Dustin AbbottがMachang Optical Co., Ltd.の交換レンズ「KAMLAN FS 28mm F1.4」のレビューを掲載しています。
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コストパフォーマンス抜群のレンズ
- このレンズは同社の50mm F1.1と同じデザインの金属製鏡筒だ。安価な値札の割に高級感のある質感である。私がレビューしてきたLAOWAレンズと似ている。
- 以前に感じた懸念材料はほとんど解決している。
- 56mm×68mmと非常にコンパクトなレンズだ。手のひらに簡単におさまるサイズである。コンパクトだが、金属とガラスの塊であるため重量感はある。
- 絞りリングは従来通りクリックレス仕様だ。動画ユーザーに好まれるだろう。50mm F1.1と比べて遥かに滑らかだがまだ動作は固い。誤操作による絞り値のズレを防止したいのは理解できるが、それでも少し固すぎる。
- フォーカスリングに問題は無い。とても滑らかで完璧な減衰性だ。回転角は約160度で正確な調整が可能である。ただし、無限遠はハードストップの少し手前に設定されている。注意点は絞りリングと感触が似ているので誤って絞りリングを操作してしまうことだ。
- 最短撮影距離は0.25mと平凡だが、最大撮影倍率は0.15倍と比較的大きく写すことが可能だ。
- 11枚羽根の絞りは大きく絞っても円形を保っている。他の安いレンズと異なるポイントだ。玉ねぎボケや軸上色収差による色づきは無い。
- 電子接点を備えていないため、歪曲収差や周辺減光は手動で補正する必要がある。また、手ぶれ補正を最適化するため焦点距離も手動入力するべきだろう。
- 50mm F1.1を試した時、画質は良いところと悪いところがあった。良い面は素敵なボケと発色、悪い面は色収差が目立ち、フレアが発生しやすく、絞らないとコントラストが高くならないことだ。28mm F1.4は50mm F1.1の良い面を残しながら光学的欠点の大部分を改善している。
- フレーム中央はF1.4からすでにとても良好だ。色収差はゼロでは無いが、コントラストへの影響は少ない。シグマ30mm F1.4 DC DNよりも小さいはずだ。F2まで絞るとシャープネスとコントラストはピークに達する。
- フレーム端はF1.4で少しソフトだが像面湾曲の問題は無い。F2まで絞ると色収差が抑えられコントラストが高まるが、周辺減光の改善以外で画質の改善は見られない。F2.8まで絞るとフレーム端は飛躍的に向上し、F5.6で優れたパフォーマンスを発揮する。
- シグマ30mm F1.4 DC DNと画質を比較すると中央はKAMLANのほうが僅かに優れ、フレーム端に向かってシグマのほうが安定している。F2まで絞っても同じ傾向だが、シグマはあまり改善せず、KAMLANはF5.6-F8に絞るとさらに改善する。
- より重要な点として、KAMLANはシグマと比べて正確な色表現が可能となっていることだ。シグマは少し暖色傾向となる。
- 欠点は太陽がフレームに入るとゴーストが発生しやすいことだ。50mm F1.1と比べると改善しているが、それでもまだ完璧ではない。
- ボケのこのレンズにおける最大の強みと言っていいだろう。この価格帯のレンズとしてはかなりいい仕事をしている。
- 接写でも中央領域はシャープな画質を維持している。
Kamlan 28mm F1.4はこのメーカーの技術向上が手に取るようにわかるレンズだ。50mm F1.1で感じた弱点の多くを改善しており、光学的により成熟した描写となっている。MFレンズと言うことで万人受けはしないだろう。しかし、200ドル以下の価格設定に加えて高級感のあるレンズの作りは多くのフォトグラファーがお気に入りとなるに違いない。
とのこと。
Sony Alpha Blogでも絶賛されていたレンズですが、Dustin Abbottも似たような結果となったようですね。実際に作例を確認してみると、確かに2万円チョイのレンズとは思えないほどボケが綺麗で(絞ると)シャープネスもしっかりとしているレンズに見えます。
使いやすい焦点距離も相まって、KAMLANレンズを試してみるならまずこのレンズを使ってみるのが良さそうです。
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