ePHOTOzineがソニー「E 11mm F1.8」のレビューを公開。光学性能・ビルドクオリティが良好で、静止画用としても動画用としても優れたレンズになると高く評価しています。
ePHOTOzine:Sony E 11mm F/1.8 Lens Review
外観・構造:
- 花形レンズフードは本体にしっかりと固定され、脱落する心配はない。
- 防塵防滴仕様である。
携帯性:
- サイズは66×57.5mmと小さく、重量はわずか181gだ。
操作性:
- 電子制御のフォーカスリングは滑らかに回転する。
- AFLボタンやAF/MFスイッチを搭載している。
フォーカス:
- リニアモーター駆動で動作する。
- 高速かつ正確で、静かなAFだ。
- 最短撮影距離は0.15mで、最大撮影倍率は0.13倍だ。
- フォーカスブリージングは最小限である。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は非搭載だ。
解像性能:
- 中央はF1.8から優れた結果が得られ、F2で抜群の性能を発揮する。
- 端はF1.8から非常に良好で、F2.8で優れた結果を得ることが出来る。
- 非常に素晴らしいパフォーマンスだ。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 超広角レンズとしては滑らかなボケで心地よい描写である。
色収差:
- フレーム端で色収差が見られるが。厳しい条件でのみ目に付くだけである。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- -0.36%だ。これはカメラ側で補正していることを意味するが、結果として歪曲収差が目立たないのは素晴らしいことだ。
周辺減光:
- 絞り開放で目に付くが、11mm F1.8のパラメータを考慮すると控えめだ。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 逆光耐性は良好だ。
- ゴーストは非常に厳しい条件でないと問題にならない。
総評
小型軽量で扱いやすく、静止画でも動画でもシャープで生き生きとした結果が得られる。動画撮影用としても非常に印象的だ。また、近接撮影が可能なため、ドラマチックな視点での撮影が可能である。また、近距離でもシャープな描写が得られるので、モデル撮影などでも新たな一面を見せることができるだろう。歪曲収差が少ないので、直線が直線として再現される建築写真に適している。動画用としてはフォーカスブリージングが抑えられているのがメリットだ。間違いなく、非常に汎用性が高く、高品質なレンズであり、「強くお勧め」できる。
- 長所:
・抜群の中央シャープネス
・優れた端のシャープネス
・中央は低色収差
・操作性
・防塵防滴
・低歪曲
・小型軽量
・静かなAF- 短所:
・端の色収差
・周辺減光
とのこと。
久しぶりに登場したAPS-C Eマウント用の無印ソニー製レンズですね。APS-C Eマウントレンズでは貴重な明るい超広角AFレンズであり、6万円台と比較的手ごろな価格で入手可能となっています。にも関わらず、解像性能は非常に良好で、諸収差もまずまず良好に補正されている模様。色収差や歪曲収差、周辺減光などはいくらか目に付くものの、カメラ側の補正と相性が良いので問題と感じることは少ないはず。このようなレンズ気になるコマ収差に関するコメントが見当たりませんが、Lenstipのレビューを見る限りでは良好となっている模様。
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