Xitekがパナソニック「LUMIX S 35mm F1.8」のレビューを公開。周辺部は絞ってもあまり改善しないと指摘しつつ、中央はF1.8から実用的で、諸収差も良好に補正されていると評価しています。
Xitek:松下F1.8??之LUMIX S 35mm F1.8???告
外観・構造:
- 鏡筒はお馴染みのエンジニアリングプラスチックだ。
- フィルターは67mm径に対応している。
- 非球面レンズ3枚とEDレンズ3枚を含む9群11枚構成の光学設計だ。
携帯性:
- 非常にコンパクトでS5のようなボディと相性が良い。24mm F1.8よりも軽量だ。
- F1.8シリーズである「24mm・35mm・85mm」と一致するレンズサイズ・重量だ。
- 統一されたサイズ・重量により、スタビライザーなどに取り付けやすい仕様となっている。
操作性:
- フォーカスリングは比較的幅広く、とても滑らかに回転する。動画撮影に適した操作性だ。
フォーカス:
- 最短撮影距離は0.24mだ。これはS 24mm F1.8と同じである。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F1.8の中央は許容範囲内だが、フレーム端は平凡だ。
- F2.8まで絞ると中央と端はどちらも改善する。
- F4は基本的にF2.8と同じである。
- F5.6以降はシャープネスがさらに向上する。
- ピークの画質はF5.6~F11で達成する。
- F16まで絞るとフレーム端のシャープネスが低下し始める。
- 中央はF1.8から実用的だが、より良好な結果が必要であれば絞ることで改善する。その一方でフレーム端はF8まで絞ってもとても良好な水準にはならない。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- フレーム端でも口径食の顕著な影響はない。
- ボケは柔らかい描写だ。1段絞っても問題は無い。
色収差:
- F1.8で色収差の影響が見られるものの、F2で弱まり、F2.8で解消する。比較的良好な補正状態だ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 目立たない樽型だ。
周辺減光:
- F1.8で光量落ちは目立つ。
- 1段絞ると光量落ちは低下し始め、F4で僅かとなる。
- F5.6まで絞ると解消する。
コマ収差:
- コマ収差の補正状態は良好だ。
逆光耐性:
- 比較的良好だ。
- 絞ると9枚羽根により、非常に良好な光条が得られる。
総評
LUMIX S 35mm F1.8の発売により、既に発売されている3つのF1.8固定焦点レンズと形状や画質の面で高い統一性を持つ、伝統的な焦点距離のレンズを手に入れることが出来るようになった。 軽量で持ち運びに便利なだけでなく、S5からS1Rまでのパナソニックの現行ボディに求められる画質も十分に確保されている。 コンパクトで使いやすいストリートレンズを必要としているのであれば、確かにお勧めできるレンズだ。
とのこと。
画質の評価で「絞ってもフレーム端が際立たない」と指摘しつつも、総合的にはおススメしやすいレンズに仕上がっている模様。ePHOTOzineの評価と似ているかもしれませんね。また、コマ収差の補正状態が良好らしいので、絞り開放を使った夜景や天体撮影に使いやすい可能性あり。「35mm F1.8」としては少し高価ですが、防塵防滴仕様などを考慮すると面白い選択肢となりそうです。
パナソニック LUMIX S 35mm F1.8 最新情報まとめ
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