
- 【公開番号】P2022131391
- 【公開日】2022-09-07
- 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
- 【出願日】2021-02-26
- 【出願人】
【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン- 【課題】大口径、且つ、小型で高い結像性能を有するズームレンズ及び当該ズームレンズを有する撮像装置を提供する。
- 【0005】
ところで、ズームレンズは単焦点レンズと比較すると、構成するレンズ枚数が多いため暗いレンズになりやすい。また、変倍時に上記2つの正レンズ群を一つのユニットとして構成すると、上述のとおり偏芯誤差や製造誤差を低減する上では有利であるが、高い光学性能を維持しつつ、大口径化や小型化を図る上では制約が生じる。例えば、特許文献1及び特許文献2に開示のズームレンズは望遠端におけるFnoが5.8程度であり、大口径化が図られていない。一方、特許文献3に開示のズームレンズはFnoが2.8であり大口径である。しかしながら、当該ズームレンズでは合焦時に複数のレンズ群を移動させており、合焦時及び変倍時におけるレンズ群の移動機構が複雑になっている。そのため、当該ズームレンズは十分に小型化されていない。実施例1
- 焦点距離:28.838-53.342
- F値:2.91
- 像高:21.633
実施例2
- 焦点距離:24.719-43.645
- F値:2.91
- 像高:21.633
実施例4
- 焦点距離:20.600-38.798
- F値:2.91
- 像高:21.633
ショートズームのF2.8大口径ズームレンズに関する光学系の特許となっていますね。おそらく開発発表されている「20-40mm F/2.8 Di III VXD」に関連するものと思われますが、今のところレンズ構成が公開されていないので本当のところは不明。20-40mm F2.8の商品開発段階で一般的な標準ズームも検討していたのかもしれません。個人的には奇をてらったようで実用的な「20-40mm F2.8」で正解だったと考えています。早く実物を手に取ってみたいですねえ。
タムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD 最新情報まとめ
タムロンDi IIIレンズ一覧
フルサイズ ズーム
- 17-28mm F/2.8 Di III RXD
- 17-50mm F/4 Di III VXD
- 20-40mm F/2.8 Di III VXD
- 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
- 28-75mm F/2.8 Di III RXD
- 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
- 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
- 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2
- 70-180mm F/2.8 Di III VXD
- 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD
- 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
フルサイズ 単焦点
APS-C
特許関連記事
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願