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タムロン「35mm F4 Di III」「28mm F4 Di III」と思われる光学系の特許出願

2024年7月24日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。小型軽量な「35mm F4 Di III」「28mm F4 Di III」を想定したようなパラメータで、フォーカスブリージングを抑えた設計の光学系のようです。

概要

  • 【公開番号】P2024098670
  • 【公開日】2024-07-24
  • 【発明の名称】光学系及び撮像装置
  • 【出願日】2023-01-11
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】高い光学性能を維持しつつ、全体を小型に構成することのできる光学系及び撮像装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来から、CCDやCMOS等の固体撮像素子を用いた撮像センサを用いて被写体像を電子有する撮像装置が広く普及している。これらの撮像装置では、静止画だけでなく動画の撮像も可能であり、近年、動画をより高画質で撮像可能な撮像レンズが求められている。
  • 【0003】
    動画撮像時は、合焦状態を維持するためにフォーカス群を合焦位置の光軸方向前後に常に微小量動かす、ウォブリングと言われる動作が行われる。ウォブリング時は常にフォーカス群を動かしているため、フォーカスレンズ群の移動に伴う倍率変化が大きい場合には、画像が常に揺らいでいるように見えてしまい、非常に不自然な画像(動画)となる。従って、動画も撮像可能な撮像レンズでは、ウォブリング時の像倍率の変化を小さく抑えることが重要になる。
  • 【0005】
    しかしながら、近年の撮像センサでは開口率の向上やオンチップマイクロレンズの設計自由度の進歩があり、撮影レンズ側に求められる射出瞳の大きさや位置などに対する制約が少なくなってきた。また、光学系の像側に負レンズを配置したときに、撮像センサに対する光束の斜入射があってもオンチップマイクロレンズと射出瞳とのミスマッチ等に起因する周辺減光(シェーディング)が目立ちにくくなってきた。このように、近年では必ずしも撮像センサへの入射光束のテレセントリック性を確保する必要がなくなってきており、撮像センサに対して光束を斜入射させることで、撮像レンズを小型化することも可能になってきた。
  • 【0009】
    そこで、本件発明の課題は、高い光学性能を維持しつつ、全体を小型に構成することのできる光学系及び撮像装置を提供することにある。

実施例1

  • 焦点距離:34.5901
  • F値:4.0858
  • 半画角:31.2657

実施例3

  • 焦点距離:28.0016
  • F値:4.1191
  • 半画角:36.8394

開放F値を抑えて小型軽量な広角レンズの実施例を複数掲載。フォーカスブリージングを抑えて動画撮影にも適したフォーカシングを想定している模様。Di IIIの単焦点レンズ「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」などOSD M1:2シリーズがレンズ繰り出し式フォーカスだったことを考慮すると、全く別のコンセプトと言えそうです。

タムロンDi IIIシリーズ一覧

フルサイズ ズーム
フルサイズ 単焦点
APS-C

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