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OM SYSTEM「ED 20mm F1.4 PRO」はPEN-Fの興奮を思い出すレンズ

The PhoblographerがOM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」のレビューを公開。ケチのつけようがないボケと、超高速AFを高く評価している模様。

The Phoblographer:Hope for a New Pen F? OM System 20mm f1.4 Review

レンズの紹介:

  • 20mm F1.4 PROレンズには、本当に驚かされた。小さくて優れた設計のレンズだ。
  • 799.99ドルという価格設定は、防塵防滴仕様のPEN Fが市場に出てくれば、もっと正当化されると思う。
  • このレンズを使うと、PEN Fを手にしたときの興奮を思い出すことができた。
  • 20mm F1.4 PROは、それ自体は必ずしも革新的なレンズではない。しかし、私の知る限り、40mm相当のレンズとしては初めてIPX規格を取得している。そして堅牢なレンズだ。

ビルドクオリティ:

  • 写真産業では珍しいIPX規格に準拠した防塵防滴仕様だ。確かに悪天候に強いレンズである。私の知る限り、40mm相当のレンズでIPXに対応したレンズは初めてだ。
  • 正直なところ、ビルドクオリティに関して、全く不満は無い。

携帯性:

  • 全体的に小さなレンズだ。
  • 前面のフィルターネジが58mm径と小さい。
  • レンズサイズはショットグラスとほぼ同じ高さだ。
  • 手に持った感じも、OM-D E-M1 Mark IIIに装着したところ、軽くてカメラとのバランスが良いと感じた。

操作性:

  • フォーカスリングがボディ全体を占めている。そのため、エルゴノミクスに基づいた優れたグリップ感を実現している。
  • マニュアルフォーカスモードに移行するためのスライド式のフォーカスリングではない。

オートフォーカス:

  • オートフォーカスは高速だ。友人に使ってもらったところ、その速さに非常に感心していた。
  • 背面モニタのタッチパネルでフォーカスエリアの指定から撮影までをタッチ一発で操作できる。
  • 問題は、OM-D E-M1 Mark IIIのインテリジェンスに関係している。顔の検出がうまくいかないこともあるし、マスクをしている場合はさらに難しい。
  • また、このカメラは、中央にあるものにフォーカスすることに重点を置いている。スナップ写真にはそれでいいと思うが、ストリート写真では、負担になることがある。
  • このシステムで使ってきた中で、純粋に最も速いレンズの一つだ。だからこそカメラ側の問題が大きい。ファームウェアによる大幅なアップデートや、新しいカメラ次第で、ソニーやキヤノンに追いつくことも可能だと思う。
  • 重要なことは、完璧にピントが合っていなくても、それが世界の終わりではないということだ。昔ながらの考え方をする人や日本人には、それにこだわる人が多いのは知っている。しかし、不完全さの中にある美しさというものがある。富士フイルムのように、「失敗」しても、カメラが与えてくれる表情を受け入れることができれば、文句のつけようがない。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • シャープさと素晴らしいボケのバランスが取れている。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • このボケを見て欲しい。よく見て欲しい。気に入らないわけがない。
  • まるで絵画のようだ。滑らかなボケは全体的にゴージャスだ。コントラストとシャープネスをうまく使い、被写体を際立たせている。
  • 繰り返しになりますが、このボケ味には文句のつけようがない。

色収差:

  • コントラストの高い部分でパープルフリンジが発生する。後処理ですぐに処理できるものだ。個人的には特に気にならない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は気にならない。

周辺減光:

  • 記載なし。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

総評

とても気に入った。OM SYSTEM 20mm F1.4には多くの利点がある。シャープで明るく、美しいボケ味、IPX規格の耐候性を持ち、そして全体的に小型だ。何が気に入らないだろうか?

ストリートフォトグラファーはこのレンズを気に入ると思う。もし天候に左右されないPEN-Fが登場したら、彼らはもっと好きになるだろう。実際、もし登場するのであれば、このレンズはキットレンズとして提供されるべきだ。

オートフォーカスはもっと良くなると思うが、足を引っ張っているのはカメラのせいだ。新しいOMシステムカメラが発売されれば、改善されるかもしれない。
それから、799.99ドルという価格も検討の余地がある。その価値はあるか?YESだが、現在このカメラシステムは、鳥や野生動物、風景写真家に大きく傾いている。もしオリンパスが、ウェディングやストリートでの写真撮影をもっとサポートしたいと考えているのであれば、このカメラは素晴らしいものになるだろう。

我々はOM SYSTEM 20mm F1.4にEditor's Choiceで五点満点と評価する。

  • 長所
    ・ボケ
    ・シャープネス
    ・全体的な画質
    ・小型
    ・軽量
    ・IPX準拠の防塵防滴
  • 短所
    ・無いが、敢えて言えばカメラのAF性能が向上すると良い

とのこと。
作例数は少ないですが、いくつか20mm F1.4 PROで撮影した写真を確認することが出来ます。ボケは確かに綺麗で、F1.2 PROを彷彿とさせる滑らかな描写ですね。フルサイズで言えば「40mm F2.8」に相当するボケ量ですが、滑らかで輪郭が溶けやすいボケ質はパラメータ以上のボケ量と感じるかもしれません。口径食も少なく、周辺部まで円形を維持したボケ味もGood。

The Phoblographer曰く、オートフォーカスは非常に速いとのこと。F1.2 PROも大口径レンズのわりに高速AFでしたが、このレンズがどれほどのパフォーマンスを発揮するのか気になるところ。既に新型カメラの投入が予告されており、次世代システムでさらに高速AFになると良いですね。

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