ソニー FE 16-35mm F2.8 GM IIは6100万画素にも耐えうる優れた性能

ePHOTOzineが「FE 16-35mm F2.8 GM II」のレビューを公開。ズーム全域で均質性の高い解像性能を発揮し、高価ながら価値のあるレンズと評価。ただし、歪曲収差はカメラ側での補正が必要となっている模様。

ePHOTOzine：Sony FE 16-35mm f/2.8 GM II Lens Review

外観：記載なし。

構造：防塵防滴。前玉にはフッ素コーティング。

携帯性：小型軽量でα7C IIとのバランスが良好。ズームで1cm伸びる。

操作性：2か所のAFLボタン。ズームリングは非常に軽いが誤操作する可能性は高くない。1/3段刻みの絞りリングを搭載。

AF：リニア駆動で高速かつ正確で静か。30fpsの連写にも対応。

MF：フォーカスリングは非常に滑らかで軽い操作性。少し軽すぎる。

マクロ：0.22mの最短撮影距離で、撮影倍率は0.32倍。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：
・16mm：中央と端はF2.8からExcellent。
・20mm：中央はF2.8からExcellent、端はVery Good。
・24mm：中央と端はF2.8からExcellent。
・35mm：中央と端はF2.8からExcellent。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：初代と同じく良好な描写。

軸上色収差：とても良好な補正。

倍率色収差：中央よりも目立つが依然として良好。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：16mmで顕著な樽型。35mmでは糸巻き型。カメラ側の補正に依存。

周辺減光：全体的に良く抑えられている。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：フード無しでも逆光耐性は良好。

光条：記載なし。

作例集：定点撮影の高解像データあり。

総評：6100万画素にも耐えうる優れた性能で操作性も素晴らしい。唯一の欠点は価格だが、強くおススメできるレンズ。

競合について：比較的高価だが、それだけの価値。

備考：

とのこと。
前モデル「FE 16-35mm F2.8 GM」の後継モデルとして2023年9月発売の広角ズームレンズですね。大口径ながら前モデルから大幅な小型軽量化を実現。フローティングフォーカス構造を採用することで、小型軽量化と同時に接写性能まで改善しています。他社のように広角端を拡張したり、手振れ補正を搭載するわけではないものの、携帯性と高性能を両立したαの製品開発には一貫性があります。

ePHOTOzineのテストでは、小型軽量化しつつも、均質性に優れた安定感のある解像性能が得られるようです。このあたりはLenstipのテスト結果と同じ。広角ズームながら隅までパフォーマンスの顕著な低下が無いのは凄い。全体的に色収差も良好に補正している模様。ただし、歪曲収差のように、ソフトウェアで補正しやすい問題は多めに残っているようです。ePHOTOzineは周辺減光が良好と言及していますが、Lenstipのテスト結果を考慮するとカメラ補正後の結果である可能性あり。周辺減光の補正は高ISOでノイズの原因となりやすいので注意が必要と言えるでしょう。

ソニー FE 16-35mm F2.8 GM II 最新情報まとめ

FE 16-35mm F2.8 GM II
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年9月22日	初値	35万円前後
マウント	E	最短撮影距離	0.22m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.32倍
焦点距離	16-35mm	フィルター径	82mm
レンズ構成	12群15枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F2.8	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	AR2
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ87.8×111.5mm	防塵防滴	対応
重量	547g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・クリック解除
付属品
レンズフード・ケース