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LUMIX S PRO 24-70mm F2.8は全体的に優れたレンズだが価格設定で目が覚める

PhotographyBlogがパナソニック「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」のレビューを掲載しています。全体的に優れたパフォーマンスを発揮するレンズとのこと。文句ナシの評価ですが、価格設定で現実に引き戻されるらしい。

  • このレンズがプログレードのレンズであるのは一目瞭然だ。935gと非常に重く、中には16群18枚のレンズが詰まっている。全長は140mmだが、ズーム操作でレンズが25mmほど伸びる。全体的に見て、シグマより10%ほど大きく重いレンズだ。
  • 高水準なビルドクオリティであり、防塵防滴仕様、耐凍結仕様を備えた金属鏡筒だ。悪天候で試す機会は無かったが、にわか雨には問題なく耐えることが出来た。
  • 外観のデザインは「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」と基本的に同じだ。
  • シグマ「24-70mm F2.8 DG DN」と異なり、外装にスイッチが存在しない。その代わりにフォーカスリングをスライドしてAF/MFを切り替えることが可能だ。このレンズにおける魅力的なポイントだ。
  • ズームレンジ全域で0.37mの最短撮影距離となる。望遠端で0.25倍の最大撮影倍率だ。一方、シグマの最短撮影距離は0.19m、最大撮影撮影倍率は0.37倍である。
  • フォーカスブリージングが抑えられ、動画に適した仕様となっている。ブリージングが皆無と言う訳では無いが、とても良好な補正状態だ。
  • ズームリングをロックするスイッチが無い。しかし、しっかりと固定できるのでロックの必要性は低い。ズームリングは5つの焦点距離を表示し、全域を約90度の回転量で操作できる。1mmごとに焦点距離表示が変化するので滑らかで正確な操作が可能だ。
  • オートフォーカスは驚くほど高速かつ静かな動作だ。シグマより優れたポイントである。動画撮影でも滑らかに動作する。
  • 光学手ぶれ補正を備えていないため、ボディ側の手ぶれ補正に依存する。LUMIX S1と組み合わせた際の補正効果は最大で5.5段分だ。
  • 複雑な光学設計の甲斐あって色収差補正は非常に優れている。色ずれを見つけるのにはとても苦労する。驚異的で素晴らしい補正結果だ。
  • 周辺減光は24mm F2.8で0.5EV以上の減光が発生する。F4で僅かとなり、F5.6で解消する。望遠端では減光が穏やかとなる。
  • 歪曲収差は24mmの樽型歪曲をきちんと補正している。ズーム後半の糸巻き型歪曲はほとんど発生しない。
  • 光条は幅広く整然としているが、中央が少しぼやけている。
  • F2.8・F4で滑らかで素敵な玉ボケとなる。F8まで絞ると絞り羽根の角ばりが目立つようになる。口径食の影響は見られるが、F4まで絞ると解消する。
  • シャープネス24mm
    ・F2.8はF4~F11と比べて少しソフトだが大差ではない。
    ・F16はF2.8よりソフトとなり、F22で回折の影響によりさらにソフトとなる。
    ・被写界深度を考慮するとF13まで絞るとのがおススメだ。F16まで絞るとシャープネスが低下する。
  • シャープネス28mm
    ・F2.8はF4~F11と比べて少しソフトだが大差ではない。
    ・F16はF2.8よりソフトとなり、F22で回折の影響によりさらにソフトとなる。
    ・被写界深度を考慮するとF13まで絞るとのがおススメだ。F16まで絞るとシャープネスが低下する。
  • シャープネス35mm
    ・F2.8はF4~F11と比べて少しソフトだが大差ではない。
    ・F16はF2.8よりソフトとなり、F22で回折の影響によりさらにソフトとなる。
    ・被写界深度を考慮するとF13まで絞るとのがおススメだ。F16まで絞るとシャープネスが低下する。
  • シャープネス50mm
    ・F2.8はF4~F11と比べて少しソフトだが大差ではない。
    ・F16はF2.8よりソフトとなり、F22で回折の影響によりさらにソフトとなる。
    ・被写界深度を考慮するとF13まで絞るとのがおススメだ。F16まで絞るとシャープネスが低下する。
  • シャープネス70mm
    ・F2.8はF4~F11と比べて少しソフトだが大差ではない。
    ・F16はF2.8よりソフトとなり、F22で回折の影響によりさらにソフトとなる。
    ・被写界深度を考慮するとF13まで絞るとのがおススメだ。F16まで絞るとシャープネスが低下する。

非常に優れた大口径ズームレンズだ。フォーカスシステムがとても素晴らしく、クラッチ操作のモード切替や高速で静かなフォーカス駆動、動画での滑らかな動作を期待できる。使い心地は抜群だ。
隅から隅までシャープな描写で特に色収差補正は良好だ。ボケは絞り開放からF5.6までとても心地よい描写である。

全体的に合格点のレンズだが、価格設定で現実に引き戻される。シグマは同程度の性能を半値で実現している。パナソニックに価格差分の価値はあるだろうか?機能性や操作性に違いがあり、ビルドクオリティはとても優れている。さらに動画撮影を意識しているのであればパナソニックが良いだろう。

すべての点で感心した。提示されている価格に問題がなければ強くおススメできるレンズである。

PhotographyBlog:Panasonic Lumix S PRO 24-70mm F2.8 Review

とのこと。
在庫が不安定で27?34万円程度で販売しているフルサイズ用大口径ズームレンズですね。非常に高性能なレンズですが、半値以下で手に入るシグマの存在はやはり大きい模様。オートフォーカスやビルドクオリティに差があるようですが、特に耐候性やAF性能を極限まで追求しなければシグマが一般的な選択肢となりそうです。

大きく重いレンズですが、周辺減光をはじめ口径食の影響が小さく抑えられているようです。絞り開放の低照度性能や四隅の減光補正によるノイズが気になる場合は要検討と言えるかもしれません。

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