シグマ 24mm F1.4 DG DNは抜群の中央解像性能

ePHOTOzineがシグマ「24mm F1.4 DG DN」のレビューを公開。優れた解像性能をはじめ、諸収差の補正状態や逆光耐性を高く評価しています。

ePHOTOzine：Sigma 24mm F/1.4 DG DN Art Lens Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

とても良好な作りのレンズだ。

花形レンズフードが付属する。ロック構造により誤って脱落する可能性は無い。

72mmのねじ込み式フィルターに対応している。さらにマウント側にリアフィルターホルダーを搭載している。

Lマウント版はUSBドック UD-11に対応している。

携帯性：

重量はわずか520gだ。

全長は95.5mmで、直径は75.7mmである。

操作性：

電子制御のフォーカスリングは滑らかに回転する。他のレンズよりもしっかりとしたトルクだが、誤操作を予防する観点から適切だと思われる。

フォーカスリングはMFLスイッチで操作を無効にすることが可能だ。

絞りリングは1/3段刻みで動作し、クリックレスに切り替えることが可能だ。

AF/MFスイッチやAFLボタンも搭載している。

フォーカス：

ステッピングモーター駆動で動作する。

高速かつほぼ無音で動画撮影に適している。

最短撮影距離0.25mで、最大撮影倍率1:7.1に対応している。

手ぶれ補正：

記載なし。

解像性能：

中央はF1.4からF2まで優れた結果となり、F2.8からF5.6で抜群の結果を得ることが出来る。

フレーム端はF2からF8まで非常に良好だ。

フレーム中央の解像性能は本当に魅力的である。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

広角レンズとしては滑らかで綺麗に見えるが、望遠レンズほどではない。

色収差：

中央はほぼゼロに近い。

フレーム端は色付きが目に付くので、必要に応じてソフトウェアで補正する。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

-0.86％の樽型だ。

超広角レンズとしては控えめである。

周辺減光：

絞り開放で光量落ちが目立つものの、絞ると急速に改善する。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

逆光耐性はきちんとしており、大部分の状況でコントラストは維持されている。

総評

シグマは良好な作りで質感が高く、ハンドリングもいいので、フルサイズ対応の高品質な24mmレンズを探しているのであれば強くおすすめできるレンズだ。

長所：
・優れたシャープネス
・中央の色収差が少ない
・適度な周辺減光
・逆光耐性
・ボケ
・ハイクオリティな外装
・UD-11対応
・ロック付きの絞りリング
・MFL機能
・防塵防滴
・価格設定

短所：
・フレーム端の色収差

とのこと。
全体的に良好な解像性能を発揮していますが、特に中央はずば抜けて高い解像性能を備えているみたいですね。周辺部はF1.4で少し出遅れるものの、絞ると急速に改善。さらに歪曲収差や周辺減光も良好に抑えられており、逆光時のフレアやゴーストも問題となりにくいようです。評価方法は異なるものの、多くの点で他のレビューサイトのテストと同じような結果となっています。絞り開放の周辺部は好みが分かれるかもしれませんね。とは言え、広角レンズとしてはボケが柔らかく、絞り開放で見栄えの良い描写を重視しているのであれば面白い選択肢となりそう。決して安いレンズではありませんが、コストパフォーマンスは高いのかなと。

ｋシグマ 24mm F1.4 DG DN 最新情報まとめ

24mm F1.4 DG DN Sony E
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24mm F1.4 DG DN Leica L
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2022年8月26日	初値	132,000円
マウント	E/L	最短撮影距離	0.25m
フォーマット	35mm	最大撮影倍率	1:7.1
焦点距離	24mm	フィルター径	72m-m
レンズ構成	14群17枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	SMC
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ75.7 x 95.5mm	防塵防滴	対応
重量	520g	AF	STM
その他	絞りリング・MFL・AFL
付属品
LH782-01・LCF-72 III