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シグマ56mm F1.4 DC DN X-mountレビューVol.4 ボケ編

シグマ「56mm F1.4 DC DN X-mount」のレビュー第四弾を公開。今回は前後のボケ質や玉ボケの形状や描写、撮影距離ごとに変化するボケについてチェックしています。

56mm F1.4 DC DN Xのレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがち。個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくないと感じる。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人がいてもおかしくない。
参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルを以下に示す。

描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によって変化し、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向がある。
特殊な方法として「アポダイゼーション光学素子」などを使って強制的に滑らかなボケ描写を実現しているレンズも存在する。

実写で確認

微ボケから大ボケにかけて、後ボケが比較的柔らかい描写となり、反対に前ボケが少し硬い描写だ。これは球面収差が完璧な補正状態では無いことを示している。球面収差で後ボケを綺麗に描写するため意図的に残しているのか、それともContemporaryラインだからなのかは不明。どちらにせよ、後ボケは非常に良好である。
前ボケは場合によって少し騒がしくなると思うが、軸上色収差の影響が少ないので悪目立ちする機会は少ない。絞り開放から安心して使うことができるボケである。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

ここで言う「口径食」とはレンズ口径がボケへ影響していることを指す。
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまったりする。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法が無い。しかし、絞ると羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じてF値を変化させる必要あり。

逆に口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが出来る。これは玉ボケに限った話ではなく、一般的な四隅のボケ描写の質感にも繋がる。口径食が強いと、ボケが小さく感じたり、場合によってはボケが荒れてしまう場合もある。
できれば口径食の小さいレンズが好ましいが、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要がある。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生する(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまう。

実写で確認

F1.4の大口径レンズらしく口径食の影響は免れない。とは言え、コンパクトなレンズサイズを考慮すると口径食は小さく、少なくとも玉ボケが大きくなるようなシーンで心配する必要は無い。さらにF2まで絞ると大部分の領域で玉ボケが円形となる。もしも周辺のボケが騒がしいと感じたらF2まで絞ってみると良いだろう。非球面レンズを2枚使用しているが、玉ボケの表面は滑らかで綺麗だ。玉ねぎボケの兆候は見られず、軸上色収差などによる縁取りも目立たない。

9枚の円形絞りだが、F2.8まで絞ると僅かに絞り羽根の形状が現れ始める。ただし、さらに絞っても角ばることは無い。絞っても玉ボケの表面は綺麗な描写を維持し続けているように見える。

ボケ実写

撮影距離1

至近距離の撮影では背景のボケが大きくなり、輪郭が残らないほど滑らかに溶ける文句ナシのボケだ。前述したように前ボケが僅かに騒がしく見えるが問題とは感じない。さらに1段絞ると前ボケの騒がしさも収束する。
F2.8まで絞るとピント面のコントラストがワンランク向上しているように見えるが、同時にボケが騒がしくなる予兆を見せている。撮影距離と背景のコントラストによっては少し騒がしくなるかもしれない。F4以降の同じ傾向だ。

撮影距離2

被写体との撮影距離が長くなってもボケが大きいうちは同様の描写が続く。やはりF2.8まで絞るとコントラストが強くなるように見え、騒がしくなる。柔らかい描写が好みであればF1.4~F2の間を積極的に使うようにしたい。

撮影距離3

撮影距離が長く、ボケが小さくなったとしても、F1.4~F2を使えば背景は柔らかく、そして溶けるようにボケている。価格を考慮すると解像性能とボケ質のバランスは非常に優秀と感じる。

撮影距離ごとの比較

全高170cmの三脚を人物に見立てて、全身ポートレートの撮影距離から顔のクローズアップの撮影距離までをF1.4で撮影した結果が以下の通りだ。

フレームに全身を入れる様な撮影距離でも背景は滑らかにボケている。軸上色収差の影響も少なめだ。ピント面のコントラストも程よく維持されており、VILTROXやTokinaの56mm F1.4よりもしっかりと写る。撮影距離によって描写の変動が少なく、面白味は無いが、かなり使いやすい。

まとめ

非常にバランスの良いボケである。
多くの人にとって重要となる後ボケが少し柔らかい描写。そして色収差をしっかりと補正することで硬調な前ボケに色収差が悪目立ちしない点も地味ながら評価すべきポイントだ。

絞り開放のコントラストはやや控えめで、様々なシーンで騒がしさを上手く抑えることができる。と言ってもVILTROXやTokinaほど低コントラスト(おそらく逆光耐性の影響もある)ではなく、メリハリがあるパンチの効いた描写を得ることが可能だ。

個人的にはVILTROXの低コントラストでふんわりとした描写も好みだが、撮影距離や被写体によって向き不向きがある(例えば撮影距離が離れると後ボケが少し硬調となり、軸上色収差も目立つので当たりはずれが大きい)。
比較してシグマの56mm F1.4は汎用性が高く、様々なシチュエーションで使いやすいのが強みになると思う。もしもボケの描写傾向でどちらを買おうか悩んでいるのであればシグマをおススメする。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開。

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