Dustin AbbottがMachang Optical Co., Ltd.の交換レンズ「KAMLAN FS 50mm F1.1」のレビューを掲載しています。
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夢のある描写性能
- ビルドクオリティはLAOWAレンズを彷彿とさせるものであり、およそバーゲンレンズの作りではない。
- レンズフードを除くと全て金属とガラスの塊だ。とてもコンパクトなレンズだが、重厚感がある。248gと絶対的に重くは無いものの、60mmの全長を考慮すると重く感じる。
- 電子接点は存在せず、フルマニュアルでM42レンズのようだ。
- フォーカスリングは滑らかで約200度の回転角を有している。
- 絞りリングはクリックレスでF値ごとに固定されない個性的な動作だ。動画ユーザーには好まれる仕様と言えるだろう。残念ながら、私の個体は絞りリングの動作が非常に固かった。使い込むと少し滑らかとなったが、まだ固い。
- 最短撮影距離に設定すると内筒が1cmほど伸びる。
- レンズフードはプラスチック製で滑らかにははまらない。クリック感は無いが、しっかりと固定される。
- 11枚の絞り羽根は大きく絞っても円形を保っているように見える。絞り羽根の外観はJupiterやHeliosを連想させるものだ。
- 中央領域は十分シャープだが、周辺領域は絞っても完全にシャープとはならない。大きく絞るとシャープな領域は拡大するが、四隅の端には至らない。F8まで絞ると全体的に良好だが、四隅をクロップすると「とてもシャープ」な状態とは言えない。
- 玉ボケは絞っても円形を保っている。
- ボケ質は本当に優れている。
- 逆光耐性はこのレンズにおける弱点の一つだ。明るい光源が存在すると、破壊的なフレアやゴーストが発生する可能性がある。
- 日差しのある高コントラストな状況では色収差やフレアの問題が目立つものの、低コントラストな環境ではこのレンズが活きてくる。
先祖返りしたようなレンズだ。没個性的な現代レンズと比べてEF50mm F1.0Lを彷彿とさせる夢のような描写だ。50mm F1.0Lと同じように、逆光や高コントラストな状況を避ける必要があるものの、非常に安価で高品質のボケを楽しむことができる。
長所:価格以上のビルドクオリティ・滑らかなフォーカスリング・絞っても円形を保つ絞り羽根・大口径・大きく、良好なボケ質・非常に安価
短所:レンズフードの装着や絞りリングが固すぎる・四隅の画質・絞り開放で中央以外が低解像・開放が低コントラスト・逆光の影響を受けやすい
とのこと。
作例を見ると確かに滑らかで魅力的な描写ですね。解像性能はイマイチかもしれませんが、このボケ質・ボケ量を2万円チョイで楽しめるのは面白そうですね。
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