Xitekがソニー「FE 12-24mm F2.8 GM」のレビューを公開しています。12mmと非常に広い画角をカバーしていますが、α7R IVでも満足のいく光学性能や逆光耐性を備えているとの事。ミラーレス用超広角ズームの新基準として高く評価しています。
Xitek:超广新基准 索尼FE 12-24mm F2.8 GM??
- サイズは97.6×137mm、重さは847gだ。 他の超広角ズームと同様、フロントレンズが突出するデザインだが、比較的軽量化されている。
- レンズ側面にはフォーカスホールドボタンがあり、メニューからより多くの機能をカスタマイズできるようになっている。
- レンズ側面にはAF/MF切り替えボタンもあり、素早くピント合わせができる。
- フロントレンズは12mmでやや前方に、24mmでは下方に移動する。 レンズの前群を保護するため、固定式のレンズフードを採用している。 もちろん、このタイプのレンズは、通常の円形フィルターに直接取り付けることは出来ない。その代わり、レンズマウントにリアフィルターを装着可能だ。
- レンズ前面近くにはマニュアルフォーカスリング、背面にはズームリングが配置されている。 ズーム比が小さく、ピント調整が素早くでき、減衰感も良好だ。
- レンズが軽いので、α7R IVと組み合わせた場合も許容範囲内だ。
- 14群17枚のレンズ構成中、XA非球面が3枚、非球面レンズが1枚、スーパーEDレンズが2枚、EDレンズが3枚使われている。数多くの特殊レンズを贅沢に使用した珍しいレンズだ。
- MTF曲線は12mmだろうが24mmだろうが、中央はとても素晴らしく、絞ればさらに改善されるだろう。フレーム端でも60以上は維持されている。全体的なバランスが必要な場合はF8が好ましいだろう。
- シャープネスのテストにはα7R IVを使用している。
・12mm中央はF2.8から優れており、MTF通りだ。フレーム端は中央と比べるとシャープネスが低下しているものの、F5.6以降で改善し、F8~F11で最高画質となる。基本的には全ての絞り値で全域が高画質だ。
・F16以降で画質が低下し始める。
・24mmのシャープネス性能は12mmと同じだ。F2.8から中央は相変わらず優れており、フレーム端は12mより若干良好だ。
・F2.8~F4では変化が無く、F5.6まで絞るとシャープネスが増し、F8~F11で最高の画質を得ることが出来る。
・12mmでも24mmでもα7R IVの性能を引き出すことが出来る性能だ。- コーティングには第2世代のナノARコートを使用している。実写でとても逆光耐性が高いと感じた。F11まで絞っても目立つフレアは発生しない。第1世代のナノARコートと比べて大幅に改善している。
- 色収差は12mmでハイライト部に極僅かな色ずれが見られる程度だ。F3.5まで絞るとほぼ解消する。24mmではさらに良好な結果を得ることが可能だ。
- レンズ補正をオフにした状態で、12mmは僅かな樽型歪曲が見られる。24mmでは若干の糸巻き型歪曲だ。レンズ補正をオンにすると劇的に改善する。
- 12mm F2.8では四隅の減光が目立ち、F4まで絞ると改善し始め、F8まで絞っても完全には解消していない。屋外での風景撮影ではレンズ補正をオンにしておくことをおススメする。24mmは12mmよりも良好だ。F2.8でも減光は僅かで、F5.6まで絞ればほぼ解消する。
- 9枚絞りのため、小絞りでは18本の光条が発生する。
- コマ収差補正はとても良好だ。
- 12mmと非常に広い画角はクリエイティブな写真活動に適しており、最短撮影距離0.28m、最大撮影倍率0.14倍のクローズアップ性能がさらに自由度を高めている。
- XDリニアモーターのAFシステムは新しいフォーカスアルゴリズムと相まって、動画撮影などでレスポンスが向上している。
広角12mmをF2.8でカバーする優れたパフォーマンスのレンズだ。風景・建築・星空の撮影に最適だ。そして、新世代のナノARコートや大口径XA非球面レンズなど贅沢な光学設計により、シャープネス・逆光耐性・歪曲補正などが優れている。まさにG Masterの名に相応しく、ミラーレス用超広角ズームの新基準となるレンズだ。
とのこと。
実写作例を確認しても、確かにフレーム端まで非常にシャープな描写性能を備えていることが分かります。12mmの広い画角でフレーム端まで安定した画質を得ることが出来るのは凄いですね。さすがにいくらか倍率色収差が見られるものの、このような広角レンズとしては許容範囲内に見えます。
Mobile01でも高く評価していたように、ナノARコートIIを採用し、逆光耐性がとても良好となっているようです。出目金レンズがフレアやゴーストが発生しやすいものの、このレンズでは小絞りでも目立つフレアが発生していないように見えます。画角が広く、光源がフレームに入りやすい広角レンズにとって重要なポイントと言えそうです。
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