FE 24-50mm F2.8 G 歪曲収差以外は全体的に良好

Xitekが「FE 24-50mm F2.8 G」のレビューを公開。未補正時に歪曲収差を指摘しているものの、それ以外は小型軽量ながら優れた結果が得られていると評価。α7Cシリーズに最適な大口径ズームとのこと。

Xitek：轻量化F2.8新“标准” 索尼FE 24-50mm F2.8评测

紹介：キヤノンやニコンの24-50mmは開放F値変動のローエンドなズームレンズだったが、ソニーは位置づけが異なる。

外観：20-70mm F4 Gとよく似たデザイン。マットブラックの塗装。

構造：防塵防滴。フッ素コーティング。

携帯性：20-70mm F4 Gよりも小型軽量。ズーム操作で内筒が伸びる。50mmで最短、24mmで最も長いので慣れが必要。

操作性：フォーカス・ズーム・絞りの3リング。絞りはデクリック機能付き。AFLボタン搭載。

AF：XDではないリニアモーターを使用。高速で正確に動作。静か。

MF：フォーカスリングは適度な抵抗でリニアレスポンス。フォーカスブリージング補正に対応。

マクロ：24mmで0.19m 0.30倍と良好。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：
・24mm：中央はF2.8から許容範囲内。端はソフトだがF4~F5.6で改善する。
・50mm：中央はF2.8からとても良好。周辺はやや悪いが、F4～F5.6で大幅に改善する。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：口径食の影響が目立つ。拡大するとわずかな玉ねぎボケだが全体像に影響なし。

軸上色収差：F2.8で僅かに発生しているが効果的に抑えられている。

倍率色収差：わずか。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：未補正24mmで顕著な樽型。50mmでは軽度の樽型。

周辺減光：24mmで顕著だがF4まで絞ると僅か。50mmでもある程度の減光。

コマ収差：点像にわずかな変形。

逆光耐性：コーティングは不明。逆光時に逆光のフレアとゴースト。絞ると目立つ。

光条：先細りする描写。

作例集：

総評：全体的に良好で、シャープな中央解像とボケを伴う小型軽量が強み。主な欠点は未補正の歪曲収差とヴィネッティング、ズームレンジが狭いこと。α7Cシリーズに適した大口径ズームを探している場合におススメ。

競合について：標準ズームでベストは24-70mm F2.8 GM II。

備考：

とのこと。
非常にコンパクトながらF2.8の開放F値を実現している標準ズームレンズ。Gシリーズとしては初の大口径ズームで、外装には最近の「G」シリーズらしく絞りリングやAFLボタンを搭載。フォーカス駆動にはリニアモーターを採用して電光石火のAFを実現。販売価格がタムロンやシグマと比べて倍近いのが悩ましいところですが、純正品らしく高速連写対応など互換性の高さが魅力的となりそう。フォーカスブリージング補正も利用可能。

気になるのは光学性能ですが、Xitekによるとズーム全域で優れた解像性能を実現しているとのこと。α7CRと組み合わせた解像テストのサンプルを確認してみると、24mm・50mmどちらも良好な結果が得られているように見えます。

ただし、ボケは口径食の影響が強めで、状況によっては背景が少し騒がしく感じるかもしれません。このあたりはMobile01も指摘。F2.8ズームにボケ質を求めている人は他の選択肢も要検討なのかなと。F2.8を活かした小型軽量なハイスピードレンズとして購入するのが良さそう。と言っても、大部分のシーンでボケは問題ないようにも見えます。

競合製品として、タムロン「20-40mm F/2.8 Di III VXD」などが存在。ただし、α1などの高速連写を利用したい場合は純正の本製品を検討したほうが良いでしょう。また、非積層型のミラーレスで利用する場合でも、フォーカスブリージング補正を利用する場合は要検討。

ソニー FE 24-50mm F2.8 G 最新情報まとめ

発売日：2024年5月17日
予約開始日：2024年2月29日(木)10時
希望小売価格：オープン
市場推定価格：税込18万円前後

FE 24-50mm F2.8 G
ソニーストア
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
ビックカメラ	マップカメラ	ECカレント	eBEST
	キタムラで中古在庫を探す