LAOWAレンズ 機材レビュー 海外の評価

LAOWA 58mm f/2.8 2X APO は確かにアポクロマートの高度な色収差補正

Optical Limitsが「LAOWA 58mm f/2.8 2X Ultra-Macro APO」のレビューを公開。高価なMFレンズですが、アポクロマートらしい優れた色収差補正や解像性能の2倍マクロレンズと評価しています。

Optical Limits:Laowa 58mm f/2.8 2x Ultra-macro APO - Review / Test Report

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • 他のLAOWAレンズと同じく、残念ながら電子接点がない。絞りは電子制御で操作したかった。
  • 他の中国メーカーはAFレンズに移行し始めており、LAOWAは電子化が遅れている。
  • 鏡筒は金属製だ。
  • サンプルには花形のレンズフードが付属していた。

携帯性:

  • 58mmのマクロレンズとしては異常に長い。
  • 形状やサイズ、重量は「LAOWA 90mm F2.8 CA-Dreamer Macro 2X」と同じだ。
  • 他の標準マクロレンズとは異なり、インナーフォーカス仕様のため全長は変化しない。

操作性:

  • フォーカスリングと絞りリングはとても滑らかに回転する。

フォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 際立った性能ではないが見事な結果だ。
  • 中央はF2.8から優れた結果が得られ、周辺部も非常に良好だ。
  • F4まで絞ると中央の広い範囲で素晴らしい結果を得ることができ、隅も少し改善する。
  • F5.6まで絞ると全体のピークに達する。

像面湾曲:

  • 像面湾曲は少ない。

ボケ:

  • 優れたボケ描写だ。
  • 玉ボケは滑らかで、縁取りはほとんどない。
  • 口径食の影響を避けるにはF4-F5.6まで絞ると良いだろう。
  • 前ボケは滑らかで、後ボケは少し滑らかだ。

色収差:

  • 倍率色収差は基本的に存在しない。
  • 軸上色収差の問題はない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 光学的に歪曲収差が補正されている。

周辺減光:

  • F2.8で1.5EVの適切な周辺減光が発生する。
  • 絞ってた際の改善は思ったよりも少ない。
  • F8まで絞っても1EVと目立つ数値が残っている。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

総評

499ドルと決して安くはない価格設定だが、アポクロマートで高い解像度の2倍マクロレンズだ。2倍マクロは非常に珍しい機能であると考慮する必要がある。ただし、ワーキングディスタンスが長いLAOWA 90mm F2.8 CA-Dreamer Macro 2X」がマクロ撮影には望ましい。

とのこと。
標準マクロレンズとしては珍しい、インナーフォーカス仕様で、さらに2倍マクロに対応したMFレンズですね。2倍マクロは非常に短いワーキングディスタンスとなるので現実的と言えませんが、どこまでも寄れる標準レンズと考えると面白い選択肢かもしれません。光学性能は「APO」を冠しているだけあって非常に良好である模様。マクロレンズらしく均質性が高く、フレーム全域で高い解像性能が得られるようです。国内での取り扱いはまだ始まっていませんがLAOWA 90mm F2.8 CA-Dreamer Macro 2X」と同じ価格設定であることを考慮すると、7~8万円となるかもしれません。

LAOWA 58mm f/2.8 2X Ultra-Macro APO 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022/09/22 初値 499ドル
マウント RF/Z/E/L 最短撮影距離 18.5cm
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 2.0倍
焦点距離 58mm フィルター径 67mm
レンズ構成 11群14枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング Flog
絞り羽根 13枚
サイズ・重量など
サイズ φ74×117mm 防塵防滴 -
重量 595g AF MF
その他 電子接点なし
付属品
レンズフード

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