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シグマ 23mm F1.4 DC DN はXマウントで最良の選択肢

Lenstipが「23mm F1.4 DC DN」のレビューを公開。絞り開放の解像性能こそ富士フイルムに劣るものの、他の有利な点を考慮するとバランスが取れていると評価。価格も含めて最良の選択肢と言及しています。

 

Lenstip:Sigma C 23 mm f/1.4 DC DN

  • 外観:プラスチック製の外装。日本製。ゴム製フォーカスリング。52フィルター対応。
  • 構造:複雑な光学系。金属マウント。最後尾レンズは固定して密閉されている。
  • 携帯性:光学系のわりに小型軽量。
  • 操作性:フォーカスリング以外にコントロールなし。
  • AF:X-T2との組み合わせで全域の移動に0.3-0.4秒と非常に高速。精度も良好。フォーカスブリージングは目立つ。
  • MF:フォーカスリングは良好な抵抗感で滑らかに回転。素早く回転しても300度の長いストローク。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能
    ・とても満足のいく結果。
    ・F1.4の絞り開放は良像を大幅に上回る。F2.8で優れた水準の最高品質。
    ・フレーム端は中央とあまり変わらない良好な結果。
    ・弱点はないがF1.4の性能は富士フイルムが良好。
  • 像面湾曲
  • ボケ:見栄えの良い描写。口径食があるもののF2で問題無し。広角レンズとして深刻な問題はない。
  • 軸上色収差:F1.4から低く抑えられている。
  • 倍率色収差:とても良好。
  • 球面収差:問題なし。
  • 歪曲収差:-2.73%の樽型。富士フイルムよりは良好。
  • 周辺減光:-1.81EVで大口径レンズとしては許容範囲内。富士フイルムよりも良好。
  • コマ収差:富士フイルムほどではないが1段絞ると大幅に軽減する。
  • 逆光耐性:複雑な光学系ながら良好な結果。拍手喝采。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:F1.4の解像性能は富士フイルムに劣るが、そのほかの点でバランスが取れている。比較して400ドル近く安いことを考慮すると、Xマウントでは最良の選択肢。エディターズチョイス。
  • 競合について:ピーク解像はXF23mmF1.4 WRと互角だが、F1.4の性能は富士フイルム有利。
  • 備考:画角は22mmのように広い。

とのこと。
2023年4月21日発売のシグマ製APS-Cミラーレス用レンズ。同シリーズ(DC DN)の単焦点レンズとしては2018年に登場した「56mm F1.4 DC DN」から5年ぶりとなる新作。フルサイズ判換算で35mmと使い勝手の良い画角でF1.4の大口径に対応、絞りリングやコントロールポイントのないシンプルなデザインですが、そのぶん手ごろな価格を実現しています。同クラスの競合レンズは数多いものの、光学性能と価格設定のバランス、そしてシグマブランドを考慮すると魅力的なレンズですね。

Lenstipのレビューを見ると、特に弱点のない解像性能や富士フイルムよりも良好な周辺減光・逆光耐性が強みとなる模様。外装の作りやコントロールには妥協があるものの、価格を抑えた高性能な23mm F1.4としては面白い選択肢となりそうです。

Xマウントでは「XF23mmF1.4 R LM WR」が最上級の選択肢になると思われますが、シグマとの価格差が2倍近く、コストパフォーマンスを考慮するとシグマも要検討。防塵防滴やリニア駆動のAF、絞りリングなどを考慮すると富士フイルムと言ったところ。

他のサイトで指摘されている色収差の補正状態は良好と言及しています。このあたりは評価となる指針が曖昧なので、気になる人は実際に写真を確かめたほうが良いかもしれません。気になる人はユーザー投稿レビューサイトの作例で確認可能。

シグマ 23mm F1.4 DC DN | Contemporary 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年4月21日 希望小売価格 71,500円
マウント X / E / L 最短撮影距離 0.25m
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 1:7.3
焦点距離 23mm フィルター径 52mm
レンズ構成 10群13枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.4 テレコン -
最小絞り F16 コーティング SMC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ65.8×76.9mm 防塵防滴 簡易
重量 340g AF STM
その他 -
付属品
レンズフード

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