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atx-m 11-18mm F2.8は優れた解像性能だが逆光耐性が弱点

Lenstipがトキナー「atx-m 11-18mm F2.8」のレビューを公開。特に広角側で非常に優れた解像性能が得られ、いくつかの収差が効果的に補正されていると評価しつつ、逆光耐性が従来通り弱点になると指摘しています。

Lenstip:Tokina ATX-M 11-18 mm f/2.8 E

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • レンズマウントは金属製だ。
  • 後玉の周囲は21×16mmのフレームに覆われている。
  • ズーム操作で後玉が前後するが、周囲はきちんと黒塗りされている。
  • Japanと記されたステッカーが貼られている。

携帯性:

  • フィルター径は67mmだ。
  • 焦点距離が短い場合に前玉が前方へ移動し、ズームすると後方へ移動する。

操作性:

  • 19mm幅のズームリングは心地よい操作性だ。
  • 13mm幅のフォーカスリングはバイワイヤ式だがストロークが非常に短い。
  • フォーカスリングはゆっくり回転しても90度で全域を操作できる。

フォーカス:

  • α6400との組み合わせでピント全域を0.3秒で移動する。非常に高速だ。
  • ノイズレスで動作し、精度はとても良好だ。
  • 18mmでテスト中にカメラがフリーズする状況が稀に発生した。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • α7R IIIのRAWを測定している。
  • 最高の単焦点レンズで75-80lpmmの結果が得られている。
  • 良像の基準値は39-41lpmmだ。
  • 11mmの中央はF2.8から60lpmmを超える優れた結果だ。絞ると75lpmm近くになる。18mm側での性能低下は僅かで、絞ると70lpmm近くの性能を得ることができる。
  • 中央のパフォーマンスはソニー「E PZ 10-20mm F4 G」よりも高い可能性がある。
  • フレーム端でも11mmはF2.8から基準値を上回る結果だ。絞るとさらに向上する。ズーム中間域もけちのつけようがないが、望遠端18mmのF2.8のみ基準値を下回る。ただし絞ると中間域以上の結果が得られる。
  • 全体的に解像性能は高めだ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 玉ねぎボケと縁取りが目立つ。

色収差:

  • 軸上色収差の問題は全くない。拍手喝采の結果だ。
  • 倍率色収差の数値は高く、特に広角側で厄介となる。古いトキナーレンズと比べるとよくなっているが、完璧には程遠い。

球面収差:

  • 球面収差は完全に補正されているとは言えず、前後のボケをパッと見ただけで違いが分かる。

歪曲収差:

  • 11mmでは-2.82%の目立つ樽型歪曲だが、広角レンズとしては問題のない程度だ。
  • 13mmでは-1.05%まで減少し、15mmではほぼゼロになる。
  • 18mmでは+0.85%の糸巻き型だ。
  • 画角は公称値通りだ。

周辺減光:

  • 11mm F2.8で-2.02EVと目立つが、文句を言うほどではない。
  • 14mmでは-1.01EVと抑えられ、18mmも同じような結果が得られる。
  • このカテゴリは高く評価されるべきだ。広角大口径ズームで周辺減光を抑えるのは難しい。

コマ収差:

  • 完璧な補正状態ではないが、文句を言うほどでもない。
  • 非点収差の平均値は6.8%とズーム全域で低い水準に抑えられている。

逆光耐性:

  • トキナーは15年前から逆光耐性があまり良くなかったが、現在でも改善が見られない。
  • 太陽がフレーム内にある場合は許容範囲内だが、フレーム外から影響する場合は結果が破綻するほどの影響を及ぼす。
  • 晴れた日にこのようなレンズで撮影するのは、宝くじのように予想がつかない。

作例集

総評

多くの点で好ましいレンズだ。第一に中央領域が非常にシャープであり、広角側では、フレーム全体で非常に画質を得ることができる。第二に、最近では珍しく、光学系の助けを借りずに歪曲と周辺光量落ちを補正している。

トキナーの設計者が、カメラソフトに補正を押し付けなかったことをとても嬉しく思っている。シャープな結果が得られるレンズで歪曲をきちんと補正していることは、賞賛されるべきだ。

しかし、すべての収差がきれいに補正されているわけではない。倍率色収差に関しては、期待を下回っている。状況は以前ほど悪くないのだが、それでも良いとも言えない。そして逆光耐性は非常に痛い失敗だ。何年も経過しているのに、いまだにこの分野でトキナー製の効果的な広角レンズを見たことがない。

  • 長所
    ・優れた中央画質
    ・きちんとした周辺画質
    ・軸上色収差の補正
    ・非点収差が少ない
    ・歪曲収差の補正
    ・静かで高速かつ正確なAF
  • 短所
    ・逆光耐性

とのこと。
自社設計なのかOEMなのか今のところは不明ですが、トキナー初となるミラーレス専用設計の広角ズームレンズですね。F2.8の広角ズームとしては小型軽量で、ズーム操作でも内筒があまり伸びないのが特徴と言えそうです。縮長はタムロンと同程度ですが、広角側で大きく伸びるタムロンよりも携帯性は良さそう。特にトキナーは外装にレンズフードを固定するため、伸びる内筒はフード内で伸縮が完結しているように見えます。インナーズームではありませんが、フード装着時にインナーズームのように使えるのは便利。

解像性能の評価は高く、Sony Alpha Blogの評価と同じような傾向が見られるようです。広角側で最も良好となり、望遠側でパフォーマンスが低下する模様。歪曲収差や周辺減光が光学的によく補正されているらしく、RAW現像時に補正必須とならないのは地味に嬉しいポイントと言えるかもしれません。その一方で倍率色収差はかなり目立つらしいので、ソフト補正と縁を切ることはできない模様。

最も注意すべきはトキナーレンズらしく逆光耐性のようです。広角レンズは画角が広く、強い光源の影響を受けやすい。これは悩ましい弱点ですねえ。実写作例を確認すると、確かに影響の度合いが強いように見えます。

トキナー atx-m 11-18mm F2.8 最新情報まとめ

atx-m 11-18mm F2.8
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022-09-16 初値 83,952円
マウント E 最短撮影距離 0.19m
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 0.1倍
焦点距離 11-18mm フィルター径 67mm
レンズ構成 11群13枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング MC
絞り羽根 9枚絞り
サイズ・重量など
サイズ φ74.4×74.1mm 防塵防滴 -
重量 335g AF STM
その他 USBポート
付属品
レンズフード

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