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FE 50mm F1.4 GMはF1.2 GMよりも周辺部の解像性能が優れている

Mobile01がソニー「FE 50mm F1.4 GM」のレビューを公開。F1.2のボケに優位性が残っているとしつつ、諸収差の補正状態や中央解像は互角、周辺の解像性能に関してはより優れた結果が得られると評価しています。

Mobile01:Sony FE 50mm f/1.4 GM 評測報告|越級打怪沒在怕 ‧ 同場加映三鏡大亂鬥 !

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • 円筒型のレンズフードが付属している。F1.2 GMも円筒型、F1.4 ZAは花形だ。
  • フードの形状はF1.2 GMと似ているが、別物である。内側は反射を抑えたマットな塗装が施されている。円筒形のためレンズを立てた状態で地面に置くことができる。
  • 外装が金属製となっているのはF1.4 ZAのみだ。F1.4 GMは主にプラスチックを使用しているが、全体的な質感はG Masterシリーズのほうが好みだ。
  • フィルターサイズはF1.4 GMが67mmで、F1.2 GMやZAは72mmである。
  • レンズは防塵防滴仕様で、前面はフッ素コーティング処理が施されている。
  • レンズは中国製である。

携帯性:

  • 80.6×96.0mm、516gとF1.2 GMと比べて一回りコンパクトで軽量だ。

操作性:

  • 他の50mm大口径レンズと同じく絞りリングを搭載している。
  • 絞りリングは1/3段刻みで動作するが、クリックを解除して動画向けの操作も可能だ。ロック機能もあるが、固定できるのはAポジションのみだ。
  • 2か所にAFLボタンを搭載している。

フォーカス:

  • AFはXDリニアで動作する。
  • F1.2 GMやF1.4 ZAと比べてみたが、どのレンズも高速だ。
  • フォーカスブリージング(作例のみ)

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • F1.2 GMとF1.4 GMの性能は互角だ。絞り開放はF1.4 ZAが収差の影響で少し滲んでいる。
  • 絞り開放の周辺部はF1.4 GMが比較的良好だ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケ(作例のみ)
  • 2本のG Masterレンズは暖色傾向、ZAレンズは寒色傾向が見られた。
  • 口径食はF1.4で目立つが、F2まで絞ると改善する。

色収差:

  • F1.2・F1.4 GMは開放でわずかな色収差が見られるが、F2まで絞ると大部分は抑えることが可能だ。F1.4 ZAは色収差が目立つ。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 補正をオフにすると糸巻き型歪曲が発生する。

周辺減光:

  • F1.2 GMやF1.4 ZAよりも周辺減光が抑えられている。
  • F2.8まで絞ると無視できる程度まで改善する。

コマ収差:

  • 効果的に抑えられている。

逆光耐性:

  • 作例のみ。

総評

小型軽量な大口径レンズで、フィルターサイズも小さい。しかしながら、中央解像性能はF1.2 GMと互角で、周辺部に至ってはより良好だ。色収差や逆光耐性、歪曲収差、周辺減光は同程度だ。フォーカスブリージングの抑制が良くないのは残念だが、純正レンズの強みとなるブリージング補正を利用可能だ。

F1.2 GMのボケは依然として優位性があるものの、サイズや重量、価格を考慮するとF1.4 GMを選ぶのは理にかなっている。

とのこと。
FE 50mm F1.4 GMは複雑な光学設計ながら小型軽量で、ソニーF1.4 ZAやシグマArtよりも携帯性に優れ、防塵防滴や絞りリング、2か所のAFLボタンなど豊富なコントロールを備えたレンズです。50mm F1.4としては高価ですが、MTF曲線の性能を見る限りでは非常に高性能なレンズに仕上がっているようです。特に小型軽量な50mm F1.4としては驚きの性能ですね。

Mobile01のテストでは、特に絞り開放の周辺部においてF1.2 GM比で優位性があるようです。実際に作例を確認してみるとF1.4からF4くらいまでは差があるように見えます。F8まで絞った場合は差がなくなるものの、絞り開放の性能が重要となる夜景や星空の撮影ではF1.2 GMよりも有力な選択肢と言えるかもしれません。色収差やコマ収差の補正状態は良好に見えます。フォーカスブリージングは確かに目立ちますが、他の大口径レンズも同様で、さらに最新カメラでは電子的に補正することも可能となっています。

F1.2に見劣りする部分があるとするとボケでしょうか。Mobile01の撮り比べを見た限りでは、ボケが少し大きいうえ、ボケの縁取りが弱く、柔らかく心地よい描写を実現しています。比較してF1.4は少し硬調で、周辺部に向かって口径食が目立つので、状況によっては少し騒がしくなる可能性がありそう。ボケ重視のF1.2 GMと比べると、「ハイスピードレンズ」としての役割が大きいのかもしれません。

ソニー FE 50mm F1.4 GM 最新情報まとめ

FE 50mm F1.4 GM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年4月21日 初値
マウント E 最短撮影距離 0.41m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 0.16倍
焦点距離 50mm フィルター径 67mm
レンズ構成 11群14枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.4 テレコン -
最小絞り F16 コーティング NanoAR II
絞り羽根 11枚
サイズ・重量など
サイズ φ80.6×96mm 防塵防滴 対応
重量 516g AF XDリニア
その他 絞りリング・AFL×2
付属品
レンズフード・レンズケース・キャップ

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