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LAOWA FF II Argus 35mm F0.95の絞り開放は想像していたよりもずっと良い

Mobile01がVenus Optics「LAOWA FF II Argus 35mm F0.95」のレビューを公開。フルサイズ用35mm F0.95としては世界初ながら、良好な光学性能とビルドクオリティを備えていると高く評価しています。

Mobile01:Laowa Argus 35mm f/0.95 評測報告|專為全幅無反而生 傲視同級最大光圈!

レンズの紹介:

  • LAOWAレンズは既に28本あり、「LAOWA FF II Argus 35mm F0.95」は大口径Argusシリーズ2本目となるレンズだ。
  • 史上初のフルサイズ用35mm F0.95である。これまでの所、F0.95モデルは全て標準レンズだった。(LAOWA Argus 33mm F0.95はAPS-C用である)
  • レンズはソニーEマウント・キヤノンRFマウント・ニコンZマウントの3モデルが存在する。

ビルドクオリティ:

  • 箱のデザインは日本のブランドとは大きく異なるハイクオリティなデザインだ。
  • 鏡筒は総金属製である。
  • レンズフードは脱着が硬すぎて、初めは一体型デザインと勘違いをしていた。逆さ付け可能だが、ロック時の正確なフィードバックが得られない。
  • レンズ構成は9群14枚で、EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚、高屈折レンズ4枚を使用している。
  • 絞り羽根が15枚と数が多く、光条にも影響している。
  • F0.95は明るい屋外ではISO感度を50まで下げてもシャッタースピードが1/8000秒を振り切ってしまう。

携帯性:

  • 76.8×103mmの755gだ。多くの35mmレンズよりも大きくて重い。
  • フィルター径は72mmだ。
  • レンズはインナーフォーカス構造で全長に変化は見られない。
  • EOS R5と組み合わせた際の負担は男性ならそれほど大きくないが、総重量は1.5kgほどだ。

操作性:

  • フォーカスリングのストロークは3/4回転で動作は滑らかだ。
  • 絞りリングはF0.95からF16で、10段かいで調整できる。絞りはフルストップで設定するので注意が必要だ。1/3段ごとの調整は出来ないのは残念である。
  • 絞りリングのクリック有無をMFレンズで切り替えられるモデルは貴重だ。クリックをオフにすることで動画に適した無段階動作が可能である。
  • 電子接点が無いので絞り値を記録することが出来ない。

オートフォーカス:

  • 記載なし。

マニュアルフォーカス:

  • マニュアルフォーカスの難易度は50mm F0.95よりも高い。
  • 最短撮影距離は0.5mで、その際の撮影倍率は0.1倍だ。
  • フォーカスブリージングは良く抑えられている。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • EOS R5と組み合わせてテストした。
  • F0.95でも収差補正は良好だ。F0.95から安心して使うことが出来る。
  • フレーム端の画質も良好だ。想像していたよりも良い。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 玉ボケの口径食はF1.4まで絞ると90%以上改善するが、F0.95でも悪くない。

色収差:

  • 絞り開放における色収差は明らかだ。
  • F2まで絞ると収差を抑えることが出来る。
  • F2.8まで絞ると倍率色収差が見えなくなる。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 記載なし。

周辺減光:

  • 50mmレンズよりも周辺減光が目立つ。
  • F5.6まで絞ると改善する。

コマ収差:

  • コマ収差は良く補正されている。これには本当に驚いた。

逆光耐性:

  • F0.95ではハロが発生し、絞ると徐々にゴーストへと変化する。
  • 絞るとF2.8から光条が発生し始める。

総評

35mm F1.4は私が最もよく使う単焦点レンズの一つだった。しかし、準広角レンズは後ボケを大きくするために上半身まで近づいて撮影することが多く、全身をフレームに入れるまで下がると被写界深度が気になってしまった。しかし、LAOWA Argus 35mm F0.95はこれを実現することができる。35mmと50mmとは遠近感が全く違うので非常にわかりやすく、「35mm F0.95」のフルサイズ用レンズは世界にこれ1本だけだ。

デザインは、外観からして私好みだ。総金属製で質感が高く、同クラスの他のレンズに比べて細部が繊細に作られている。 また、クリックスイッチを内蔵しており、動画撮影と静止画撮影に応じてクリックの有無をコントロールできるのも魅力的だ。

光学性能は、私が過去にテストした超大口径レンズよりもはるかに優れており、特に収差補正の面で、絞り開放時の中心と周辺の解像度は価格に見合うものだ。15枚の絞り羽根は珍しい仕様で、レンズメーカーはソフトなボケを強調しているが、個人的には絞った際の光条に感銘を受けた。 光の筋が30もあることに感動した。本当にすごい。

とのこと。
フルサイズ用35mmとしては珍しい(世界初)のF0.95大口径レンズですね。50mmよりも広い画角でこれほどのボケ量を得られるのは魅力的に見えます。ボケ質は撮影距離によって完璧とは言えませんが、写真作例を見る限り十分に近寄って撮影すると問題は無さそう。

解像性能はF0.95レンズとしてはなかなか良好で、7Artisansなどと比べてると一線を画しているように見えます。色収差は拡大すると目に付きますが、実写で特に大きな問題は無さそう。コマ収差は良好な補正状態と評価していますが、作例を見る限りハッキリと確認できるものはありません。イルミネーションのような状況でどれほどコマ収差の影響が発生するのか気になるところ、国内での流通時期は不明ですが、そのうちサイトロンジャパンからアナウンスがあるはず。

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