Mobile01が富士フイルム「GFX100S」のレビューを公開。比較的コンパクトで軽量なカメラに仕上がっているうえ、GFX100Sと同等の画質と、それ以上の手ぶれ補正効果を得られるコストパフォーマンス高いカメラと評価しています。
Mobile01:Fujifilm GFX100S 評測報告|中片幅 x 一億畫素 x 高機動力
カメラの紹介:
- 2017年に富士フイルムは5140万画素のGFX 50Sを発売。さらに2019年には1億画素の解像性能と縦位置グリップを備えたGFX100を発売している。
- GFX100SはGFX100のコアを継承しつつ、総重量を900gまで減量し、サイズをGFX 50Sと同レベルまで抑えたカメラだ。
ビルド・外観:
- 外観はX-TシリーズとX-Hシリーズを足して2で割ったようなデザインだ。
- ボディはマグネシウム合金製で、60か所にシーリングが施されている。
- GFX100のシャッター機構を15%軽量化しつつ、耐久性を向上させている。
- イメージセンサーは43.8×.32.9mmの裏面照射型CMOSセンサーを搭載している。これはX-Transではなく、従来のべイヤーフィルターだ。プロセッサにはX-Processor 4を使用し、16Bit RAW出力に対応している。これらはGFX100と全く同じ仕様だ。
- 右側面にはSD UHS-IIカードスロットを2つ搭載している。5fpsの連写を利用するのであればUHS-IIカードを用意するといいだろう。
- 左側面にはヘッドホン・マイク端子があり、USB-Cやmicro HDMIにも対応している。USB-Cポートは充電用としても利用可能だ。
- 底面には縦位置グリップ用の端子が無い。
携帯性:
- サイズは150×104.2×87.2mm、重量はわずか821gだ。
- フルサイズミラーレスよりも重たいが、フルサイズ一眼レフと同程度だ。
グリップ:
- 大きなGFレンズを支えるのに十分なグリップだ。
操作性:
- GFX100と異なり、撮影モードダイヤルを搭載している。
- 左肩には静止画と動画モードを切り替えるスイッチを搭載している。
- 撮影モードダイヤルにはなんと6枠のカスタムモードを搭載している。
- AFジョイスティックはXシリーズよりも明らかに大きく、操作性が優れている。
- ファインダー横のモードレバーでAF-S・AF-C・MFを素早く切り替えることが可能だ。
手ぶれ補正:
- GFX100よりも小型化しているものの、手ぶれ補正の効果はより良好となっている。
- GFX100はファームウェアアップデートで対応したピクセルシフトマルチショットは初期ファームウェアから利用可能だ。
ファインダー:
- 0.5型369万ドットのOLEDパネルを使用している。
モニター:
- X-T3やX-H1と同じく、3Way式チルトモニタを搭載している。
- バリアングルモニタではないが、このカメラがVlogger向けというよりフォトグラファー向けのため不思議なことではない。
- 背面モニタは3.2型236万ドットでタッチ操作に対応している。パフォーマンスはとても良好だが、メニューをタッチ操作することはできない。
- 右肩には1.8型69,000ドットのサブモニタを搭載。機能はGFX100と同じだ。各種設定の確認や疑似ダイヤルの表示などに利用できる。さらにヒスグラムの表示も可能だ。
メニューシステム:
- 記載なし。
オートフォーカス:
- キヤノンやソニーほどではないが、ハッセルブラッドやフェーズワンと比べると間違いなく優れている。
- 瞳検出に対応している。AF-Cで滑らかに検出できるが、レスポンスはX-T4や主要なミラーレスカメラと比べると差がある。AF-C+連続撮影の撮影を検討している場合は基本的におススメしない。
- AF-Sは大部分の状況で問題ない。
連写性能・ドライブ:
- シャッター音はとても静かだ。そして電子シャッターにも対応している。
解像度:
- スマートフォン用カメラの1億画素とは次元が異なる解像性能だ。
- ピクセルシフトマルチショットは16枚のRAWファイルを連続的に撮影し、事後に合成して4億画素の結果を出力できる機能だ。
高感度ISOノイズ:
- ISO感度は100?12800を利用可能だ。
- ISO1600?3200までディテールが完璧な結果を得ることが出来る。
- ISO6400まで実用的な解像性能を維持している。
ダイナミックレンジ:
- 実写で-5?+2EVの露出補正でイメージを回復できる。妥当なパフォーマンスだ。
仕上がり機能:
- このカメラにはNostalgic Negが追加されている。
動画:
- 内部記録は4K DCI 4:2:0 10Bit 400Mbpsで記録可能だ。
- 外部出力では4K DCI 4:2:2 10Bitで記録可能だ。最大の違いは色深度である。
総評
このフォーマットでは最もフレンドリーなモデルだ。169.600台湾ドルで最高の画質を得ることが出来る。そして16Bit RAWに対応した2番目の中判フォーマットカメラである。これにより後処理の柔軟性が高まっている。後処理のスキルがなくとも、搭載しているフイルムシミュレーションによりはとても楽しい写真となる。内蔵している5軸6段分の手ぶれ補正は本当に便利だ。これは他社の同じフォーマットカメラで実現できないポイントである。「解像性能×機動力」のニーズを満たし、環境に限定されることなく好きに写真を撮ることが可能だ。オートフォーカスはフルサイズのトップクラスに及ばないが、価格なりの価値はあると思われる。
とのこと。
GFX100と同じ1億画素センサーとボディ内手ぶれ補正を搭載したミディアムフォーマットカメラですが、より手ごろな価格の魅力的なカメラに仕上がっています。像面位相差AFはまだまだ改善が必要のようですが、AF-Sでは十分高速フォーカスを活用することができる模様。
対応レンズこそまだ少ないものの、比較的手ごろなサイズのレンズや、社外製レンズも徐々に増えてきています。GFX100Sの登場で、より需要が高まり、レンズもこれまで以上に充実することを期待したいですね。Flickr上にはGFX100Sを使ったユーザー投稿が300点以上掲載されています。様々なシーンで撮影された写真があるので参考となるかもしれません。
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